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デス&タックスについて。

ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

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そういえばTwitterで気になったことがあったので質問してもよろしいでしょうか?
レガシーのデス&タックスと呼ばれるデッキが簡単だと言っていた方がいたのですが、デス&タックスは簡単なデッキなのか気になって仕方ありません。
他のMTGプレイヤーの皆さんのように博学ではないので、
この疑問をスッキリさせたいです。

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デス&タックス(略してデスタク)は簡単という話は1つには、
デッキパーツを揃える事がそれほど難しくないという話ではないかと。
デュアルランドは不要、
《意志の力/Force of Will》も不要、
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》も不要、
《裏切り者の都/City of Traitors》も不要、

3枚用55

高額カードはそれほど多くない。
レガシーを始めるにあたってそれほどハードルが高くないという。

まずは
デッキのサンプルとしてこちらを。

-クリーチャー26枚-
1《宮殿の看守/Palace Jailer》
1《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》
1《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
2《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
3《ルーンの母/Mother of Runes》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
3《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》

-インスタント4枚-
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》

-アーティファクト7枚-
1《殴打頭蓋/Batterskull》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》

-土地23枚-
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
2《カラカス/Karakas》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
4《不毛の大地/Wasteland》
12《平地/Plains》

-サイドボード15枚-
2《レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder》
2《流刑への道/Path to Exile》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
2《大変動/Cataclysm》
2《議会の採決/Council's Judgment》
2《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
2《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》

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デッキの動きとしては
理想的には1ターン目に《霊気の薬瓶》をプレイ。
無い場合は《ルーンの母》をプレイ。
後手なら《不毛の大地》で相手の土地を割る選択肢もある。
2ターン目は《石鍛冶の神秘家》かを出すか、
《スレイベンの守護者、サリア》を出すのが理想。
とにかく白の優秀生物で相手の動きを縛り、
可能な限りパーマネントを対処し、
《石鍛冶の神秘家》でサーチする3種の装備品をからめてトドメ。
という動きが基本。
もちろん《霊気の薬瓶》のカウンターが1で手札にあるなら、
《ルーンの母》を出す。

その後は、
2種のサリアや《ファイレクシアの破棄者》、
《不毛の大地》と《リシャーダの港》等を駆使して、
相手の行動を片っ端から縛り、
こちらは《霊気の薬瓶》でコストを踏み倒してクリーチャーを展開。
相手が縛られている間に殴り倒すというのが主な流れ。

3枚用414

相手をきっちりとハメる事が出来た場合は
2ターン目以降にほぼ何も出来ずに終わるという事もある。

細かいプレイングを必要とされる盤面はあるのだが、
基本そのものは難しくないという意味で、
簡単と言う人がいてもおかしくはない。

実際のところある程度基本を理解しているとそれほど難しくはない。
この基本はそれほど大した事ではない。

わかりやすいところでは、《ルーンの母》の使い方。

一枚用55

この生物は基本的には殴ってはいけない。
とにかく「立っているだけで厄介」な生物だ。
この生物の召喚酔いが解けてアンタップ状態のままだと、
単体除去カードがだいたい使えないまま手札で腐る。
もしくは2枚使い等の行動をしないと除去出来ない。
対戦相手側から見るとこれがとにかく厄介だ。

もちろん相手のデッキ次第では殴っても構わない事もある。

あとは、
このサンプルデッキでは、

《ちらつき鬼火》
《護衛募集員》
《石鍛冶の神秘家》

画像1

の3種をどう使いこなすかで戦況を大きく変えられる。
そして全クリーチャーカードに影響のある、
《霊気の薬瓶》の使い方も重要となる。
サーチするカード、スタックを積むタイミング等でかなり変わる。
これが的確であればあるほど勝率が上がる。
これらの使い方がわかってくるとデッキの面白味もわかってくる。
なかなかに機能的で面白い動きをするデッキなので、
デュアルランド等の資産を持つ人でも、
このデッキを好む人はいる。

デッキの事と価格の事の両方を書いてきたけれども、
個人的にはこのデッキが簡単という話は、
どちらかと言えば金額面のような気もする。
《不毛の大地》4枚は安いと言えない人もいるはず。
《石鍛冶の神秘家》4枚も同様。
他にも一部そういったカードがあるけれども、
レガシーの
・青黒緑(BUG)
・青黒赤(グリクシス)
・黒赤緑(ジャンド)
・ANT
・土地単
等のデッキを作るに比べたら、
明らかに安価で構築可能。
実際にレガシー参入をデスタクからという人は友人にいて、
使いやすさと値段だと言っていた。

プレイングについては難しいか否かは人それぞれはあるものの、
ある程度、あくまである程度だが、
「手札に来た生物を出していく。」
という点はほとんど手なりでプレイする。
手なり、と言っても順番を間違えれば負けにつながる事もあるので、
慣れは十分に必要なデッキだ。

ちなみに、デッキ名であるデスタクの名前の由来は

「Death(死)とTax(税金)
 からは逃れられない。」

というところから、
白のカードの縛り、除去から逃れられないという事につながり、
そう呼ばれているらしい。
白のカードには「税」という単語がつくカードがMTGの中でも多い。
「死」はさすがに黒のほうが多い。
ちなみに黒で「死」とつくカードの数は、
白の10倍近い。

簡単なデッキと言われるわりに、
死と税金から逃げるのだけは簡単ではないという、
皮肉のきいたデッキ名である。

それからデスタクの使い方については、
書いた部分は本当に基本中の基本部分にとどめておいた。
これ以上使い方を書いているととても長くなり、
記事1本分以上の量になってしまうので。
もちろん、希望があればひたすら書いても構わない。
他のデッキでも使い方を書いてと言われれば、
どんなデッキでもだいたいの事は書けるので、
もし希望があればお気軽に。

ではまた。



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