見出し画像

だいたいの走行距離を把握することの大切さ

こんにちは。
このブログは、中長距離を行う中高生にとって、大切だと思うことを書いています。今回は、「だいたいの走行距離を把握することの大切さ」についてです。
1.走行距離の種類
 走行距離と言っても、自分の ①一日の走行距離 ②週間走行距離 ③月間走行距離の3つをだいたい言えますか???大学生にしても、実業団の選手にしても、強い選手はだいたいの距離を把握して練習しています。逆に言うと、故障しやすい選手やなかなか競技力が伸びない選手は、あまり把握せずに練習しています。

2. なぜ自分の走行距離を把握することは大切か
 なんとなく走行距離を把握した方がいいと思っていても、具体的になぜ大切なのでしょうか???その理由は、何点かあります。

 1つ目の理由は、故障をしにくくなることです。
 故障をしやすい選手というのは、それにも理由があります。理由の一つに挙げられるのが「練習量・質の差が日によって大きい」ということです。陸上競技長距離は、どれだけ継続していい練習を積むことができるかが非常に大切です。そのためには、できる限り”調子はいいからいつもより走る”、”調子が悪いから走らない”というのを減らし、日々安定した練習を積む必要があります。自分の走行距離を把握することはその役に立ちます。

 2つ目の理由は、いまどのくらい走ればいいかわかるようになるということです。
 学生にとって、今日どのくらい走ればいいかというのは自分で判断することは難しいかもしれません。そのための指導者・先生がおられます。ただ、学生が主体的に判断することができることも大切だと思います。
 だいたいどのくらいの走行距離を把握することで、「今は強化の時期だから普段より少し多めに走ろう。」といったり、「故障明けだからいつもの8割でこの一週間は継続しよう。」とか、「調整週だから3日前迄はいつも通りしてみて、それから8割に減らそう。」とか考えれるようになってきます。

 学生にとって、自分で考えて走行距離を決めて、試合で最良の結果を残すというのは最初は難しいです。しかし、その積み重ねをできている選手が、『自分の状態』を把握できるようになり、大学以降活躍できる選手に繋がっていくと思います。最初は難しいかもしれませんが、周りの人と相談しつつ、『自分の状態』を把握できる選手になるための指標として、走行距離を把握することは大切です。

3.では、どのくらい走行距離を踏めばいいのか
 最適な走行距離というのは、だいたいの目安があると思います。
 高校生にとって、仮に朝練習で6km・午後練習で10km走れば、16km/dayです。日曜日は休日だとして、6日走ると、96km/weekになります。これを一ヶ月とすると384km/monthになり、「だいたい400km弱」という走行距離が高校生と練習できている中学生にとってベースになると思います。
 まずは、16km/day、96km/week、400km/monthを3ヶ月間継続してください。これを継続できれば、身体の変化を実感できると思います。恐らく、以前より『走れる身体』に変わってきているはずです。
 ここで忘れてはいけないことは、人によって最適な走行距離は違うということです。例えば、5000mを目標にする実業団の選手でも、だいたい500kmが目安という人もいれば、800km走った方が調子がいい人もいて、バラバラです。マラソンで代表的な設楽悠太選手も450kmくらいの月もあるそうです。
 やはり走行距離は、多く走ればいいと言う訳ではないですし、少なくてもダメだと思います。
 走行距離のベースとして96km/weekを捉えて、自分に合うようにアレンジしてみてください。
4.まとめ
 今回は、走行距離について書きました。走行距離を把握することは、長距離選手にとって第一歩です。走行距離を把握することで『自分の状態』を掴み、安定した練習を積み重ね、状態・時期に合わせてコントロールできるようになれるといいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?