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Jazz The New Chapter for Web

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シンコーミュージックから発売される『Jazz The New Chapter 』シリーズに関する記事や誌面に載せきれなかった未公開インタビューや掲載インタビューのアウトテイクなど… もっと読む
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2018年10月の記事一覧

21世紀のジャズ・チューバ入門:UKジャズとUS南部の新世代 || インタビュー:東方洸介

チューバ奏者が目立ち始めた21世紀のジャズシーン「最近チューバをよく見るなぁ」と思ったのはいつのことだったか。 僕はジャズと並行して、ニューオーリンズのブラスバンドをよく聴いていた。現代のニューオーリンズのブラスバンドはヒップホップとも融合したサウンドを奏でるソウル・レべルス、リヴァース・ブラス・バンドやホット8ブラスバンドが00年代に出てきていて、めちゃくちゃ面白いことになっていたからだ。 その延長と言ってもいいと思うが、生演奏ヒップホップバンドの先駆者ザ・ルーツは自身

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interview Moto Fukushima(House of Waters) ー USの音楽シーンでサバイブすることと、NYの南米ジャズ・コミュニティー

スナーキー・パピーのマイケル・リーグが運営するレーベルのGROUND UP MUSICからHouse of Watersというバンドがデビューしていた。ヨーロッパの弦楽器ダルシマーを配したトリオという不思議な編成だが、Groundupが実力があるライブバンドをリリースすることをレーベルのコンセプトとして掲げているだけあって、その内容は素晴らしいものだった。 その動画を見ているとアジア人ベーシストがいることに気付いた。名前はMoto Fukushima。 さっそくNYのジ

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『Jazz The New Chapter 5』の作り方: 新しいジャズとジャズの歴史を編集するための試行錯誤 - インタビュー 柳樂光隆(取材:伏見瞬 @shunnnn002 )

『Jazz The New Chapter』は現代のジャズの動向を伝えることで、日本の音楽ファンの生活に大きな影響を及ぼした。この本がなければ、ロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンの名前が今ほど広く知られることはなかった。現在まで5冊を数える『Jazz The New Chapter』シリーズについて、監修人である柳樂光隆はそれぞれをあくまで一冊の「本」として読んでもらいたいと語る。その真意はどこにあるのか。ジャズメンの言葉を伝えるメッセンジャーの役回りが多い柳樂に、

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