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過去最高の人手不足が日本にくる!?

 米労働省が11日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人件数(季節調整済み、速報値)は、812万3000件で前月から59万7000件増え、統計開始の2000年12月以来最高となった
※日経新聞5月12日

アメリカは統計史上最も高い求人件数となり、空前の人手不足が起きようとしています。
「マジか!!」
「日本なんて夜も緊急事態宣言で真っ暗だし考えられない!!」
なんて思うかも知れません。
では、3ヶ月前の数字と見比べてを見てみましょう。

米労働省が2月9日発表した2020年12月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人件数(季節調整済み、速報値)は、664万6000件で前月から7万4000件増えた。
労働省が5日に発表した米雇用統計によると、12月の失業者数は1073万6000人となっている。失業者数が求人件数を大幅に上回っており、雇用回復はほど遠いとの見方もある。
※日経新聞2月10日

2月の段階では「雇用回復はほど遠い」と思っていたが、5月には統計史上過去最高の求人件数となっているんです。

こうやって見るとたった3ヶ月で驚きの変化が起きていることがわかります。

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アメリカのワクチン接種日はいつだったのか?

アメリカでワクチン接種が始まったのが2020年12月14日。
当時の新聞には4月までに1億人までワクチンを接種したいと語っていて
5月現在で2億4千万回のワクチンが接種されたと言っています。

タイムマシーンビジネスという言葉があるように、世界のどこかで起こった現象は、時間を経て自分たちの国でも起こる。

こんな話はよく聞きますよね。
アメリカで起こった内容を分析しながら、日本で起こる未来を予測するのも僕は大事だと思っています。

日本のワクチン接種と課題

ワクチンの摂取件数は東京で1日1万回、大阪で5,000回と少なく、仮に1日2万人に摂取しても全国国民に行き渡るには6,000日。16年くらい必要です。
7月には高齢者だけではなく、一般の人にもワクチンが行き渡ると言われているので、恐らく年内には通常の経済が戻るかも知れません。

飲食店とホテルが活動を始めたら?

緊急事態宣言などの影響を受けた労働者の多くは対面などを要するサービス業が多く、飲食やホテルなどもその中心となります。
僕は外国人と共に働いているので現場をよく見ていますが、ホテルや飲食など、多くの従業員が解雇されました。
その従業員に声を聞くと
「もう同じ会社に戻る気はない」
と口を揃えて言います。

そう、一度解雇してしまうと、簡単には戻ってこない。
だからほとんどが新しい採用活動をする必要があるのです。
そしていくつかの課題が出てくると思います。

①賃金の上昇
採用活動が同時に行われると、応募者を増やすために「時給」を上げて注目を集めようとする企業が増えます。すると、当然ですが全体的に時給相場が見直され、賃金の上昇が始まります。

②離職率が上がる
売り手市場となった環境だと、働くところは今と違って沢山有るので、すぐに辞める社員が増えると思われます。

③日本人だけでは足らなくなる
コロナ前の日本はコンビニ、飲食店、ホテルなど多くの外国人が働いていましたよね?そうです。既に我が国の労働。特にサービス業においては、足りてなかったので外国人を雇用していたのです。
景気が回復すると、サービス業で働く日本人は少なく、間違いなく外国人のニーズが最大化されます。

そうならないために、今から採用をふやしておいた方が良いかも知れませんね。


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