心のデフォルト設定を更新する
いつも木曜日の夜「マインドフルネス瞑想@オンライン」へご参加頂きまして有難うございます。
ご自宅で瞑想したり、通勤電車の中でチャレンジしてみたりと、ご自分のリズムが少しずつ生まれているのではないかと思います。
ここで瞑想の効果を高めるヒントを一つ。
『アンカリングをする』
瞑想が終わった時に、すぐ日常に戻るのではなく、少し余韻に浸る時間を持ってみて下さい。
例えば、5分間瞑想をするとします。
5分経ちますと、アラームが鳴ったり、なんらかの合図で瞑想を終えますが、そこですぐに動き出すのではなく、その心が落ち着いている状態を馴染ませるイメージで、少しぼんやりして下さい。呼吸の観察をしなくても大丈夫です。
ただ、その心地よい状態を楽しみ、心と身体に記憶させるのです。
この数秒、数分がとても大切です。
瞑想の指導者は、瞑想が終わった時に「呼吸を辿って戻ってきて下さい」と表現する事があります。瞑想によって様々な対象に意識が向いている状態から直ぐに日常に戻すのではなく、自分の基本である呼吸に戻し、そこから日常に戻ってくるという緩やかな方法です。呼吸を常に自分の基本的な場所に意識付ける事にはとても大きなメリットがあります。
この事を別の言い方をしますと、「アンカリング」と言います。
Anchor、つまり錨を降すという言葉ですね。
船が航海の途中に停泊する際、潮によって流されないように錨を降して停泊します。
そうすると、もし海流の流れで流されたとしても、戻る場所が明確に分かります。
心も同様です。
自分の呼吸を立ち戻る場所として、心にインプットして条件付けをしてあげます。呼吸を観察すると自分の心が落ち着いている状態に戻れるようアンカリングするわけです。
そうすると、例え騒つく事があったり、不安な事があって、意識が遠くまで流されたとしても、呼吸をする事でアンカリングした「落ち着く状態」に戻ってくる事が出来ます。
もし、戻る場所も無く、アンカリングしていなければ、心は心の騒つく方向に流されるまま漂流してしまいます。
瞑想を終えた時に30秒でも1分でも、その心地よい状態を楽しんで馴染ませる時間を持ってみて下さい。心がいつもザワザワしていたり不安な方、一緒に心のデフォルト設定を更新していきましょう!
ここでブッダの言葉を引用します。
「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。車をひく牛の足跡に車輪がついて行くように。(Dhp.1)」
私たちの様々な行動の土台は、言うまでもなく「心」です。心に基づき会話をしたり、行動を起こします。
その基づく「心」が汚れている、とっ散らかっている、ザワザワしている状態では、その行動も苦しみを生む結果になってしまいます。当然の事ですよね。
大切な事は、何か話したり行動する時に、呼吸を辿り心をデフォルト設定の落ち着いている状態に戻してあげてから、行動を起こすという事です。
その為にも、普段から心の落ち着いている、心地よい状態をアンカリングしておくように心掛けましょう。
続きは随時更新していきます。
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