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自分が感じていることを大切にする。

前職では、労働生産性の課題改善とか、
事故やミスの予防とか、
作業品質向上の仕事を担当していた。

当時は、腰痛や肩こりから
そこにつなげることは
あまり考えていなかったけど、
今になってみると、
確かに、
働く人の体の調子が
ミスや生産性にかなり直結している、
ということがすごくわかる。

タクシー乗務員などプロドライバーの職業病「腰痛」への取り組み、中国タクシーの実証実験の成果を公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000032158.html(PR TIMES 一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会
2018年11月19日 11時30分)

実は我慢禁物 腰痛・肩こりが招く職場の経済損失
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO37648670S8A111C1000000?channel=DF140920160927(日経Gooday 30+ 2018/11/22)

日本人って、
「自分だけじゃない」と思うと
妙に安心してしまう、とか、
あるいは、
「みんなそうだから、私もがまん」
と耐えられてしまう、とか、
そういうところがある。

体のことは、
そういうものじゃない、
ってことを、
そういう人たちにも
そろそろ気づいてほしい、
と私は思っている。

私は、
体のことについては、
もっと自分の
「快」「不快」の感覚を感じたり、
「不快」を早めに対処して、
長くそのままにしないこと、
が大切だと思う。誰でも。

体の問題に、
「予測できなくて
突発的に起こってしまうこと」

「知っていれば
あらかじめ防ぐことができること」
の2つのタイプがあるとすれば、
腰痛も、肩こりも、後者のタイプ。

だけど、
それで即死したりしないから、
平気で放置する人は多い。

でも、
知っておいてほしいのは、
腰痛も、肩こりも、
即死はしなくても、
致命傷になりうる、
ということ。

心の病気の代表、
うつ病だって、
もともと体の症状が発端のこともある。

体の調子が悪い人は
不調によって
うつ傾向が生じている自分に
気づいていたりもする。

肩こりや腰痛で、
イライラして家族にあたってしまう自分に
落ち込んでる人もいる。

自分で認識はなくても、
こちらから客観的にみれば
痛みによって不機嫌だったり
やりたいことの範囲を制限されて
ストレスフルな人もいる。

感情的な部分では何も感じてないにしても、
神経は炎症によって高ぶっている状態
(たとえるなら、耳障りな時計のアラーム音が
小さくずーっとどこかでなり続けている感じ)なので、
それによって、集中力が邪魔されて、
仕事でのミス、運転でのミス、
などにつながりやすい。

そうやって、
肩こりや腰痛は、
着実に、命の時間を削っていく。

記事にあるように、
職場での作業効率とか、
生産性とか、経済損失とか、
そういう社会的な問題は、たしかにある。

実際に一緒に働く人が
効率の悪い状態にあることは、
職場の中でも困るし、
職場の人間関係にも影響しうる。

でも、そんなことよりも、
その人自身にとって
本当に、損だし、
もったいないから、
解決の道を探ろうよ、
と私は思っている。

痛みやつらさに
左右されてしまうことが、
もったいない。

もっと楽しめるはずの時間が、
楽しみきれないことが、
もったいない。

もっと能力あるのに、
それが発揮されないでいることが、
もったいない。

体の状態がひどく悪い人に限って、
「休めない」とか
「忙しい」という理由で、
体のケアにかける時間やお金を惜しむ。

子どもの体の場合だと、
親が、
「受験が終わってからにします」
「試験期間が過ぎてからにします」
と言ったりも。

だから体の状態が悪化しているのに、
より悪化に向かう選択をしているのが
自分だということに、
気づいてもいない。

親であれば、自分の選択が
子どもの体に損失やリスクを増やしていることに
気づいてほしいと思うけど、

大人なら、
その結果を負うのは自分だから、
何を選ぶのもその人次第。

体の不調を抱えながら、
効率を落としながら、でも
毎日働き続けることと。

休む時は休んで、
必要な時にしっかり高いパフォーマンスが
発揮できること。

どっちがいいのか、なんて
人によっても、
状況によっても、違うだろうけど。

「私が休んだら迷惑をかける」
と思っている人は、
実際、周りの人に
直接きいてみてもいいかもしれない。

私は、会社で、
風邪ひいたり痛みを抱えた人が
頑張って出勤している時、
それを称賛する気持ちよりは、
「無理しないで休んだらいいのに」
と正直なところ、思ってた。
(風邪の場合、うつされたくない、
という本音もある。)

生産性とか、経済損失とか、
っていうと、
なんだか
「結局お金かよ」
って感じちゃうんだけど、
問題はそこじゃなくて。

体の問題で一番損をするのは、
自分自身なんだ。

仕事って、
一人でやってるわけじゃない。

家庭も、
一人じゃ成り立たない。

だから、お互いに助け合ったり、
理解し合ったりしながら、
苦しいことやつらいことや
うっとおしいことは
とっとと解決して、
なるべく快適な状態で楽しく働けるように、
整えることも大事、っていう考える人、
ちょっとずつでも増やしていきたいなあ、と思う。

とにかく。

自分の感覚に鈍感になるのは、
もうやめよう。

あなたは何を感じていますか?

自分の体と向き合うことは
自分自身を大切にすること。

自分を大切にできる人は、
人も大切にできる。

そう思う。


最後まで読んでいただいてありがとうございます! ここで私の言葉をお届けできたこと、うれしく思います。 みちのえみこ