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自分の軸をつくる

社会が変化するスピードはますます加速し、先の見通しがつきにくい時代です。
コロナはいつ収束するのか、経済はどう変化していくのか、仕事は続けられるのか。
自然災害の影響は大きくなり、地球規模の変化が求められるような状況です。
このような不確実性の高い社会状況を、VUCA(ブーカ)と表現します。
VUCAとは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字をとった、主にビジネスで使われる用語だと思います。

このような社会においては、自分の軸を作る、自分のものさしを大切にする、という姿勢が重要になってきます。
自分の周りはどんどん変化し、不安定であり不確実なものです。
周囲に評価軸を求め、他者に依存してしまっては、そのVUCAワールドに飲み込まれ、台風の渦に巻き込まれるような状況になってしまいます。

心の安定、安心(あんじん)を求めるのでれば、自分の中に軸を少しづつ打つ立てていく事が大切です。

さて、自分の軸を構築するという中で、まず土台となるのは「自己と向き合う」という事です。
この事は再三お伝えしている事ですが、やはり大切な事です。
「自己と向き合う」ことなしに、自分の軸を打ち立てる事は難しいです。
まずは自己と向き合い、自分の感情や思考をありのまま受け入れ、身体の声を聞き、心身の調和を目指す事が大切です。

その上で、最近私が意識している事があります。
それは「読書尚友」という言葉です。
この言葉は儒学者孟子の言葉ですが、元々は「読書を通して過去の偉人と友のように語らう」という意味です。
読書を通す事で、既に亡くなっている偉人達の言葉を学び、そして語る事が出来る、その事は自己を磨く上でとても有益ですよね。
さらに明治生まれの哲学者、森信三は「尚友」を「友を尚ぶ」と解釈しています。
一緒に学び、切磋琢磨する友に敬意を払い、その友からも学びを得る、という意味です。

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とても重要な事であると思います。
私たちが友と呼ぶ人には色々な属性があります。
たまたま近所に住んでいる友人、趣味の友人、学校の同級生、習い事などの友人。。。
その中でも森信三は「同門の友」を大切にしなさい、と言います。
同門とは、師匠を同じにし学び合う友を呼びます。
例えば、華道を嗜んでいるとします。
すると華道の先生〈師〉がいて、その元に学ぶ友が存在します。
そのような同門の友を、殊更大切にし尚びなさい、という事です。
現代社会では、師弟という制度も希薄になっていますから、この場合の同門は理念を共有する仲間や、同じ目標に邁進する友でも良いかと思います。

この「友を尚ぶ」ことが人としての厚みを増す事につながると言います。

人としてどのように生きるか?と、骨格を作る上で重要になってくるのは、師の様に尊敬出来る人、憧れの存在に学ぶ事です。
これを縦糸とすると、同門の友は横糸です。

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縦糸からは「絶対性」を学び人としての骨格を形作る、横糸からは「相対性」を学び人としての厚み増す。
この縦横の軸を通す事が、自分の中にしなやかかつ、強靭な軸を打ち立てる事につながります。
今、このオンライン瞑想では、瞑想を通して横につながる同門の方々との学びがある、素晴らしい環境になってきたと思います。この学びを生かして、ぜひご自分の中に時代に左右されない軸を作って頂ければ幸いです。

続きは随時更新していきます。
ご興味のある方は、ぜひ「マインドフルネス瞑想@オンライン」にもご参加下さい。
https://note.com/eikan/n/nce50c4dc8079

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