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シャダー映画を観る。LA LLORONA / ラ・ヨローナ 〜彷徨う女〜(2020年7月10日劇場公開)

手塚治虫の漫画に似たような話があったような気がします。

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第76回ヴェネツィア国際映画祭で<ヴェニス・デイズ>部門受賞作。革新性や探求心、オリジナリティー、インディペンデント精神などに優れたハイ・クオリテイーな作品を紹介することを目的とした部門で受賞しただけに、ホラー表現を借りたの社会告発は胸に迫るものがありました。

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グアテマラの軍事政権による大虐殺の悲劇を、ラ・ヨローナ伝説になぞらえて実に腰の座った画面構成でじっくりと見せてくれます。ハイロ・ブスタマンテ監督の熱意が伝わりました。

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ホラー映画専門チャンネルのシャダー製作なのでもっとホラーテイストかと思いましたが、社会派視点からのホラーを介したアプローチが新鮮でした。

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映画の可能性を拡げるという意味で、ホラー映画による新しい鉱脈の発見です。


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