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WEEKLY CINTERTOTTING NOTES : 1/10/2020

2020年、映画始めはコチラ:

・1/5「パラサイト 半地下の家族」TOHOシネマズ日比谷 先行上映 (2020年 1本目)
東京ビギナーの私はどこにいってもまだ初めての場所ばかりなのですが日比谷もこの日が初めて。映画館が駅直結ですごくいいですね。上映前に地下のフードホールでごはんを食べたのですが映画前にちょうどいい、すごくいい。この気軽さがいい。Susan's MEAT BALL というミートボールのファーストフードで食べたのですがチリコンカルネソースに超なめらかなマッシュドポテト、とっても美味しかったです。ちなみに夜に少しミッドタウンの外を歩いたのですが香港の添好運の前に長蛇の列でとても気になりました。ウマソー。

待ちに待った「パラサイト 半地下の家族」、パンフレットに濱口竜介監督も書いていたのですが「映画とはここまで面白くなくてはならないのかと、一監督として途方に暮れた」と書いてたのですがただの映画ファンなのに勝手にこのような気持ち私もなってしまいました。ただ、ここまで「ネタバレ絶対ダメ!」ってすごく言われないといけないような作品かな?と個人的には思いました。私はどうも「ネタバレ、ダメ、絶対」という触れ込みがあるとどうしてもその『ネタバレ禁止映画』フィルターを用意してしまう悪い癖があり、それが邪魔になってしまっていました。影響されやすいわたし…。

調子のいいこと言うソン・ガンホ、はもはや、愉快なブラック・ジャック、のように現代の映画を追いかける者にとっては神殿のようなものだと感じました。映画は本当に面白くて美しくてとんでもなくて、食い入るように見入って、帰り道はキラキラのイルミネーションをものすごく落ちこんだ気持ちで眺め、帰りました。

劇中、パク一家が楽しそうに英語を使うシーンが多々ありました。一番最初にギウにパク一家を紹介してくれたギウの友人は、奥様はyoung and simpleだと教えてくれます。simple、というのはただ簡素、という意味だけでなくこの場合はやや知性が足りない、というような表現があります。

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・1/9「エクストリーム・ジョブ」シネマート新宿 スクリーン1 (2)
今週は韓国映画が2本。すっかり大好き、シネマート新宿の1番スクリーン。

「エクストリーム・ジョブ」、2019年に韓国では観客動員数1,600万人突破で歴代2位というメガヒット。(1位は2014年のバトル・オーシャン)すでにハリウッドリメイクが決まっており主演はケビンハートだって。思ったより若いキャスティングですね。

まったく成果が出せずもう後がないダメ刑事たちが集まった麻薬捜査班、勢い余って犯罪組織のアジト近くのチキン屋さんを買い取り24時間体制の潜入捜査を開始。しかしチキン屋さんが大繁盛、という文字の並びだけで面白すぎますよね。しかしこのあらすじにもひとつ間違いがあります。それが全く思いもしなかったもので、気づいたときには椅子から転げ落ちそうになるくらい感動しました。

序盤、クドイ笑い演出にハハハと乾いた笑いを浮かべながらも最後はもうそれらの虜です。これでもかと笑わせにかかるその飽くなきサービス精神よ〜。劇中、場内は笑いっぱなしでした。

キャラクターの設定を大事にする姿勢にも好感が持てるばかり。キャラ立ちが本当にすごい。物語の中であまり語られない脇役も非常にコンパクトにその個性を攻めてきます。とにもかくにも、麻薬捜査班チームのキャスティングが本当にいい。リュ・スンリョンの地に足をつけた素晴らしい佇まいを中心に、他の4人が自由に輝きます。しかし、チキン、焼肉、本当に食べたくなります。

シネマート新宿、今月末からポン・ジュノ監督特集です!「殺人の追憶」はデジタルリマスター版の上映とのことです。楽しみ。

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