見出し画像

脳と腸の妙な関係

みなさん、人間が物事を考える場所はどこだと思いますか?
色々と答えはあると思いますが、おおかた「脳、頭」という方が多いのではないでしょうか。
もちろん正解です。あーでもない、こーでもないと考える事が、私たちの「脳」の機能ですよね。

しかし、その脳にダイレクトに影響を及ぼしている臓器があります。
それは「腸」です。
私たちの腸には兆単位の微生物が生息しており、億単位の神経細胞が備わっています。この腸と脳は24時間休まず、ミリ秒単位で膨大な情報をやりとりし、心身の健康を維持するように働いています。腸管神経系が「第2の脳」と呼ばれる由縁ですね。

これを「脳腸相関」(brain-gut interaction)と呼びます。

腸内環境が悪化すれば、その影響が脳にダイレクトに伝わり、精神疾患や慢性的な病が生じる原因にもなってきます。

つまり「腸は超大切」というわけです。

思い返せば、日本語にはお腹に関する慣用句がとても多いですよね。
腹を立てる、腑に落ちる、肝を冷やす、腹が決まる、腹を割って話す・・・。
などなど、感情や状態を表す言葉に腹の語句が多いことでも、昔の日本人が腹(腸)に特別な意識を持っていた事が伺えます。

古く東洋医学や武道などで「腹脳(ふくのう)で考える」という言葉があります。
大切な決断や落ち着いて物事を考える時は、頭脳ではなく腹(丹田)で考えなさい、という意味です。私たちが大切な決断をする時、頭脳に頼って物事を考えると、どうしても損得や影響など、あーでもないこーでもないと逡巡しがちです。
そんな時は頭脳ではなく、腹脳で判断すると間違いがなく、直感的に動けるという経験則から生まれた言葉でしょう。

しかし、お腹の声を聞く為には、日常からお腹に意識を向けるトレーニングをしていなければ、いざという時に腹脳思考ができません。

毎週行なっているマインドフルネス瞑想は、基本的に鼻に意識を向けて呼吸を観察する方法です。しかし、この意識をお腹に向けて、呼吸する度に上下するお腹の動き、内臓感覚を観察してあげる事で、お腹の感覚に敏感になる事が出来ます。

これは、心身共にリラックスしやすく、観察する対象も大きいので、比較的取り組みやすい瞑想です。

ぜひ、日常のマインドフルネス瞑想に加えて、お腹を観察する事も取り入れてみて下さい。お腹の状態も把握しやすくなり、また意識を向けるだけで血流量が増加しますので腸の活性化にも繋がります。

講座内でご紹介した参考図書です。
これ以外にも多々書籍はありますが、とりあえず1冊。
「腸と脳」 エムラン・メイヤー著
https://www.amazon.co.jp/dp/4314011572/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_S2MgFbTTHGB5N

続きは随時更新していきます。
ご興味のある方は、ぜひ「マインドフルネス瞑想@オンライン」にもご参加下さい。https://note.com/eikan/n/nce50c4dc8079

最新情報はLINE公式アカウントからお知らせします。
https://lin.ee/MGeJto3C


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?