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2代目繫盛のルールその14「社長が言いたくない事ほど社員と話せ」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術㉕】

「ルールその14 社長が言いたくない事ほど社員と話せ」

社長が口に出したくない事ランキング。

社長であるあなたが、社員と話したくない事とは何でしょうか?

僕だったらダントツ一位が、社員の退社の時期や意向など辞める事に関してです。

嫌な辞められ方は当然ですが、例えそれが円満退社であったとしても何か自分にダメなところがあったのかな?なんて思ったりします。

二位以下は、給料、福利厚生、休みの話などが続くわけですが、いずれも社長が普段から頭を抱える悩みの種で、出来れば触れたくない現実ですよね。

でも、自分が社員だった時、実は一番関心があったのはこれらの事でもありました。

皆さんはどうでしたか?

給料も休みもいらない、一生この社長と一緒に働けるなら本望だ!そう思える職場だったらこんなに幸せな事はありません。しかし、あなたがそう思って働くのと、現実その通りの条件であることは別。

やはり、給料やお休み、自分の人生設計は大事ですよね。

社長が従業員と話したくない事ほど実は大事だったりする。

もし、あなたのチームに実は辞めたいな、いつ辞めようかな?と考えているスタッフがいるとします。

彼(彼女)は、あなたの顔色を窺いながらいつ切り出そうか迷っているうちにどんどん日が経ってきてしまっています。逆にあなたは、最近ちょっとそんな空気を感じていてひょっとして辞めたいんじゃないかな?って疑って日々を過ごしていますが、話が上がってこないので気のせいだと思い込むことにしています。

こんなことが、職場ではよく起きています。

結局、辞めたがっている人は、限界まで言わずに突然「来月にでも辞めたいです」なんて切り出して、あなたも職場もパニック。ギクシャクしながら一か月、二か月働いてさよなら、これ経験したことありませんか?

往々にしてこの場合、辞めた人がおかしいという事で結論づけられるのですが、本当にそうでしょうか?

大事な話を聞きたくないとあなたが拒絶のオーラを出していたからスタッフは、話したくても話せなかったのではないですか?

とても大事な話なのに話せる場がない。これは大問題です。

もし、あなたに安心して打ち明けられる場所があれば、もっと建設的に退職できたはず。大切なのは退職を見たくないからとに何もしないのではなく退職に関するマネジメントをコントロールできる環境をあなたが創り上げる事です。

だから、一年のうちに何度も個人的に直接スタッフと話せる場、面談の場を開いて退職の有無、給与の満足度、福利厚生の充実度をリサーチしましょう。

そうすれば、スタッフは、安心して退職まで職場にいられるので無茶な辞め方はしなくなります。最後まで頑張ってくれて、みんなでしっかり送り出せるそんな退職をしてくれるようになるでしょう。

給与や福利厚生もしっかりと意見を聞いて、全部を改善しなくてもほんの一歩でもいいから毎回前進を心がければいいのです。日本人は何かと100達成できないなら0も同じと考える人が多いですが、10でも20でも前進すればそれで良いと僕は思います。

スタッフと、退職時期や待遇面の事を話すのは社長にとって億劫ですが、話せば必ずあなたの会社は良くなります

「社長が話したくない事ほど社員と話せ」

それが、あなたな会社の体質改善の第一歩です。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメントで豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二

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