英語のそこのところ 第16回 Loaded Question じゃないんだよ。
著者 徳田孝一郎
イラストレーター 大橋啓子
ソチ・オリンピック、観ておられますか?(初出 水戸みかど商会ファクシミリ誌 2014年2月20日) 私は「速い」ものが好きなので、ジャンプやアルペンのダウンヒルなどを観て愉しんでいます。
おお、あのスピードの中でのスキー板のコントロール、すげぇ! と見入ってしまいますね。
でも、競技の後の日本人選手へのインタヴュー、あれ、何とかならないんでしょうか? 判を押したように「今のお気持をひと言?」って。いったい何を言わせたいかというと、「皆さんのおかげで、頑張れました」ということなんでしょうけど。まぁ、それもわれわれNative Japanese Speakerの「みんな仲間だ」ということを確認したい気持のあらわれなのかもしれません。
そんなインタヴューを見ていて思い出すのは、前の会社でお客様に講師をご紹介する際のことです。
ご存知の方もおられると思いますが、私は7年ほどNative English Speakerを日本人にご紹介する会社にいました。カフェなどでNative English SpeakerとNative Japanese Speakerが英会話を勉強しているのをたまに見かけませんか? あれを始めた会社です。
申し込みをいただいて、お客様の条件に合ったNative English Speakerを選定してご紹介し、カフェでレッスンをしていただくというシステムなんですが、紹介と言っても
「講師が、どこそこのカフェで待っていますから、どうぞ会いに行ってください。はい、さいなら」
というわけにはいきません。初めは日本人スタッフも同行して、トライアルレッスンをして契約内容のご説明などをさせていただきます。私自身は受講生のスキルアップを担当していたので、ご紹介する際の同行はあまりやらなかったのですが、忙しくなってくると私も駆り出されることになります。
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