PACS滞在許可書申請の書類(2023年4月パリ)

こんにちは!!2年前に渡仏したっきりnoteを全く更新していませんでしたが、このたびPACSの滞在許可書を申請して無事にレセピセをゲットできたので、その道のりと必要になった書類について記録を残しておこうと思います!

まず、PACSの滞在許可証を取得する条件は以下のとおりです。
・PACSしていること
・PACSしてから半年後に申請すること
・二人で一年以上同棲していること

2021年の3月末に渡仏して、後々PACSすることとなるパートナーと出会い、最初はシェアハウスに住んでいたのですが、2021年の9月頃から彼のアパートに引っ越して一緒に住むようになりました。

その後、2022年3月末に奨学金の関係で帰国せねばならず、ウクライナとロシアの戦争が始まって間もない頃だったので、とっていたJALの直行便がなぜかアムステルダム乗り換えになって結局乗り継ぎになって帰国しました。
そこから9月までは日本で学会発表したり、他大学でTAさせてもらったり、バイトなどしてお金を貯め、大学のformationと語学学校を組み合わせて半年間の学生ビザを取得し、2022年9月にフランスに戻りました。学会発表以外、あまり研究活動してない限界院生っぷりです…

ということで、同棲期間が2021年9月〜2022年3月、2022年9月〜2023年4月、みたいな感じでバラけているのと、厳密にいうと合計一年に満たない状態だったのです。帰国を含めなければ同棲期間は一年半くらいになるのですが。

そこが今回の申請に関する心配事でしたが、担当者のマダムが見逃してくれたというか私の帰国期間(約5ヶ月)について何も突っ込まなかったため、無事に申請できたように思います…!

前置きの状況説明が長くなってしまいましたが、実際の手順を思い出して書いていこうと思います!!

PACSでの滞在許可証取得までの手順
①まずはPACSをする
どこにも書いてない(と思う)のですが、PACSを結んでから半年後でないとランデヴーが取れません!!
PACSをするための書類や手順はこれまでと変わっていなかったので省略します。ちなみに自分はパリ5区のmairieで行いました。13区の市役所の方が家から近いので13区で良いんだけど〜と思っていたら、居住区の市役所でないとできないらしかった。

ちなみにアポスティーユ要りました。戸籍謄本は帰国時に取りに行って、アポスティーユを取って、アポスティーユは英語で書いてあるのでそのフランス語翻訳(500円くらいで翻訳者さんがしてくれた)も一応つけて行きました。担当のムッシューがアポスティーユはあるね〜…などと言いながら確認していたので、無いと問題になると思います。

二つ目のちなみにですが、PACSの書類を出すためのアポを取りたいと思ってもサイトにアポのフォームなど存在しなかったので、とりあえず直接言って、アポと書類の確認だけしてもらおう!と思って夕方パートナーと一緒に行ったら、その場で書類を回収されて受理されてびっくりしました。予約なしで書類提出OK、というかそれしか方法がないということです。

そこから一週間後の水曜日にセレモニーがあるから参加せよ、ということでメールのリンクからセレモニーの日時を予約します。セレモニーとか言うからよく見る裁判所みたいなところで誓いのキッスするのかしら…と二人とも本気で思っていたら(練習までした)、書類を提出した窓口の横のちっちゃい簡易的な部屋で大きいノートにサインするだけで、数分で終わりました。ドレスとか着ていっていたら確実に浮いてた。

この日に正式なPACS締結の書類がもらえます!

②滞在許可証更新のためのランデヴーを取る
現地更新可能の学生ビザからVie Privée et Familialeへと更新手続きをしていきます。

まずネットで書いてあった通りに直接Préfectureに電話したのですが、ここでPACSから半年経っていないので、ランデヴーの予約は取れないと言われます。

電話するだけで大変だったのに(20分以上かけっぱなしで待った)、予約もさせてくれないとは…とがっかり。というか予約とれる気がしない…と思って、とりあえず、Caf, Ameli, セキュなど国の機関のサイト上で独身からPacséeへとタイトルを変更してみることにしました。曖昧なのですが、確かCafから誘導されてPréfectureのサイトにたどり着き、滞在許可証Vie Privée et Familialeへの更新申請まで行き、以下のようなメッセージを入力し送ったら翌日くらいにいきなりconvocation(ランデヴーの日時が記載されている召喚状)が届きました。

Bonjour. Suite à un PACS, et plus d'un an de vie commune avec mon compagnon, je souhaite demander un titre de séjour. Actuellement, j'ai un visa long séjour valant titre de séjour (VLS-TS) en tant qu'étudiante, valable jusqu'au **/**/2023.
Puis-je prendre rendez-vous prochainement, en décembre ou janvier, pour vous apporter les documents nécessaires à cette demande ?
En vous remerciant.

ここで送られてきたconvocationの日付を見たら、ビザが切れる一週間前を切ってるんですよね。ここでヘマして申請できなかったら帰国するしかないのでは?というプレッシャーでストレス溜まりました><
というのも、PACSしてから丁度半年後にこのランデヴーが設定されてるんです。電話でマダムが半年後じゃないと予約取れないと言っていたのは本当だったということがここでわかりました。PACSをあと一週間後にしてたら滞在許可証の更新できなかったじゃん…!!!!!と思って震えました。

③必要な書類について

Convocationをゲットしたところですでに力尽きていましたが、ここからは書類集めです。怖かったのが、共同名義の銀行口座を他のブログとかを見る限り皆さん出している様子。作ろうかと思ったけど、必要ないし、毎月手数料取られるの嫌だし、作らなかったのです。幸いにも担当者さんは銀行口座について一言も突っ込まなかったので難を逃れました。

convocationと一緒にメールについてきた書類リストを見ながら集めていきます。ここからはランデヴー当日の話も含めながら書いていきます。当日もだいたいこのリストの順番と同じように書類を求められます。

上から順番に
・現在の滞在許可証のコピー
→ビザのコピー、有効化したときにもらえるConfirmation de la validation de l'enregistrement de votre visa long séjour valant titre de séjourのコピー

・出生証明書
→すでに滞在許可証を持っている場合は必要ないと書いてあります。電話した時の担当者のマダムは上記のConfirmation de la validation〜は滞在許可証の代わりなので、出生証明書は必要ないと言いましたが、実際申請の時に求められました。PACSの提出書類かセキュの登録のときに必要ですでに翻訳していたので、新しく翻訳をお願いしたものではないのですが一応印刷していたものをしれっと渡したら受け取ってくれたので最新でなくても大丈夫ぽい。そもそも出生の情報は変更されないので最新のものという概念は存在しないのでは…?

・パスポートのコピー
→ビザだけじゃなくて署名のあるメインのつやつやのページのコピー(一番最後の所持人記入欄は不要)

・住所証明
→最新の電気代の領収書(二人の名義)を出しました。

・証明写真
→三枚と書いてあるが二枚回収されました。噂通り!

・Déclaration sur l'honneur
→担当者のマダムがその場でくれ、二人のサインが必要。一応作ってきたけど、私の名前だけで作成したものだったので提出せず。

・PACS締結証明書のコピー

・デパクスしてないですよという証明(ネット上で申請可能、二日後にPDFで送られてきた)

・フランスで共同生活を一年以上しているかの証明
→これが曖昧でこわいやつ!!とりあえず手当たり次第様々な書類を印刷していったので、何を出したら良いのかそわそわしていたら、マダムの方から「じゃあまず給料明細いいですか?」と言ってくれたので、パートナーの給料明細一年分と、私の給料明細半年分(半年しか働いてないので)を最初に出して、電気代の領収書一年分(パートナー名義、直近のみ共同名義)、アパートの賃貸契約書、私の銀行口座の明細(数ヶ月分)を追加で提出。

マダム「マダム(私)の書類が少ないですね」

ということで、2022年12月〜2023年3月までの現住所が記載されている郵便物のコピーを渡す。9月から住んでいるが、住所変更をしてなかったので12月からしか手紙がなかった。日本から送ってもらった荷物の伝票やフランスでのオンラインショッピングの伝票、La Posteのレシートなども印刷していたけど、これはダメと返される。Assurance maladieやmutuelleの書類のみ回収される。Assurance maladieからきた書類ちゃんととっておいて良かった〜!!!!

ここで私の帰国期間が問題になった場合、用意していた書類と同棲期間が合わなくなるので問題になるか…?と思っていたが、特に何も言われず。

マダム「フランスで取った全部のディプロムを出してください」

・大学のformationの登録証明書と成績のコピー(まだディプロム届いてないのでと説明したらOKだった)

・DELF B2合格証

・語学学校の登録証明書

・渡仏一年目のコンヴァンション・ダキュイ(客員研究者受け入れ書類)

DELF以外ディプロムではないけどこれまでフランスでやったことの証明としてこれらを提出し終了。

マダムが「これで大丈夫だと思う」と言ってレセピセをくれました!
働く予定はないけど「働いていいよ」と書いてある!安心…

ということで、以下が提出した書類の一覧です。
(証明写真以外全てコピー)

・ビザ
・ビザを有効化した時の書類(Confirmation de la validation de l'enregistrement de votre visa long séjour valant titre de séjour)
・出生証明書(翻訳済み)
・パスポート(現物提示とコピー)
・住所証明として最新の電気代の領収書(共同名義)
・証明写真二枚
・Déclaration sur l'honneur(その場で記入)
・PACS締結証明書
・デパクスしてないですよという証明
・パートナーの給料明細一年分(★重要)
・パートナーの国民身分証明カード(★重要)
・私の給料明細
・電気代の領収書一年分(パートナー名義、直近のみ共同名義)
・アパートの家賃の領収書一年分(パートナー名義、直近のみ共同名義)
・アパートの賃貸契約書(共同名義)(★重要)
・私の銀行口座の明細(数ヶ月分)
・Assurance maladieとmutuelleの書類(★重要)
・パリ3大学のformationの登録証明書と成績
・DELF B2合格証
・語学学校の登録証明書
・渡仏一年目のコンヴァンション・ダキュイ(客員研究者受け入れ書類)

用意したけどいらなかったもの
・私の携帯料金の領収書一年分
・アロカシオン却下された時の書類(共同名義)
・友人たちからのレターと身分証のコピー
・パートナーの両親からのレターと身分証のコピー
・フランスの指導教官が書いてくれた今年度の受け入れ許可証
・私の労働契約書
・私のパスポートの全ページコピー
・パートナーの出生証明書
などなど多数w

家賃や電気代など住所証明になるものと、給料明細、Assurance maladieからの手紙などオフィシャル具合が高いものが主に回収され、二人の住所が一年間一致しているかを確認しているように思いました。なので、今回必要なかった書類でも、それで二人の住所が確認できれば有効になる可能性があります。
友人や義両親にせっかく書いてもらった手紙は10年ビザの更新の時に必要らしく、今回は必要なかったようです(お願いした友人ごめんなさい!)

④当日の話

余談ですが当日は8時半の時間指定で、30分より前には入れませんと書いてあったので「30分前に来い」ってことかと二人で解釈し、8時にPréfectureにつきました。

建物の前に着くと40人くらい皆さんすでに並んでいました。しかし、誰も入り口がわからないのでとりあえず並んでるって感じで不確かで怖い。彼が建物の周りをぐるぐる周り他の入り口を探すも、みんなが並んでいる場所で合っているようでした。

8時半にやっと警察官数名が現れ、整列するよう叫んできたのでとりあえず入り口が正しいことを悟りました。ランデヴーの時間から10分遅れくらいでやっと入場した。

そういえば、convocationにはなぜか「付き添いの人は認めない」みたいな文言があり、電話で事前に問い合わせして「PACSのパートナーは同行OKか」と確認し大丈夫とのことだったので、パートナーにも同行してもらいました。当日も入場できるか彼は不安がっていましたが無事に入れました。友達は来るなってことなのかな。

私が指定された部屋はsalle 4 だったのですが、受付でもらった整理券に「アジア・オセアニア」と書いてあり、salle 4がその地域の移民が振り分けられる部屋ということを知りパートナーは興味深そうにしていました。彼にとってもおもしろい経験になったようですw 

・さいごに

PACSの滞在許可証の申請ってリストにないものを求められたり、そもそも証明が難しいと思っていて、過度に神経質になっちゃったような気がする。基本的にリスト通り集めていれば問題ないと思います(たまたま親切な担当者だった可能性もある)

ひとまず、この申請にあたって賃貸契約書や電気代など全て連名にしたので、来年は少し気が楽になりそうです。



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