Spiceモデル使ってみたよ!(SMPS1回目)

前回、params:付きサブサーキットモデルについて使い方の一例を紹介させて頂きました。
Link : https://note.com/elmorex/n/nce978ae0c44d

その実例的な感じで今回はTI社がリリースしているTPS62826Aのスイッチング電源ICのSpiceモデルを使ってみたいと思います。

さっそく中身を見てみましょう。

.SUBCKT TPS62826A_TRANS EN PG FB GND SW VIN PARAMS: SS=0 CL=4.3

はい。PARAMS:ついてますね!
ちなみにPARAMS:で定義されている”SS"と”CL"についてですが、ヘッダに説明が書かれていますね。

* C. Application Notes
*  1. The parameter SS has been used to reach the steady state faster. Keep SS = 0 to observe startup behaviour 
*     and SS = 1 for faster Steady state.

SSを'1'に設定すると早く立ち上がる、といった感じですかね。
ちなみにヘッダにパラメータCLについての記載はないですが、邪推するとCurrent Limitかなぁと。
つまるところ定常状態の波形に対しての解析を早くするために便利パラメータを定義している、という感じですかね。

ひとまずシンボル作ってシミュレーション実行。
回路図は↓みたいに一旦適当に。

画像1

はて。。。?
0.6msec手前で謎のスパイク?発生。それにつられて出力電圧も上昇。
最終的には0.6Vの出力電圧で制御がかかっていますが、疑問が残る結果に。
ちなみにSW電圧跳ね上がり時の拡大はこちら。

画像2

なんかとんでもない電圧で数発SW動作をしている模様。
(ちなみに私のノートPCでは1.5msecの解析で2740秒ほどの解析時間でした。)
気が向いたら詳細確認しようと思いますが、今回はひとまずこのあたりで。



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