【前作Mederu[2nd.album]について】

日付変わって本日(1/21)新譜"iro dori"の発売日を無事に迎えました。

新譜を持って旅に出る前に、改めて前作『Mederu』に詰まった想いをお伝えしておきたいので、読んで頂けると嬉しいです。

1st.アルバム『PUZZLE』から、
約8年ぶりにようやく完成した作品(2012年リリース)。

『プラレールの恋人』や『パレットセレナーデ』など書き下ろしもありますが、
PUZZLEリリース後、
自分と向き合い、じっくりと8年間熟成させた曲達が収められてます。

トランぺッター 島裕介氏と2人で録音をして、
ハピネスレコードの田中社長、スタジオハピネスの平野さんのお力添えもあり、
リリースまで辿り着きました。
帯コメントは畠山美由紀さんより、ありがたいお言葉を頂きました。

そして、この『Mederu』制作に関わって頂いた重要な人物がいます。
ジャケットデザインを手掛けてくれた、
グラフィックデザイナーの 78bg ハセガワ ユミコさん。

彼女とは島さん主催のイベントで出会い、
再び唄い始めた自分の唄に強く響いて下さり、
お互いのルーツに関するディスカッションを経て、
ジャケットデザインを依頼しました。

上がってきた作品は、画像の通り素晴らしい仕上がり。

『これからギター1本背負って沢山の旅に出れますように』
『古いレコードのような背景の質感は、時が経っても決して色あせない楽曲達』
『おじぃちゃん(樽木の事です)は、顔がカッコ良いんじゃなくて佇まいがカッコ良いからシルエットでいきましょう』
※3つ目が実に彼女らしいです。

とゆう78bgの想いがデザインへ込められています。

今改めて『Mederu』を聴くと、
唄がとてもヒリヒリしてて、今の自分には絶対に唄えない唄です。
この頃は毎日が不安でしかたなくて、
唄にもギターにも自信が持てないような心境でしたが、
島さんが音で寄り添い、ユミコさんが絵で強く背中を押してくれてるような感覚で、この作品と一緒なら何処でも行けると決心がつき、僕は1人で旅を始めます。

僕が旅三昧になってる間も、彼女は沢山の音楽家と作品を作り続けます。
溢れんばかりのアイデアを両手いっぱいに抱え込みながら。

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彼女 今は 遠い空の上。
先週1月17日、病との闘いの末、天に召されました。
召されるギリギリまでデザインの作業をしていたそうです。

昨夜はお通夜。
ミュージシャンも含め、沢山の人が会いに来てました。

僕に至らぬ点が多々あり、
どれだけユミコさんの期待に答えれたかわかりませんが、
『Mederu』が自分にとっての原点である事は確実であり、
紛れもない自信作である事は間違いないです。

78bg ハセガワ ユミコとゆう素晴らしい職人と共に、
作品を残せた事を誇りに思うと同時に、
あのタイミングで唄に響いて頂けた事を心から感謝します。

『Mederu』は僕がここから更に深く伝えて広めて行くべき大事な作品。
これからも『Mederu』と共に旅は続きます。

『Mederu』があったから、『iro dori』があります。

ユミコさん、本当にありがとう。

Number of masterpieces that she left behind.
78bg HP:http://78bg.org/

▶︎78bg's face book page
https://www.facebook.com/78bg-218058094949776/

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