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かばんの中身

昨日は箱根駅伝予選会でしたが、予選会は録画予約にまかせて、兵庫県小野市へ向かったのです。

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EKIDEN Newsという屋号がありながらも、今年は駅伝よりも、トラックアンドフィールド、とりわけ中長距離に重心がグッと乗っかっている。個人的には今年は女子の中長距離に大きく動きがあって明らかに面白い。そして、水面下で男子長距離も地殻変動がはじまっていて、コアなファンほど、そのあたりに敏感。昨日、宮崎県延岡市で行われた宮崎県長距離記録会まで脚を伸ばしたファンによる「相澤晃27分台」ツイートがタイムラインを駆け巡った。駅伝もあるけれども、やはり今年のお楽しみは日本選手権長距離と福岡国際マラソンがつながる12月4〜6日だろう。ここで活躍した選手たちが、ニューイヤー、箱根と出てくることで、またぐっともりあがるような気がする。

話が大きくそれた。兵庫県小野市に行ったのは田中希実選手のコーチ、田中健智さんに話を聞きに行くためだ。雑誌NumberDOの取材で行ったのだけど話を聞き終わってグラウンドで撮影をしようとしていると、田中選手のお母さんの千洋さんから「この続き、どんなこと書いてるんですか?」と聞かれた。

この続きとはこちらの記事。

招集所に向かう田中選手の荷物がやたら多くて、そのバックが丸善ジュンク堂のバックで文学少女らしいな。という話を書いた。お母さんによると、このバックはジュンク堂でポイントが貯まるともらえるものなのだそうだ。なおさら文学少女なエピソードに「へええ」と関心していると、「あの大きなバックの中身はね、シューズが4足はいってるんですよ」と教えてくれた。

ゴールデングランプリでスタート直前にそれまで履いていたシューズが使えないというチェックが入り、急遽、スパイクを取りに行ったという話がある。日本選手権では、どんなことがあっても対応できるように、シューズ・スパイクを4足入れて、万全の体制で望んでいたのだと。

日本選手権800mの予選はシューズ。決勝はスパイクを履いた。

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田中希実選手は10月24日に木南で800mを走り、27日にはもう一つのインカレで1500mを走り、12月の日本選手権長距離の5000mに向けて仕上げていく。

田中希実選手が立て続けに走る2レースはどれも面白いものになるはず。いずれも「5000mのための800mと1500m」だからだ。



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