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スーパーOTT:俺の火の玉ラストスパート計測システム採用へ。

この度、OTTこと、オトナのタイムトライアルでは、11月5日に日本体育大学にて開催される市民ランナートラック・レース「スーパーOTT」にて、「俺の火の玉ラストスパート計測システム」を採用することにしました。

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と、プレスリリースみたいなことを書いてみました(笑)このことは、スーパーOTTに参加するみなさんにお知らせしておくべきことだと思ったからです。ことのはじまりは、うちの計測担当の川北さん(市船→法政陸上部で法政坪田監督が「学生時代、川北さんにはすごーくお世話になりました」というような人)のひとこと。「今回のスーパーOTTは2ヶ所計測やりますよ。こんなにバカバカしくてお金のかかることはOTTぐらいでしかやれませんから」と自慢げかつ自虐的に言うのです。

OTTではゼッケンの裏につけた「チップ」でタイムを計測します。スタートと同時に計測を開始し、フィニッシュ地点に置かれたマットを通過すると「ピッピッ」と信号が計測器に送られ、それらのデータをPCで集約しラップタイムとフィニッシュタイムを記録証として発行するという仕組みです。ですから、OTTから発行される記録証にはずらずらずらーっと400m毎のラップタイムが表示されています。これを見返すことで、「最初の入りが速すぎたよな」「このあたりからきつくなったな」「終盤失速してるな」とか、フィニッシュタイムだけでなく、その過程を振り返ることができることで、自分の弱みや強みを把握できることが良さでもあります。これはこれで充分だと思うのですが川北さんは「今回はフィニッシュと200m地点の2ヶ所、計測マットを敷きます!これで記録証はラップタイムだらけですよ。わっはっは!」と笑うのです。川北さん的には「一度やってみたかった」ということらしいのですが、じっくり考えると、「いや、これは面白いかも」と思えてきたのです。

まず、計測地点が2倍に増えることで、きめ細かいペースの上げ下げを記録することができます。200m地点にマットが増えることで、1500mは入りの100m、300mの計測が増えます。5000mは大事な入りの400mもきっちり計測ができることに。OTTでは周回のラップタイム読み上げも行っていますから、時計を外してレースだけに集中することができます。

入りがわかるということは、ラストも計測できるということ。ラスト1周400mのラップを2分割して計測することが可能になったのです。多くの市民ランナーはラスト1周の鐘がなると、それが合図かのように、そこから猛烈にスピードをあげますが、それでは400mはもちません。中長距離のトラックランナーたちはラスト400mではなく、ラスト200mからどれくらい余力を残してラストスパートに備えるのです。このラスト200mを陸上界では「上りの200m」といいます。つまり、トラックの勝敗はこのラスト200mで決まるといっても過言ではない。ですので、ラスト400mをどういう配分で走ったのか?と知ることはトラックを走る上でとても大事なことなのです。

ということで、計測担当の川北さんが思いつきで始めたOTT2ヶ所計測システムに「俺の火の玉ラストスパート計測システム」と名付けることにしました。フィニッシュタイムで自己ベストを狙うだけでなく、「いいラストスパートを決められたか?」ということもOTTを走る楽しみに加えようと思うのです。

参考までに、今シーズン、日本で最高のラストスパートがありました。金栗記念1500mでの三浦龍司選手の3分36秒59日本歴代3位(当時歴代2位)で走ったレース。ラスト200mからの強烈なスパートです。(写真をクリックして2時間27分あたりから再生してみてください)

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このときの上りのラスト400mが56秒0 200mが27秒3 100mが12秒9。ラスト400mからスピードがずっと上がり続けてるんですよ。

ぜひ、スーパーOTT「俺の火の玉ラストスパート計測システム」をご活用ください。目指せ三浦龍司のラスト200m27秒3超え!エントリーはただいま絶賛受付中ですー!

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