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関わりもたず、だか無関心ではなく

『マン・レイと女性たち』展と映画『ココ・シャネル 時代と戦った女』を観てきました。

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その時代に輝いていたミューズたちを描きとらえていたマン・レイ。
共に過ごした女性たちやモデルとなる女性たちから女性美の追求が感じられた。
芸術家の多くが破天荒な女性関係だったりするけど、マンレイは真面目で一人の人と長く付き合っていた様で、どちらかと言えば奔放な女性たちに翻弄されていたような印象でした。
自由に生きる女性や個性や美、その人の輝きに惹きつけられていたのだろうと。
マンレイが描いたり撮ったりする裸体の作品にはエロティックさではなく尊厳を感じ尊い気持ちになりました。
また、マン・レイはオリジナルに固執せずレプリカや再制作を積極的に行っていたのが印象的な話でした。
レプリカや再制作は「永続するモチーフ」を保つものとしていた。
その観点が新しい発見でした。
個人的にはセルフポートレートの概念が覆ったのでそれもまた面白い発見だったし、その発想は作品に落とし込んでいきたいと感じました。

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ココ・シャネルの人生の戦い。
成功することへの執念ともいえる強い思いが半端ない!尖りまくっている!!
やられたらやり返すし手段を選ばず勝ちを取りにいく。
誇り高く信念を持って人生を切り開いていく様、上流階級との交友関係を広げていき、それがシャネルを助けることにも貶めることにもなっていく。
どんなにけちょんけちょんに言われようともどんな逆境があろうとも負けない折れないタフさ。
自分の人生や先を見越している様な、死後も想定されたようなプロデュースには圧巻でした。
ココ・シャネルは時代を変えようとか女性の自立をとかみんなのためにというより、自分のためにという想いが強かったように感じた。
ただココ・シャネルが築いた功績によって時代が変わったのは言うまでもないことでしょう。
闘い地位を勝ち取ってきた女性がいたから今がある。
ココ・シャネルのたくましさに痺れました。

同時代に生き影響をし合った二人の作品や歴史に触れられて、時代背景や女性たちを通じて感じるものが沢山ありました。

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