eigyou.aka

異性との関係や会話について、思ったこと感じたことを書いています。

eigyou.aka

異性との関係や会話について、思ったこと感じたことを書いています。

マガジン

  • 追憶綴り

  • 男優テクニック

  • 号哭憫察の謀叛

    ごうこくびんさつのむほん。全9話。僕がとある恋愛番組をやってきた事について、舞台で思った事、感じた事、そして裏側で見たものについて小説形式に書き記しました。

最近の記事

煙光に巻く暗黒

地底から更に下界へと続く螺旋階段。閉ざされた煤汚れた紅の門。黒服に開けられ、開かれし線光と白煙の闇。爆音に聴覚が潰れ、埋もれ犇き湧く人混みの端に佇む中、黒服が無感情に人混みの中へと進んでゆく。人をかき分け、それについてゆく。 地底の底より更に下のこの底には上り階段があった。そこをゆっくりと登ってゆく。より一層黒く、煙の綱ガラスの線が入った扉の前に着く。また一人の黒服が立っている。案内の黒服は礼をし、螺旋を下っていった。 扉が開かれる。 入室し、閉まる扉。 誰もいない 音は

有料
300
    • 光芒と錯覚する檻

      僕はクラナンできない。 視界の世界が固定される。 まるで眼球を接着されたように、ただただ目に映る世界を固められてしまうような、そんな感覚。 目のやり場がない、のに、目は閉じない、閉じれない。まぶたの筋肉までもがこの空間に支配されてしまうのである。 どこを向いても人が沢山いて、女も男も沢山いて、そこでは同じ空間を共にしているというだけで、見ず知らずの男女同士が簡単に会話することが許される世界が広がっている。僕のすぐ脇にいる暇そうにしている一人の女、今目の前を横切った二人組の女

      • 開闢の箱

        今でもたまに思い出す ずいぶんと前に同棲していた女。 歳上の女で、いわゆる俺は養ってもらう関係だった。俺は彼女と結婚する関係にはならないと思っていて、おそらく彼女も、その事を勘づいていたように思う。いつか終わるこの関係を俺はだらだらと続けていた。終わりは向こうから一本の電話だった。必ず来ることはわかっていたけれど、歳月にして2年。長かったような短かったような。彼女との記憶は俺の人生にとって、とても有意義な良い時間だった。彼女の貴重な時間を頂いていた事に、今でも感謝をしている。

        • 何故男優は娼夫になってはいけないのか。

          理由は二つ。 一つは性エネルギーが落ちること。 男は女から求められている状態であると、その現状で満足してしまう。スキルアップ、体力作り、そう言ったモチベーション上昇には繋がらない。

          有料
          100

        煙光に巻く暗黒

        マガジン

        • 追憶綴り
          3本
        • 男優テクニック
          1本
        • 号哭憫察の謀叛
          4本

        記事

          現と理、実る想い

          恋愛ってなんだろうって思う。恋愛工学やナンパ界隈は『即の打率』や『抱えている案件』が男の愛の形であるということを示したが、仕事で毎日セックスをしていて、プライベートの相手も性欲求に困るほどではないくらいにはいて、女には一切の金を出さず、むしろ出してもらっている生活をしてきていた僕に果たして愛はあるのだろうか。あるとしたら、いつ、どこで、どのような形で、存在しているのだろうか? 見るからに何ら女には不自由のない生活を送っている僕は、恋愛という言葉に対して飢えを感じるのである。

          現と理、実る想い

          号哭憫察の謀叛、散財に散る

          https://note.com/eigyou_aka/n/n8a2218de3fd6 ↑前回はこちらから

          有料
          100

          号哭憫察の謀叛、散財に散る

          号哭憫察の謀叛、閑散と散る

          https://note.com/eigyou_aka/n/n0820504a13b7 前作はこちらから↑ 僕は恋愛番組が嫌いだ。 恋愛が嫌いなのではない。恋愛が嫌いだとすると、僕が今まで関わってきた異性関係や趣味趣向に矛盾を生じることとなる。2chにあるような『電車男』のような惚気自分語りスレをリアルタイムで観てた人種だし、ギャルゲーやエロゲもたくさんして来て、観てきた。友人の恋は応援するし、街中でいちゃつく美男美女カップルは純粋に畜生裏山椎名!とも思う。 だが、恋愛

          有料
          500

          号哭憫察の謀叛、閑散と散る

          晴天の虚無、悲壮に霹靂

          https://note.com/eigyou_aka/n/na81a9e39ba74 前回はこちら↑ 「私のリアルは、現役のAV女優です」 最終日最後のアプローチタイムであるクルージング中放たれたその一言の傷が、僕の耳に届いた時、目に見える視界が瞬間、暗転、モノクロにへと変わった。色のついた世界は時間経過とともにゆっくりと取り戻されていったが、青空の下で僕は雷に打たれたかのような瞬間の衝撃と、もぬけの殻となった焦燥感によりこの現実を僕の脳で整理できるのか、不安だった。

          晴天の虚無、悲壮に霹靂