12/01

師走。急に様々な物事の速度が速まってきた。年末に近付くにつれて仕事が忙しくなるだろうなという予想はしていたが、もう忙しくなっているのは予想外だ。自分の仕事をひとつも終わらせられないまま時間だけが過ぎていく。焦燥感に駆られれば駆られるほど仕事の精度が落ちていく。負のスパイラル。今日は今まで一切触れてこなかった業務を強いられたため心身ともに疲弊した。急に名指しの電話かかってくるの本当に無理。悪いことではなかったので良かったが、急だと心の準備ができないのでやめて欲しい。それ以外にもイレギュラーなことが重なりパンク寸前。この感じは自分の仕事を終わらせられないと判断し、上司に相談して手伝ってもらうことになった。ひとりの業務をふたりでやるだけでその速さは倍速以上。なんとかタイムリミットまでに終わらせることができた。ほっと一息つきたいところだが後処理の量も膨大。息をつく暇もないまま無限にすら思える量の後処理を進める。定時に帰れないような気がしてきたが地道にひとつずつ終わらせていき、定時ギリギリで終わらせることができた。何かに勝ったような気分。清々しい気持ちで会社から出た。頑張ったしお菓子たくさん食べよ、とスーパーに行く。コーンポタージュのスナックで有名なリスカの見知らぬお菓子を見かけたので手に取る。シュガーラスクという名前のスナック菓子だった。こんなのあるんだとかごに入れ、それとコロンを買った。家に帰り、残っていたスープとお菓子で夕食にする。スープで温まり、ぱくぱくとお菓子を食べる。調子よく食べていたおかげでお菓子がすぐなくなってしまい悲しみに暮れる。お菓子をふたつ開けたのにまだ物足りず、冷凍庫で凍らせていた大福を見つけた。いつも冷蔵庫に入れて解凍してから食べるが、面倒に思いそのまま食べてみることにした。凍った大福というパワーワード。未知との遭遇である。食べてみるともちろん硬いのだが意外と食べられなくないし、口の中で溶けていくスピードも早い。凍ったままでも全然良いかもしれない。これは美味しい。体感的には雪見だいふくとアイスまんじゅうの良いとこ取りをしたような感じ。硬さがあるので食べごたえもあって大満足した。甘いものを沢山食べて幸せである。夜にほうれん草のキッシュを作る予定だったが、もう何もせずに寝よう。心身にエネルギーを蓄えて明日もまた頑張ろうと思う。今日もなにもない一日だった。

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