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ロシアW杯日本代表メンバー23人についての雑感

ついに日本代表のワールドカップメンバーが発表された。

ブラジルやドイツは数週間前に発表していたので、結構遅い方ではあるが先日の親善試合を待ってから最終的な判断を下したかったのだろう。


解任されたハリルホジッチだったらどういう選出をしていたのかは気になるし、浅野琢磨は最大の犠牲者だろう。

浅野からすればほぼ当確だったところに「急に西野になったので」となり、人生はやはりわからない。逆にほぼ諦めかけていた武藤嘉紀にチャンスが回ってきて、武藤の豪運っぷりは凄い。

個人的にも武藤嘉紀のほうが浅野琢磨より圧倒的に好きなのでこの選出自体には満足だ。先日のガーナ戦でもいいところを見せていたし、むしろなんで武藤がこれまで軽んじられてきたかのほうが疑問だった。


そんな本戦メンバーの正式発表がこちら

◆GK
川島永嗣/メス(フランス)
東口順昭/ガンバ大阪
中村航輔/柏レイソル

◆DF
長友佑都/ガラタサライ(トルコ)
槙野智章/浦和レッズ
吉田麻也/サウサンプトン(イングランド)
酒井宏樹/マルセイユ(フランス)
酒井高徳/ハンブルガーSV(ドイツ)
昌子源/鹿島アントラーズ
遠藤航/浦和レッズ
植田直通/鹿島アントラーズ

◆MF
長谷部誠/フランクフルト(ドイツ)
本田圭佑/パチューカ(メキシコ)
乾貴士/エイバル(スペイン)
香川真司/ドルトムント(ドイツ)
山口蛍/セレッソ大阪
原口元気/フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
宇佐美貴史/フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
柴崎岳/ヘタフェ(スペイン)
大島僚太/川崎フロンターレ

◆FW
岡崎慎司/レスター(イングランド)
大迫勇也/ブレーメン(ドイツ)
武藤嘉紀/マインツ(ドイツ



岡崎慎司はハリル時代軽視されていて外れる可能性もあったし、ハリルだったらむしろ杉本なんかが選ばれていた可能性すらある。FWの選出に関しては妥当で、個人的にあまり好きではない川崎フロンターレの小林が選ばれなかたことも朗報といえば朗報だ。

別に人格とかが嫌いといよりも、単にあまり期待できない選手なのでそれだったら岡崎や武藤のほうがええやろ的な判断だ。


他には柴崎岳が選ばれたのは個人的に超朗報で、今大会一番期待している選手の一人。高校サッカーの青森山田時代から好きな選手なのでいよいよW杯にたどり着いたことがうれしい。クラブワールドカップでレアル・マドリードに2ゴールしたことも懐かしく、大舞台に強い選手として期待がかかる。できれば南アの時の本田圭佑の様になってほしいしスター不足をようやく解決できるかもしれない。


その本田圭佑に関しては個人的に大賛成で、本田がいなきゃ始まらないし代の本田ファンとしてこの大会は本田圭佑最後の「漢の祭り」だ。

盛大に打ち上げ花火をかっこよく決めて去っていく本さんに期待がかかる。


そしてもう一人疑惑の選出となっているのが香川真司だ。

裏事情としては真さんがスポンサーにアデ○ダスと創○学会の力を使って圧力をかけてクーデーターを起こしたのではないかという陰謀論のような噂も存在する。(※この話はフィクションです)

その結果本田圭佑も地位を安泰にしたので、本さん真さんという自分たちのサッカー教徒のツートップがまた戻ってきたということになる。時代に逆行しており、また4年前のサッカーを見せるのかという不満も確かに存在する。


ただ本田と香川は信者同士は対立しているが、本人たちは仲が良くプレーの相性も良い。ただポジションが重なるので論争があったというだけであり、絶対に共存ができないというわけでもない。

結果香川によるクーデターのおかげで一番得したのは本田なので、最後には助け合ったということになる。

本田ファンとしては長年対立していた香川ファンに今回は感謝しなければならないし、本田、香川、岡崎、長友、吉田、川島、長谷部で「結局俺らだよな」という様式美だ。

いつものメンバー、いつメンでロシアに挑む今回のワールドカップ、果たしてどうなることやら。


若手という意味ではDFの遠藤航、MFの大島僚太は新鮮味のある選出だが、そこまでワクワク感はない。どちらもJリーグでは良い選手だけれど果たしてコロンビア、セネガル、ポーランドの猛者相手にどこまで通用するか。


残念ながら落選したという意味ではすでに35人に絞られた時点で入っていなかったのが堂安律と中島翔哉だ。

堂安は個人的にものすごく期待している選手だけどまだ若いというのもあるし、とにかく代表でのプレー経験がなく未知数な存在だ。

久保建英の起用並みにまだ現実味がないが、まぁちょっとギャンブルに打って出てほしかったというのはある。本戦サプライズで若手が活躍するというのはサッカーによくあるので、シンデレラボーイを期待したかったがそういった勇気は日本サッカー界にはなかった。

そもそもそういった日本的組織のしがらみで決まったようなものなので、実績だけでなくコネのようなものが足りなかったのだろう。この悔しさをばねに4年後のカタールW杯に期待したい。


中島翔哉はハリルジャパン崩壊直前に頭角を現し始め、流れを変えられる選手だと証明していたのに今回は落選してしまった。時期が悪かったというほかなく、非常にもったいないというか理不尽極まりない。

その代りサイドの選手としては乾貴士や原口元気という選択肢もあるので、絶対に必要な選手というわけではなかった。中島の落選はショックではあるが、西野監督としてはポルトガルよりレベルの高いスペインで活躍している乾のほうが戦力にはなるという決断を下したのかもしれない。



一番の笑いものは井手口だろう。

日本のレベルに合わせていては世界と戦えないと意気込んで、G大阪から移籍したもののスペイン2部では試合に出れずなおかつ自分を見出してくれた恩師のハリルが解任され結局今回落選という形になった。

4年前ドイツ2部に移籍した大迫勇也を参考にしたのかもしれないが、それが裏目に出た。

そして最後に宇佐美貴史が滑り込んだということになり、ドイツ2部での得点ラッシュが効いた。数か月前のどん底の時の宇佐美なら間違いなく落選していたはずだ。これも含めて運というか流れのようなものがある。

滑り込んだという意味では急に青山が出てきたのもサプライズで、これはJリーグ畑の西野が監督だからだろう。4年前のブラジルワールドカップでも似たような感じで入ってきたので、今回忘れ物を取りに来たという感じだ。

大久保義人のほうは今回出てこなかったので、安心というかさすがにあの人も全盛期を過ぎているので、直前滑り込む芸みたいなものは発揮できなかった。


そして個人的にもう一つ物足りないところがあるとするならば南野拓実の落選だ。オーストリアでそこそこ活躍してELでもゴールを決めただけに、ジョーカーとして期待したかったし何よりキンプリ永瀬廉似のイケメンなので活躍次第では女子人気も期待できたはずだ。

南野、堂安、中島には4年後期待でW杯後はこの3人を追いかけようかなと検討中だ。


そのほかに特筆するようなことはなく、まぁ良くも悪くも想定の範囲内というところだろうか。


他の代表チームではベルギー代表でナインゴラン、ドイツ代表ではゲッツェが外れたことは論争を呼んでいる。まぁ今のゲッツェはたいしたことはないし、決勝でゴールを決めた選手であっても外されるのが残酷なサッカーの世界だ。

忖度で決められるどこかの代表とは違うなんていう批判も聞こえてくる。

そしてそもそも出場できないイタリアはバロテッリが復活したみたいな話を聞くが、ピルロがアシスタントコーチについたアズーリ復権は2年後のユーロまで待たなければならない。


とにかくもう今回の選出は決まったことで変えられないし、もうこれで勝負に出るしかない。批判したところで結果がよくなるわけではなく、このチームでよかったとなる場合もある。

結局サッカーというのはやってみなけりゃどうなるかわからないスポーツだ。

こんなことが起きうるのかという不条理さみたいなものを楽しめるから面白い。

一体ロシアでどのような激闘が繰り広げられることになるか。

そして最後まで笑っていられるチームは優勝する1チームだけだ。

どうなるか様子を見てみよう。

面白いとおもたら銭投げてけや