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カッコいい空間デザイン

都内に限らず、福岡市内でも雰囲気が良い商業空間やおしゃれカフェなど一般的にカッコいい空間デザインに目にすることが増えたと感じます。そのカッコいい空間デザインを支えるのが、微力ながら我々や建材メーカーの惜しみない努力や血と汗の結晶(少々大げさですが)と思っております。

照明との効果

中でも我々の建材(不燃材になり、ケイ酸カルシウム板と呼ばれる白い板)は、表面に彫り込みをおこない凸凹のデザインをつけ、照明との効果で陰影表現ができるので、ほかの建材と比べ「陰影がでてカッコいい効果がわかりやすい」になると思っています。

そして、ダイナミックなデザインも可能なため、大きな面での使用やうねりを表現したデザインでのご依頼も多くなってきました。

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こういうわかりやすく、「大きな面で使って綺麗!カッコいい!」になれば、PJのシンボリックな存在になっていくと思っており、そうなればデザインの壁面に対してのこだわりがどんどん強まる傾向にあると感じております。

シームレス

こだわりを代表することとして、一番は「ジョイント」です。

物理的にパネルのサイズには限界があり、大きい面は必ずジョイントが入り、パネルをあわせるようになってきます。上記のレジデンスの案件は、特注品で柄を製作したため、柄がランダムになっており、綺麗にジョイント箇所があうようになっております。

このレジデンスの案件では、施工後にパテ処理し、ジョイントをすべて消し、シームレスに見せるという内容でした。

柄は綺麗に繋がり、下地(PB)の不陸がなければほぼ誤差なく、綺麗に高さ関係も合うように設計しております。パテ処理して、塗装すれば綺麗に一枚もので壁面を演出することができます。

過去の事例 ↓

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これらの例の共通点として、現場でパテ処理して現場塗装仕上げです。

弊社ではパネルを納品までをおこなう仕事で、施工は施工業者さまへバトンタッチします。施工方法など記載した弊社の図面どおりに施工していただくという流れです。

職人さんのレベル

しかし、このジョイントに対して共有の課題があります。それは塗装される職人さんのレベルの差が出るということです。

通常、弊社のデザインパネルはプラスターボードのように面の角にテーパーかかっているわけではなく、そのままの突き合わせによる施工が一般的です。そうなると、突き合わせたパネルの上よりパテ処理は、シゴキパテと呼ばれますが、パテを刷り込み、ペーパーを当て綺麗にならす。という方法になります。しかし、先程お伝えした塗装される職人さんによって綺麗にパテ処理をおこなってもらえるか、そうでないかで仕上がりの出来が変わってくるのです。

建物は揺れる

ほかにもどんな建物共有ですが、パテ処理を綺麗におこなった壁面でも、湿気や経年劣化でパテ処理箇所にクラックが生じるケースは必ず起き、また地震などで建物が揺れ、壁のクラックは自然に起きてしまいます。

綺麗に仕上がったはずが、早ければ半年、数年でパネルジョイントが綺麗にクラックしている案件も少なく有りません。

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本当にシームレスはカッコいいのか?

天井など目線より高いところだと目立たないので問題はないのですが、パテ処理やクラックが起きてしまう問題で、本当にシームレスはカッコいいのか?という疑問すら湧いてくる物件もあります。

我々エレガントウッドの製品は、シームレスが最適です!とは表現しておらず、むしろ経年劣化や建物の揺れなどでクラックが起きてしまい、ヒビが入るほうがむしろリスクだと思っております。それなら一層、最初からジョイントを見せると良いとも思っているぐらいです。

下記は参考の事例ですが、上記の懸念があったのでジョイントに数ミリの目地を入れました。

理由は、現場で塗装ができない、駅チカなので建築の揺れがあるためクラックは入ると事前に把握できたケース、艶を出したいという現場塗装ではできない仕上げなどです。

ジョイントを見せる

なのでジョイントの位置はわかりますが、空間デザインのクオリティーを下げるほど悪いとは思いません。この案件はジョイントを見せるということを決めたため、ウレタン塗装をおこない納品いたしました。なので、水性塗装で表現できない艶を出すことも可能でした。

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パネルのジョイントの位置はわかりますが、空間デザインのクオリティーを下げるほど悪いとは思いません。むしろ、塗装して納品したため現場施工はスムーズだったとお聞きしました。

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天井に使用された例。平米数が有りパテ処理、塗装してもクラックを懸念されたため、目透かしをご提案させていただきました。

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特注のデザインです。ジョイントのラインは入りますが、柄は綺麗につながります。


比較

塗装仕上げとジョイントの関係性のお話をまとめてみました。

>> 水性塗装の場合

ジョイントを消す ◎

施工レベル    △ *職人さんのレベルによる

経年劣化     △ *クラックが起きると目立つ

コスト      ◎ ウレタン仕上げより安値


>> ウレタン塗装の場合

ジョイントを消す ✗

施工レベル    ◎ *塗装後に納品できる

痙攣劣化     ◎ *目透かしや目地を取っているので、クラックは生じにくい

コスト      △ 水生塗装に比べて高額


カッコいい空間デザインは、パネルジョイントで左右されるわけではありません。シームレスにする・しないは、メリット、デメリットはあるのでどちらが正解とはなりません。

現場や工場塗装における状況、竣工後の状況を把握することでプロジェクトの条件に合う最適なものセレクトできると思っております。

パネルのジョイント、塗装について詳しくお聞きになりたい方はお問い合わせください。

Mail:contactweb@elegantwood.net



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