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『絵を見る技術  名画の構造を読み解く』

先日読んだ『観察力を磨く名画読解』とはまた別です。
この本は絵画の読み解き方をより深く教えてくれます。絵を描く人だけでなく、芸術に興味ある人、そして無い人も合わせてみなさんに読んでほしい内容の一冊でした。それだけ読み応えのある内容だったということ。

絵画を見るポイントを分かりやすく項目毎に分けて教えてくれます。

名画と呼ばれる理由を分析し、いかにすごいのかというを紐解いてくれるのだ。
どういう計算のもと、この構図にしたのか。絵画を見るとなぜこのポイントに目線が向かうのか、そして隅からすみまで名画を見られる理由など、細かく解説してくれています。

映像を作る人も写真を撮る人も是非この一冊は手にとって読んだ方がいいと強くおすすめします。

改めて感じたのは、絵画すべてに意味がある。
構図はもちろんだけど、色味、描いた人物の目線や身体の向き。そしてその着ている服の皺具合い、光と影のコントラストなど、そこから読み解かれる時代背景。

最近読んだ本の中でも非常に面白い本でした。

ということで、現在東京都上野の国立西洋美術館にて開催されているロンドン・ナショナルギャラリー展に行ってきました。


本から得た知識をアウトプットしてきました。もちろん、この本一冊で名画すべてを理解できるということではないのだけれど、名画の見方を知ることで、美術館での絵の鑑賞方法が明らかに変わったと思う。

この絵に描かれているフォーカルポイントはどこか。リーディングラインや構図など、「お、なるほど。だからこの人物は右方向を向いているのか」など、小さくても絵に描かれた意味の一旦を知ることができました。感覚的に良かったとか、素晴らしいと一言で片付けるのではなく、どんな工夫がされ、いかに観る人を引き付けているのかということが少しでも理解しわかったことが何よりの収穫だったように思います。

しばらくアウトプットをサボっていたので、久しぶりの更新。引き続き取り込んでは出す作業を続けていこうと思います。




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