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雨の中のパリ 夜の帳が下りきった頃

 インスタ映えを良くするために地面に水を撒く人がいる、という話を耳にしたことがあるが、その気持ちが理解出来るようになった。

 
 秋色の深まる先週、九月末のパリ。

 六月に訪れた炎天下のパリからは完全に模様替えをしている。

 通常は同じ年に同国を二回以上訪れることはないが、前回、パリを飛び立った時、何かを遣り残しているような気がして仕方がなかった。

 その一つは、あるNoterさんにお会いすることであったが、彼女は、私がパリに到着する二週間前に日本に帰国された。パリにおける七年間の暮らしに終止符を打ち、日本にて新しい生活を始められるためである。

 
 雨は、もはや彼女の居ないパリに似合う。

 雨によって磨かれた中世の石畳は、情緒的な光沢を放つ。


「パリ滞在の最終日ぐらい、本当に美味しいものを食べたい」と、今回一緒にパリに出掛けた友人の希望(苦情)にて、パリ・ピラミッド地区の日本食レストランにて鰻丼を堪能することにした。

 鰻丼を最後に口にしたのは何年前であろうか。安価ではないが、海外にて鰻丼を口に出来ることは有難い。

 
 レストランを出た時、再び雨が降り出した。

 

同じ高さの建物に囲まれた広場に差し掛かった。ヴァンドームという名称の広場であり、高級ブランドの店が林立しているところである。18世紀初頭の当時はルイ14世を称える目的で建築され始めた広場であるということである

 

ヴァンドーム広場


ナポレオン像が翻る円柱


聞き間違えでなければ、この週はファッション・ウィークとかいうことで、カメラを掲げて建物から誰かが出て来るのを待っている人達がいた


ホテルの入り口、この辺にも有名人らしき人達が立っていた


広場の横の道、レストラン


同じような廊下があちらこちらに存在するため、どこであるか思い出すかは難しいが、ヴァンドーム広場方面からセーヌ川の方へ歩いて行っている


とても丁寧なNoterさんが、「夜の写真しかなくてごめんなさい」、というようなことを仰っていらしたが、私は逆に、街の写真は夜に撮るほうが好きである


昼間覗いたデパートにて、50ミリリットルで35000円という香水があったが、パリと言う街は「価格、階級、貧富の差」というものに関して考えさせられることが多いところであった


夜のウィンドウショッピングさえも幻想的である


セーヌ川。雨が降って困ることは、カメラのレンズが水蒸気で曇って来ることである。カメラに明るい方であれば対処方法を御存じなのであろう。


お別れはパリの鰻丼セットと共に


ご訪問を頂き有難う御座いました。

ヴァンダール広場に関して歴史を伝授した下さった方は、歴史を面白可笑しく説明して下さるm.Aさんです。


パリにてお会いしたかった方はNanaoさんです。


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