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Sacred Run ③


 1992年のことだ。
  この時のセイクレッドラン参加期間は二週間くらいでしかなかったのだが。
  渡米して、ロスアンジェルスからコロラドのデンバーへむかった。 
  コロラドからフォーコーナーズをへてアリゾナに入り、ナバホランドを通過し、ニューメキシコ・Santafeへむかっていた。
  だいぶうろ覚えになってしまっているのだが、AZからNM州に入って間もなく、 シップロックの近くを走った。
   帆船の帆の様な大岩が、大平原の彼方に敢然として起立していたのだ。
  そのシップロックが、ゆっくりと、しかし確実に近づいてきている といった感覚があった。
  確かに、自分は走り続けていたのだった。
  あの感覚は、忘れられない。
  そうして、ゴールしてから飲んだペプシ・コーラ! たまらんかった!!    砂漠?平原では、なぜかペプシだった。 これが、またうまいんだ!

   とにかく、走る。
  何があろうと、走る。
それだけ。

  よけいな?、ささいな? 小難しいことなんか、どぅでもいいのだ。
  
  理屈はいらない。

 ここらあたりが、おそらく、体験してない人に伝えることが難しいだろうと思うゆえんだ。

  セイクレッドランの、
理念とかやり方とかは、伝えられるだろうけれど。
  
  自分でも、
セイクレッドランとは?
 に対して、ちゃんと答えられない自分がいて、
 いささか恥ずかしいというか、困ったというか、いかんなぁと気になったことあり、なんだが、
 やっぱりうまく答えられない自分がいた。


体験してみてもらうしかない、ってことがあるのだ。
  そうだ。
合気道も、そういうところがある。
  理屈、というか、説明というか? 言葉で語れはするけれど、語りきれないもの、言葉にならないところ……むしろ、語れば語るほど基本から遠ざかってしまう感じ・・
   こういうところの表現には、 映像のがむいてる、かもだなぁ・・

  登山、も・・?
なぁんで、8000メートルもの高所に、金やらてまひまかけてわざわざ登りに出掛けるのか・・。?

  
 セイクレッドラン。

 それは………





   正直いって、
平和行進よりも、
おもしろかった。   (o^o^o)



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