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Dear “Kobe Bryant”

あまりのショックと驚きで、まだ信じられない。YoutubeやSNS等でニュースを目にしても何かの間違いであってほしい、とそう強く願っている。きっとこれから受け入れられない出来事だと思う。
うまく言葉にできないかもしれないですが、彼への想いを書き綴ってみようと思う。

"Dear Basketball"というショートフィルムがある。これはバスケットボールに対する愛情を持ち続けていたコービーが脚本ナレーションをした作品。コービーがバスケットボールへの愛を綴ったように、僕もコービーに感謝の気持ちを記していきたいと思います。

僕がバスケットに夢中になった時と同じくして、高校を卒業したコービーブライアントがNBA入りを表明した。僕はまだ中学生だったかな。そんな彼のNBAでのダイジェストプレイを見てあっという間に虜になった。何より、派手でしなやかで、そして華麗なクロスオーバーはもうとにかくカッコよかった。何度も何度も、来る日も来る日も、彼の技をビデオで見ては練習した記憶が蘇る。一番最初に履いたバスケットシューズはジョーダン12だった。そしてその次はコービーモデルadidas crazy8 kobeというバッシュを履いていた。たしかのその次もコービーモデルで、Adidas Crazy 1 The Kobe Playoffを履きつぶした。

それだけ彼が好きだったけれど、いつしかあまり好きじゃなくなった時期があった。あまりに独りよがりなプレイでメディアやチームなどから反感を買っていたのだ。僕も、そんなコービーのプレイよりは、アレンアイバーソンのファンになっていたし、NBAファイナルもレイカーズより、シクサーズを応援した。

コービーのように、これほど多くのファンに嫌われ、愛された選手は他にいただろうか。

高校を卒業して、カリフォルニアに留学してからはロサンゼルスがホームということもあってレイカーズを自然と応援するようになった。そしてまたコービーブライアントを好きになっていった。パウガソルやラマーオドムなど新たに得たチームメイトを束ねたコービーがシャキールオニールなしで2連覇を果たしたのだ。

生意気で、独りよがりばかりのプレイをしていたコービーも丸くなりどんどん変わっていった。そしてベテランになっていくに連れ、次の後輩へと引き継ぎ、伝えていく姿をテレビを通して僕は見ていた。

僕自身も、渡米して帰国して今までたくさんの経験をして成長してきた。コービーといっしょに成長してきたようにさえ感じる。もちろん、今までお会いしたことなどはないし、言葉やメールなど交わしたこともないです。でもずっとバスケットを通して彼を見ていたし、この先もバスケットを見る限りいっしょに成長していけると思っていた。

本当に辛い。

コービーが言ったことですごく響いたこと言葉がある。

Those time you get up early and work hard, those time you stay up late and work hard, those time you don’t feel like working, you are too tired, you don’t wanna push through but you do it anyway. That is actually the dream. That’s the dream. That’s not destination, that’s journey.
早起きしてハードワークするとき。遅くまで起きてハードワークするとき。働く気にならずとても疲れていて、何もしたくないけど、とにかくやり遂げたとき。それこそが夢なんだ。夢とは「目的地」ではなく、その「旅路」のことなんだ。

僕も映画を通して、世界をより良い世界、平和にするという目的がある。そのためには日々の努力という旅路を大切にしていかないといけない。

なんかバスケットを久しぶりにやってみようと思う。ボールを触ったときの皮の感触、体育館に響き渡るバッシュのキュッキュッという音、ボールがゴールネットを揺らした音。楽しかったなー。またバスケットをやってみたくなった。

今回のことで改めて考えたことがある。
死は必ず訪れるということ。そして、それがどんな形でくるかは誰にもわからない。

だから、日々どの瞬間も笑顔で、人生楽しんで生きること。

コービー、今まで本当に夢をありがとう。バスケットを通してあなたに出会えたことは僕の人生の中で、大きな財産です。天国でも娘さんといっしょにバスケットを楽しんでください。コービーと娘のジアナさん、搭乗されていたすべての方のご冥福をお祈りいたします。


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