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望み(2020年10月9日劇場公開)

日本版『WAVES ウェイヴス』のようなプロットでした。

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石田ゆり子の母親役の、苦悩の末の覚悟を決めるところが最大の見せ場。

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一方、堤真一の父親は、世間体とどう折り合いをつけるか悩みます。その逡巡が確信に変わる過程が見どころ。

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清原果耶は妹役を好演。ただ映画としてあまり苦悩を背負わせることはなかったのは正解でした。テーマが散漫になるから。

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岡田健史の長男役がいわゆる不在の主役です。映画の前半で計算された印象を残すことができたのが良かった。

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ただ、最近の邦画によく見られる、マスコミに詰問されるシーンや家の壁に落書きなど社会的な制裁を加えられる場面の描き方のはもう少し工夫があっても良かった。

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脇を固める俳優たちの手堅い演技。映画の緊張感を持続させるという方向性に皆が貢献していて、だれることがなかったです。

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堤幸彦監督作品はどちらかと苦手な作品が多かったのですが、本作は完成度の高い、見所の多い映画でした。


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