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2020年9月16日今日の一枚

「なんか、ツイッター見てたら早稲田推しじゃないですか?」と、日本インカレの会場でばったりあったTwoLapsの横田真人コーチに言われた。それはそう思われても仕方がない。

ちょうど日本インカレへの機材をつめこんでいたころ、ツイッターのDMが届いた。送り主は学生新聞の早稲田スポーツ新聞会からだ。今回の日本インカレは無観客試合であるため、学生新聞も会場には入れないこと。現地にいる競走部員と連携して速報記事を配信していくつもりだということ。写真を撮れるエリアも限られているため、もし現地に行かれるようであれば、写真を提供してほしい。無報酬で申し訳ないけれども。というようなことが書いてあった。

EKIDEN NEWSと名前が表しているように、駅伝につながる中長距離選手を追いかけるのが目的であるし、旅費もそれなりにかかっている。早稲田の選手を撮ると意識してしまうことで、いろんなシーンを見逃してしまうことがある。そもそも早稲田スポーツ新聞会の方とは面識も縁もゆかりもなかったりもする。断る理由は山程思いついたのだが、やってみることにした。意識的に目をそちらに向けることで、これまでとは違うインカレの景色が見えてきそうな予感がしたからだ。

インカレで一番の見どころはやっぱり最後のマイルだ。毎回、マイルを観るたびに、出身校が出てるのはいいなあ、うらやましいなあと思っていた。箱根駅伝同様、大学対抗というところが人々を熱狂させるのだろう。だから、駅伝を観るように、マイルリレーを早稲田大学の人の目となって予選から見続けることにした。


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女子のマイルアンカーは役者がそろった感じでやばかった。
(青学大 髙島咲季 早稲田大 小山佳奈 立命館大 塩見綾乃)

各種目から、マイル予選と見続けていくと、その選手の動きや特徴がつかめてくる。最終種目の男子マイル決勝がスタートしたころ、こちらの集中も、そして雨までもがピークをむかえた。

というわけで、今日の一枚は日本インカレ男子マイルリレーのゴールの瞬間。0.02秒差で日大の勝利。

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早稲田大学の目として見続けたからこの瞬間に出会えた。そうでなければ、スタンド上層部で雨宿りしながら、カメラやレンズをしまいながら、このマイルの結末をみていたに違いない。早稲田スポーツ新聞会のかたがたありがとう。

この写真だと早稲田の伊東選手が一歩出てるようにも見えるけど、判定はトルソーで決まる。身体ごと前に投げ出した日大山本選手の気迫が上回った。このふたりは成田高校の先輩後輩の仲でもある。山本選手が一年先輩だ。


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