限界利益ってなんだ?

限界利益をみるとそのビジネスが儲かるのか、儲からないのか分かると言います。

ここでは社会人になって(少なくとも私は)しょっちゅう聞くけどよく分からない
「限界利益」
という概念を超絶シンプルに説明していきます。
ちなみにこの後出てくる「変動費」と「固定費」について先に簡単にメモします。
すごく簡単に話をしているので、いやいやそんな簡単な話じゃないよというツッコミはご遠慮願います。

変動費:

売上(商品)が一つ増えると同時に増える費用。例えばケーキ一つ売るにはその分の材料費が必要です。
固定費:

売上にかかわらずかかる費用。例えば家賃。
ケーキ生産量が少ないからって、大家さんは家賃を安くしてくれません。逆にめちゃめちゃ売れて儲かるからって家賃の値上げを要求してくる大家さんもいないと信じています。

①限界利益とは

「売上ー変動費」という計算式です。

例えばケーキ屋さんの話。
1個定価1000円のケーキを売ります。
この内ケーキの材料費が200円だったとします。
限界利益は1000円ー200円=800円
(実際の世界では変動費に色々含まれてそこで分からなくなるので、材料費だけ考えます。)

なぜこの計算が大切かと言うと、そもそもその商品の材料費が高すぎてほとんど利益がないのか、この商品を売ることできちんと利益を得ることができるのかを判断できるからです。商品(ビジネス)の力だけに着目します。

限界利益が十分にあるなら、あとは固定費を抑えればガポガポ稼ぐことも可能かもしれません。

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例えばこのケーキ、代官山とか銀座にお店があるとその家賃がこの利益を食い潰してしまうけれど、例えば埼玉の川口あたりで売ったら家賃を抑えられてて、多くの儲けを手元に残せます。
(代官山の方が人が来るし、とかそういう話は一旦忘れてください。)

限界利益から更に家賃など固定費を支払って行くので、限界利益が多くないと、そもそも利益を得られる可能性がめちゃめちゃ低いんですよね。

例えば高級卵を使用するケーキ屋さんの話。
1個定価1000円のケーキを売るのに材料費が990円かかります。
限界利益はたったの10円。
このケーキどんなに家賃が安いところで売っても、お金がほとんど残らないし赤字になることが見え見え。
これを売り続けて利益を得るのは厳しそうですよね・・・。
それでも売りたいなら、、がんばれ!!!!!!

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そして限界利益率というのが「限界利益÷売上」
定価1000円で限界利益800円だったら80%
限界利益10円だったら1%
それぞれの業界や商品の種類でおそらく目安の数値があると思います。
普通のビジネスって数十万、数百万、数千万の単位の話なので、パーセンテージで捉える方がおおよそ儲かるのか儲からないのか、見当がつけやすいですよね。

また限界利益率から損益分岐点なども考えられるのでやっぱり必要なんだと思います。

②損益分岐点

損益分岐点という概念があります。
そのケーキをいくら・いくつ売ったら固定費を回収できて、利益を得られるようになるの?ってお話です。

例えばこんな話。
1000円のケーキを1個売ったところで家賃は払えません。
20個売ったらようやく家賃が払えます。
21個目からは材料費を引いた金額がそのまま儲けとして手元に残ります。

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これが分かればこのケーキを何個作れば最低限お店を続けられるのか考えられます。まあただお店を続けて行くのが本来は目的ではないはずです。

<蛇足って知ってて書くね>
経営会議の話が何一つ理解できなかった日

私は入社して1ヶ月ほどで経営会議に参加し、議事録を取ることに。
中でも損益計算の話で知らない単語が飛び交い、話が理解できず困惑。
周りには相談できる同期もおらず、とにかく分からなかったことは調べて乗り切るしかないと感じ、経営会議後はかなり時間をかけて調べながら議事録をまとめておりました。

その中でも特に理解できなかったワードが「限界利益」
どうやら非常に重要らしいしみんなここに注目しているのに、その重要度が何一つ分からんし、ネットでいろんな記事を探して読んでも分かるようでで分からんかった。

つい1週間ほど前、会社のちょっと偉い人と私が今後やりたいことのお話ししていた時
「管理会計を学ぶといいよ」
と言われ、なんじゃそれととりあえず1冊本を買ってみたのです。
そこに出てきた「限界利益」の説明!!!!
私が知りたかったのはこれだ!!!となんだかとても嬉しかったです。
まだ勉強中なので、これからまた何か理解が進んだら投稿します。

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