見出し画像

何も無い人

私は何でもやってみたいけど何も出来ない人だ。
料理も裁縫もお菓子作りもやれば何となくできるしハマると何ヶ月かは没頭する。
そしていつも、ものづくりができる人や個人で好きなものやことを生業としている人に憧れて何かやるぞ!と、宣言したりしてしまう。
でも結局、全て未遂に終わり結局は「何も無い人」に落ち着いてしまう。
そういう意味で言えば私という人間は信頼が無い人なんだと思う。
あちこち手を出すものの、何も極められず宙ぶらりんで、時には友人にガッカリされたりもする。
友人が去ることもあった。

27歳の時に何かをやりたい病を発症し、当時彫金の修行のためフィレンツェに留学した弟と張り合うように私はスペインに留学した。
英語もスペイン語も話せないのに日本人が全くいないアンダルシアのグラナダに留学してそれはそれは苦労して漸く幼稚園レベルの日常会話を取得して帰国。
もちろんこれで何かをやれるわけでも仕事に活かせるわけでもなく…。
ならば暫くは都内で正社員では無く派遣として高い時給で働き、お金を貯めてもう一度留学してビジネスで活かせるスペイン語を勉強しに行こうと何年か働いたのだが、その職場で今の夫と出会い29歳の私は結婚を選んだ。。
焦った理由は夫が22歳だったことと自分が30歳目前だったこと。
果たして22歳の男子が29歳の彼女が1年スペインに留学するのを待てるのだろうか?
もしダメなら私はもう結婚はできないんじゃないか?そんなこんなであれよあれよと話は進み、出会って半年で結婚した。
結婚して今年で15周年だが、今考えても果たして留学していたらどうなっていたかはわからない。

結婚しても自分で何かをやりたい病は続きやはりお菓子を作ってみたものの、菓子製造業の問題をクリアするほどの気力も時間も無く、縫い物をネット販売してみようとして何枚もマフラーなどを製作したが気力が湧かない。

こう言う時、子育てしながら特に息子は障害があって…云々で自分を正当化して諦めてしまう自分がいてそれが途轍もなく嫌なのだが…。
障害がある子育てしてる人なんてたくさんいて、しかもそれで自分でビジネスをして仕事を持ってるお母さんだって身近にいたりする。
嫌なのにやろうとしない。
なんなんだろう。

子育てしてるって言ったって、子供を連れて公園やなんかは行っても一緒になって走り回って全力で遊んだことなんてあったのだろうか。
多分あってもきっと数回である。

こうやって文章にすればするほど、自分は何も無い人なんだな、と思う。
仕事で理不尽なことがあっても保身や生活のために発言はしない選択をするし、(若い時はしていたかもしれないな、転職を3回したものね)

幼少期は不幸だったとは言い切れないがあまり楽しいという記憶もなく何と無く人と合わせて生きてきたと思う。
そう考えると幼少期から何も無い人だった。
家庭も不和だったのもあるけれど誰を恨むこともなくきている。
母親は今でも私は小さい頃から言うことをきかなかった、現在だってそうだと言う。
まあ、親が知らないうちにあちこち1人で飛び出してすぐ迷子になる子供だったしあー言えばこー言うだったし。現在はこの辺は改善し、母親に何か言われてもすぐに謝り、丸く収める力を身に付けた。

何かやりたい。
その気持ちはあるけれど暇があるとダラダラしてしまうしどうにかならないもんかと自問自答。
そのくせ、いつやるの⁇って誰かに指摘されるのも嫌いという、生粋のわがままな尻重女である。。
現在はある資格を取得するために身分証明書を遠方の本籍地に請求するのに請求書と為替を封筒に入れたまま止まっている…
免許証のコピーを取りに行くことをずっと忘れて先延ばしにしているからだ。。
とにかくペースが遅い。

と言う取り留めの無い愚痴の今回。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?