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【Wine ワイン】Reyes de Aragon Cava Brut Reserva NV


少し長めの熟成を経たスペインのスパークリングワインCava

Producer (生産者)
Bodegas Langa

Country / Region (生産国 / 地域)
Aragon / Spain

Variety (葡萄品種)
Chardonnay, Macabeo

Pairing (ペアリング)
鶏肉のチリンドロンソース(鶏肉と玉ねぎ、トマト、赤ピーマンの煮込み)

https://a.r10.to/hwsbLp

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■Cava カバD.O

Cavaは二次発酵を瓶内で行う製法により生産されるスパークリングワインのD.O.で、この名前はカタルーニャ語の「洞窟」を意味している。
カタルーニャ州へローナ県、バルセロナ県、 タラゴナ県、レリダ県、アラゴン州サラゴサ県、ナバーラ州、ラリオハ州、バスク州アラバ県、エクストレマドゥーラ州バダホス県、バレンシア州、の異なる産地がカバD.O.に認められ、ひとつに限定されていないのが特徴(またカスティーリャ・イ・レオン州ブルゴス県にある生産者など、 D.O.認定公布以前から生産開始の一部生産者が例外として認められている)。しかし、生産量の95%はカタルーニャ州に集中している。なかでも同州のバルセロナ県Sant Sadurní d'Anoia サン・サドゥルニ・デ・ノヤでその85%が生産される。

■ワイン生産量
カバD.O.に登録される総栽培面積は33,903ha、総生産量は2億4,515755,988本

■主要ブドウ品種

[白ブドウ]
Macabeo マカベオ、 Xarello チャレッロ、 Parellada バレリャーダ (いずれも白ブドウ)
そのほかの認定品種に、白ブドウのシャルドネとマルバシア・リオハーナ(スビラット・パレント)、黒ブドウのガルナッチャ・ティンタ、モナストレル、トレパットとピノ・ノワールがある。
主要3品種から造られるワインのブレンドのカバが多いが、近年ミネラルさとフレッシュさのあるチャレッロ100%のグラン・レゼルバ・クラスのカバが増えてきた。マカベオはフルーティな味とさわやかさを、 パレリャーダは花のような香りを、チャレッロは酸味をもたらすとされる。ロゼのカバは黒ブドウ品種のワインのプレンドまたは単一品種から造られる。
トレパットはロゼのカバの生産のみに使用が認められている。外来品種のシャルドネとピノ・ノワールも認められ、また2008年からピノ·ノワール100%から、ブラン·ド·ノワールのカバを造ることが認められた。

■熟成表示

Reserva レセルバ
瓶詰めから澱抜きまでの瓶貯蔵·熟成期間は15カ月以上。

Gran Reserva グラン・レセルバ
瓶詰めから澱抜きまでの瓶貯蔵·熟成期間が30カ月以上。瓶詰から出荷までボトル替えは禁じられている。
新たなカテゴリーとして、 単一畑のカバの呼称としてCava de Paraje Calificado カバ・デ・パラヘ・カリフィカードがカバ原産地呼称委員会によって2016年6月に認められた。カバDO認定地域内の、単一畑とは限らないが、限定されたエリアの同じ土壌や環境を包括する複数の区画の集合体も含む。樹齢最低10年以上。1haあたりの最大収穫量は8.000kg、 収量最は48hl。収穫は手摘み、圧搾の最大搾汁率は60%。自社醸造。瓶貯蔵熟成期間は最低36カ月。単一収穫年のヴィンテージカバのみなどの厳格な規定がある。
2017年7月にカバDO委員会は、 2016年に認められたカバ・デ・パラヘ・カリフィカードのカテゴリーとして初となる、9社12の畑名表示のカバを発表した。これらのカバにはカバ・デ・パラヘ・カリフィカードの表示が認められる。

[タイプ]
ブルット・ナトゥーレ
エクスト・·ブルット
ブルット
エクストラ・セコ
セコ
セミ・セコ
ドゥルセ
なお、レセルバとグラン・レセルバ、カバ・デ・パラヘ・カリフィカードの表示が許されるのは、ブルット・ナトゥーレ、エクストラ・ブルット、ブルットのタイプに限られる。

■Aragón アラゴン州

■プロフィール
ピレネー山脈のふもとからメセタの東側まで広がり、北西部はナバーラ州とラ・リオハ州、北東部はカタルーニャ州、南西部はカスティーリャ・イ・レオン州とカスティーリャ・ラマンチャ州、南東部ではバレンシア州に接している。州都はサラゴサ。

■歴史
12世紀にアラゴンの女王とバルセロナ伯の婚姻により、アラゴン・カタルーニャ連合王国が誕生し、13世紀にはバレンシア、バレアレス諸島を征服し、さらにシチリア、サルデーニャ、ナポリを領有し、地中海帝国を築いていた。15世紀にアラゴン王国のフェルナンドニ世とカスティーリャ王国のイサベルー世の婚姻により、2つの王国は連合し、彼らはカトリック両王と呼ばれるようになり、イスラム教徒を追い出してレコンキスタが終わると、スペイン王国となった。

■文化
サラゴサとテルエルなどにイスラム文化に影響を受けたムデハル様式の建築群があり、ユネスコ世界遺産に登録されている。また、著名な画家フランシスコ・ゴヤの出身地でもある。

■経済
農業は州の経済全体の4.3%。2007年にサラゴサ万博が開催され、町の整備が進んだ。ワイン産業は協同組合主導で、近年はイギリスなどのハイパーマーケットからのプライヴェイト・ブランドの需要が大きい。

■気候風土
ピレネー山脈の山裾やイベリコ山系中のモンカヨ山の麓などにワイン産地があり、西から東にエプロ川が流れる。夏は暑く、乾燥し、冬は寒さが厳しい。土壌は石灰質に富んでいる。

■ワイン生産量
4つのD.O.とV.P.がひとつある。D.O.P。に登録される総栽培面積は27,187ha。生産量は1,176,137hℓ。

■主要ブドウ品種

[白ブドウ]
Viura ビウラ、
Malvasia マルバシア

[黒ブドウ]
Garnacha ガルナッチャ
Cariñena カリニェナ

■地方料理と食材
Jamónde Teruel ハモン・デ・テルエル(D.O.P。認証のテルエルのハモンセラーノ=生ハム)
Pollo al Chilindrón ポーリョ・アル・チリンドロン(鶏肉と玉ねぎ、トマト、赤ピーマンのチリンドロンソース煮込み)


■主要なD.O.ワイン

Campo de Borja カンポ・デ・ボルハ
北部はナバーラ州と境を接し、エブロ川の右岸からモンカヨ山にかけて、標高300〜700mの土地にある。冬寒く、夏は暑く乾燥した、昼夜の気温差の大きい大陸性気候で、石灰岩を母岩に、標高により異なる土壌が分布する。栽培面積の70%近くをガルナッチャが占め、「ガルナッチャ王国」とも称される。ボディとアルコール濃度のしっかりとした赤ワインの生産が主で、白は5%ほどしか造られていない。

Cariñena カリニェナ
黒ブドウ品種カリニェナの原産地とされる。D.O。名も同じなため、ほかの産地のラベルにこの品種名を表示することが禁止されている。カリニェナはフランスではカリニャン、アラゴン以外のスペインのワイン産地ではマスエロ、またカタルーニャではサムソとも呼ばれる。しかし、現在このD.O.において、その栽培は少なく、ガルナッチャが多く、またテンプラニーリョやモナストレルのほか、外来品種の栽培が認められている。エブロ川の支流のウエルバ川に面し、サラゴサ市の南西約40kmのところにあり、冬には雪も降り、夏は暑く、乾燥し、やはり厳しい気候にある。標高400〜800mにあるブドウ畑は赤茶けた石灰岩で覆われるなど石灰質に富む。赤、白、ロゼが生産されていて、カーボニック・マセレーションのものや、甘口、微発泡など各種がある。昔はアルコール濃度の高い、強いワインの産地として知られていたが、現在は外来品種をブレンドするなど洗練されたワインも造られるようになった。

Calatayud カラタユド
地名はかつてこの土地を本拠地にしていたイスラム教徒の城「カラトアユブ」に由来する。イスラム教徒以前にはローマ人やギリシャ人もこの地でワイン造りをしていた。イベリコ山系中の標高900mなどの高所にまでブドウ畑が点在し、モンカヨ山から流出した土石やエブロ川に流れ込むいくつもの支流によって堆積した土壌が入り混じり、主に石灰質に小石が多い。大陸性気候で昼夜の気温差が大きい。ガルナッチャが栽培の54%を占める。フレッシュな若飲みタイブから古木による熟成タイプ、あるいは異なる品種を用いたブレンドワインが造られる。

Somontano ソモンターノ
ソモンターノは「山麓」という意味があり、北部のピレネー山脈の麓にある。畑は山間部にも平原地帯にもあるが、バルバストロの町周辺に多い。醸造所もこの町に集まっている。冬は寒く、夏は非常に乾燥し、高温である。石灰分の多いやせた土壌で水はけがよい。土地は広いが、個々の栽培農家所有のブドウ畑面積は小さく、ワインの生産量も限られていた。1960年代に協同組合が誕生し、産業として発展。1984年にアラゴン州政府がD.O.に認定(中央政府官報掲載1985年)。また1990年代になると州内外から大きな投資と最新技術が導入され、ブドウ畑に気象観測設備を設置、コンピュータ制御の近代的な醸造所の建設など、ブドウ畑の整備と併せて近代化され、国際市場を強く意識した新しいスタイルのワインが開発されるようになり、品質が向上。知名度を獲得するようになった。このため地元固有だけではなく外来品種も多種多様な品種が認められている。これらは単独で、またはブレンドにも用いられる。
Pago Aylés V.P. パゴ・アイレス
サラゴサ県にある46haの畑。1994年に、12世紀に遡る歴史をもつ農園を含め複数の土地を買収、統合した結果、3,000haというアラゴン州最大の面積を誇る大農園内にボデガ・セニョリオ・デ・アイレス(カリニェナD.O.)が興された。その畑の一部がビノス・デパ・ゴに認められた。

参考資料 日本ソムリエ協会教本、隔月刊誌Sommelier

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