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「二台目の掃除機」に学ぶ、効果的な質問のしかた

穎才学院講師のハチドリです。

勉強をしていてわからないところが出てきたので、誰かに質問がしたい。こんなとき、わからないことがうまく言葉にできなかったり、あるいは、質問への回答が的外れで、結局解決されなかったり、といった経験はありませんか?

今回は、ブログ記事『大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。』を参考に、効果的な質問のしかた、そして質問のためには「失敗」をすることが必要なのだ、ということについて紹介します。


「二台目の掃除機」って何?

質問のしかたを考えるうえで私が参考にしたのは、こちらのブログです。
以下に要約も載せますが、まずは原文を読むことをおすすめします。
https://blog.tinect.jp/?p=68951

このブログで筆者は、恩師である大学の教授から受けた、「質問は、二台目の掃除機を買いにいくつもりでしろ」という教えを紹介しています。

「二台目の掃除機を買いに行く」とは、どういうことなのでしょうか。

掃除機を買う時、単に店員に「掃除機を買いたい」と伝えただけでは、売り手は客の要望が分からず、結果自分の売りたい掃除機を勧めることになります。その商品が買い手の要望を完全に満たすとは限りません。

しかし、買い手が「一台目の掃除機」を判断基準に、その満足な点、不満な点を伝えることができれば、売り手は「二台目の掃除機」として、そのニーズに合わせた商品を提案することができます。

同じように、勉強における質問も、ただ「この問題の解き方がわからないのですが、どうすればよいですか?」と質問するだけでは、自分が求めている答えはなかなか得られません(それでも、質問をしないよりはずっとマシですが)。

勉強について質問をするときは、どのようなアプローチで失敗したのか、そして可能であれば何が分からないのかをしっかりと具体的に伝えることで疑問が解決できるようになる、という事です。


「失敗」を伝える質問術

この教えを活かして、勉強における効果的な質問の仕方を考えます。

もしあなたが、なにか「わからない」ことに出会ったとします。ここでまず大事なことは、誰かに「わからない」を伝えることです。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ともあるように、何かがわからないこと自体は、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、分からないことを放置してしまうことのほうが問題です。学校の先生や、塾の講師など、問題を解決してくれる人は必ずいるはずですから、そういう人たちに頼れば良いのです。分からないことがあるなら、どんどん質問していきましょう。

その上で、質問に対してより良い答えを得たいなら、「このようなアプローチではうまくできなかった」という「失敗」を一緒に伝えましょう。

ただ漠然と「わからない」と言われただけでは、質問をされた相手も何が分からないのかはっきりしません。掃除機の例を借りれば、回答者は質問者の要望がわからない状態にあるといえます。

ですから、質問者は分からないことだけではなく、「どのように失敗したのか」を一緒に伝えます。そうすると、質問された人は、「なぜ失敗したのか」から出発して、疑問の解決へと向かうことができるようになります。


まず「失敗」からはじめよう

以上、失敗を伝えてより効果的な質問をする方法を解説しました。ここで大事なことは、質問のためにはまず「失敗」が必要である、ということです。

もし「失敗」をしていなければ、まずは自分で手を動かして、「わからない」ことを解決する試みをしましょう。失敗を恐れることはありません。失敗したアプローチは、効果的な質問の起点になります。効果的な質問は、問題を解決する回答を引き出すことでしょう。問題に対して自らの力で「やってみる」姿勢が、良い質問をするため、そして学びを深めるために、何よりも大事です。

もちろん、自分の力で問題が解決できたなら、それは喜ばしいことです。問題を解決する能力が育っていることの証拠ですから。

穎才学院では、90分間の授業中自習時間中も、講師が生徒の質問に対応できる環境を整えています。それだけでなく、質問の仕方がわからない、何がわからなくてどうやったらわかるようになるのかがわからない、という生徒にも対応します。良い質問のしかたを学習し、よい学習へとつなげていきませんか?

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