進級

息子は3年生になるに向けてクラス替えがある。
それは私としてはまた不安なことだ。また息子が
受け入れられるかイジメられないかそんな不安。

幼稚園の時からとにかく親御さんたちに先ずは
理解していただきたくて毎回、息子の病気、障害を懇談会や入学式で皆の前で説明してきた。

今日もクラス発表と役員決めがあり、
私は前期役員の最後の仕事で役員決めの司会進行だったので最後にいつもの通り息子に関しての挨拶をしてきた。
子供というのは未知のもの、人に敏感で知らないことやものは怖いという感情は当たり前なもだ。
そういった事情や善悪は大人が先ず教えるものだと私は個人的に考えている。

よく子供の世界がありますから、と言われるが
その子供たちが善悪も知らず人間は自分たちみたいに五体満足な人しかいないと思っていたら
その子供の世界は成り立たない。

なので伝えることは
「お子様が息子を気持ち悪いとか怖いとか
変な子だと言ってきたら障害があるから
だよ…と親御さんからお子様に説明をしていただきたい。
必要以上に優しくとかお友達になって欲しいとか
配慮して欲しいとかではなく、あぁ今日はいるな。
今日はお休みか。くらいのスタンスで見守って欲しい」
ということ。

だいたいの親御さんは理解してくれてるようだし
話を聞いてくださる時にうんうんと頷いて
くれる姿を見ると少しホッとする。

小学校1年の時にそれまでやってきた就学相談が
校長と教頭にお座なりにされ、入学前に離任された。
息子の話は教師たちには何一つ伝わっておらず
私はキレて教育委員会に訴えた。

すぐに連絡が入り教頭含め30人の教師対私1人で
面談が始まった。
1年かけて伝えたことを2時間半で伝えた。
教頭は2人いて当時の校長にパワハラを受けていた
教頭が泣いて私に頭を下げた。

市長から市内の支援級の子供は全教師が把握すること
という通達が出た。

次の日から教頭2人は体操着になって自ら
1年生の靴箱に立ち、本当に一生懸命にやってくれた。
それ以上は私は学校にキレたりしていないし
必要なことは先生方に頼りっぱなしにならないよう
に役員をやったりした。

私はとんでもないモンスターペアレントだと
思われているだろうなと今日まで思っていた。
泣いた当時の教頭は既に離任していたが
一緒に面談にいた新任だった教頭が今年離任する。

たまたま今日、その教頭に学校で会った。
息子は教頭が大好きで距離が近く抱っこしてもらったりと
お世話になったので挨拶をした。
教頭が「お母さんのおかげで学校も良い方向に変わったし支援級の子供にもいろいろ挑戦させるということができるようになった。ありがとうね。
まだ、あの時面談にいた教師は
たくさん残ってるからちゃんと引き継いでくから。息子君に最後に会いたかったな。お母さん、ほんと頑張ってるよ!僕は教育委員会に移動だからまたそこでこの経験を活かすよ。」
と言ってもらえて泣きそうになった。

教頭の本音かどうかわからないよ、実は煙たがってたのかもしれないよ、と言う人もいると思う。

だけど私は素直に心に沁みた。

障害児のお母さんは面倒くさい 
でもそう思われても我が子は守りたい。

ただ毎朝学校に行ってくれるだけでいい。

それだけが願い。

そんなことをただ書きたかった。

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