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英女優ヘレン・マックロリーさんの訃報に寄せられたファンの思い ニュースPVプレイバック/2021年4月4週

※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部のスタッフ数人でチャットし、この1週間で得た“気づき”、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事なども交えて、PVの傾向や推移を思い思いに話しています。

4月19日~4月25日 順位まとめ 1~5位

1位

2位

3位

4位

5位

振り返りチャット開始

本日の参加メンバー

小山さん

岡田さん

飛松

ドーナッツかじり 本日もよろしくお願いします! では4月19日~4月25日のニュースPV振り返りです。早速5位から!

5位:「ミッドナイトスワン」内田英治監督&森谷雄プロデューサーが見据える映画のミライ

ドーナッツ 今年の日本アカデミ-賞で、最優秀主演男優賞と最優秀作品賞を獲得した「ミッドナイトスワン」の貴重な授賞式裏話です。草なぎ剛さんが受賞した瞬間の、チームの皆さんの熱い思いがつづられていて、あの時の感動がよみがえってくるような記事ですね!

小山晃弘 「ミッドナイトスワン」関連のニュースは、Twitterでもよくリツイート(RT)されますね。業界関係者のなかでも驚いた人が多かったと思うのですが、作品の出来が素直に評価されたということで、感動した人が多かったのでしょうね。

岡田寛司 地上波の放送だと「とりました!」という瞬間だけがフィーチャーされているからね。「とった上で、皆さんが何を感じていたのか」というところを知りたかったので、じっくり読みこんでしまいました。

小山 やっぱり、こういう裏話が聞きたいですよね。情報サイトは常に新しいニュースを発信していく必要はありますが、こういった深堀り系の記事、大事ですよね。PV数にもそれが出ていると思うので、ぜひ今後も続けていければ。

ドーナッツ そうですよね! ひとりの映画ファンとして、「ここもうちょっと詳しく知りたい」「気になるな」と思ったトピックを、追いかけられるような記者になりたいです。

岡田 この記事、感動的な側面に触れる一方で、内田英治監督森谷雄プロデューサーのこんな発言もとりあげています。見逃しちゃいけないところ。

森谷「受賞式(金曜日)から数日後、ある会社から連絡がありまして、『うちでもオリジナルで何かやれませんか?』と仰るので、まだ構想段階の企画のプロットを送ったら、『企画としては素晴らしいのですが、監督が有名ではない』と断られてしまって…。ガッカリしましたね。『ミッドナイトスワン』というオリジナル作品が受賞したことに感化されたのであれば、有名監督じゃなくたって一緒に開発していきましょうっていう言葉が欲しかったんですよね」
内田「何か企画ありませんか? と聞かれることはすごく多いです。ただ、オリジナル専門みたいに思われているけど、そういう訳でもありません。要は、クリエイター発信の企画がやりたいんです。『この原作が空いた!』でも『この原作が取れた!』でもなく、作り手が優位に立てる状況下で映画を作っていきたいですね。いまって原作の方が偉いって考え方ばかりで、それだったら監督は誰でもいいわけですから」

この部分に関する記述も、ぜひ読み込んでもらいたいなぁ。

小山 人気のある原作ものは、ヒットの可能性はそりゃ高まるとは思うので、一概に否定はしないですが、やっぱりオリジナルの作品をもっと見たいですよね。あるいは原作を大胆に映画向けにアレンジした作品。映画ならではの表現方法って、あると思うので。

ドーナッツ 確かに「映画でしか見られない作品」を求めているかもしれません……! ちなみに、こちらの「ミッドナイトスワン」関連の裏話、近日中にnoteでも記事を配信する予定ですので、そちらもあわせてお読み頂ければと思います。

4位:「るろうに剣心」“始まりの物語”が幕を開ける――「最終章 The Beginning」特報&本ポスター完成

ドーナッツ 先週4月23日の金曜日、ついに最終章の前編「The Final」が公開されました。その矢先に映画館が休館になったことで、見に行けず、残念な思いをしている方も多そうです。ちなみに初日舞台挨拶の取材に行って知ったのですが、最終章のクランクアップからちょうど2年後が、公開日の4月23日だったそうです。

小山 延期を経て、ようやく公開に漕ぎ着けたと思ったら、緊急事態宣言で主要な映画館が閉まってしまったなんて、気の毒すぎます。首都圏だけで、日本の興行収入の6〜7割をカバーしていると聞いたことがあるので、まさに大ダメージだと思います。

岡田 「The Final」は封切り翌日に見に行きました! いやー、面白かった。「唯一の不満は、尺の短さ(138分だけど笑)。もっともっと見ていたい」という感想をどこかで見かけましたが、めちゃくちゃ頷いちゃいましたね。138分は長尺の部類だけど、全然長さを感じなかった。

小山 やっぱり長年続いたシリーズですし、スクリーンで見てこそ、剣心たちの大迫力のアクションも映えると思うので、どうしてもスクリーンで見たいですよね。私は間に合わずでしたが、何とかスクリーンで見届けたい!! 大友啓史監督もご自身のTwitterで、以下のように困難な状況下でも前向きな発言をされていたので、映画館が営業しているエリアにお住まいの方は、ぜひとも映画館へ!! 私もまた映画館が再開した暁には、必ず行きたいと思います!!

岡田 かなり苦難の道のりですよね……。この作品、本当にスクリーンで見るべき作品だったんですよねぇ。それぞれの判断に委ねるしかありませんが、可能であれば劇場で……。「The Final」→「The Beginning」という封切りの流れも、すごく潔いと思っています。今回のニュースで発表された「The Beginning」ポスターもめちゃくちゃ素晴らしい出来栄えです。

ドーナッツ そうなんですよ! この剣心が巴を抱きしめている、雪の降りしきる光景を切り取ったポスター、本当に素敵です。劇場鑑賞は「しばし我慢」という方も、地方にお住まいで見に行く予定がある方も、まだまだ「The Beginning」も控えていますし、引き続き「るろ剣」関連のニュースは見逃せないですね! では「るろ剣」トークが盛り上がりすぎてしまったので、そろそろ3位に……!

3位:第2次世界大戦後最悪の集団虐殺に迫る アカデミー賞ノミネートのヤスミラ・ジュバニッチ監督作、9月17日公開

第2次世界大戦後の欧州最悪の悲劇「スレブレニツァ・ジェノサイド」の全貌と、国連平和維持軍の通訳として働く、家族を守ろうとした女性アイダの運命を描き出す。
最新作「アイダよ、何処へ?」は、紛争末期の95年7月、セルビア人勢力に占拠されたボスニア・ヘルツェゴヴィナ東部スレブレニツァで、約8000人のイスラム教徒が殺害された戦後最悪のジェノサイド(集団虐殺)の真実に迫る物語。

ドーナッツ 恥ずかしながらこの記事を読むまで、私は「スレブレニツァ・ジェノサイド」を知らなかったんです。今まで自分が知らなかった歴史の闇や影を学ぶことができるのも、映画の素晴らしさですよね。

岡田 8000人!? いや、これはお恥ずかしながら、僕も知らなかった……。

小山 私も恥ずかしながら初めて知りました。ドーナッツさんの言う通りで、映画を通じて、知らなかったこと、知らなかった世界を知ることができるのも、映画の魅力のひとつですね。

ドーナッツ 本当に映画を見れば見るほど、無知な自分を発見して、学ぶ意欲が増していく気がします。特に私は高校生時代、日本史選択(懐かしい!)だったので、世界史の知識が浅く……。常々世界史を学び直したいと思ってるのですが、なかなか時間がとれないです……(涙)。

小山 そういう意味で言うと、2006年の「ホテル・ルワンダ」、14年の「アクト・オブ・キリング」も、自分の世界を広げてくれた作品でした。前者は、日本公開を求める会の活動を取材して応援させてもらったこともあるので、思い出深い作品です。

岡田 マイク・リー監督もコメントを寄せてるね。「圧倒された。稀に見る傑作!」。リー監督の「ピータールー マンチェスターの悲劇」もいわゆる“虐殺”を取り扱ったもの。この作品も見応えあるよ! 僕も歴史は学び直したいなぁ。高校の時、理系だったから、その辺めちゃくちゃ疎くて。でも、理系の専攻科目も一切理解できなかった……、僕は何系だったのだろう。 

小山 高校の古典の時間に横山光輝氏の「三国志」を隠し読みして中国の歴史を学んだ私には、何も言う資格はありません(笑)。 

岡田 横山光輝氏の「三国志」は“教科書”ですので、問題ございません(笑)。

小山 良かった、安心しました(笑)。

2位:成人女性が未成年の設定でSNS投稿 初めてのチャットで下半身を露出する男性…卑劣な実態映す「SNS 少女たちの10日間」本編映像

ドーナッツ 3位、2位と衝撃作の連続でございます。

小山 こちらの作品、編集部でもだいぶ話題になりましたが、見るのにエネルギーがいりそうですね。小さい娘がいるので、他人事ではありません……。

岡田 この本編映像、最初に言っておくと、かなりショッキングなので注意して見てください。

ドーナッツ 私はオンライン試写で見させて頂きましたが、卑劣な男性たちのおぞましい所業を見て、心が壊れそうになりました。オンラインで見たので、ところどころ止めながら……。あとは男性たちの顔へのモザイクのかけ方が、目と歯だけ見えるスタイルになっていて斬新です。

小山 心して見ます。ニュースの内容に話を戻すと、やっぱり映画.comはオンラインの媒体なので、ネット関連のニュースはハネますよね。僕はSNS担当なので、主にTwitterで話題になっている作品や人気のスターを中心に追いかけていますが、編集部の皆さんにも、ぜひネット周りのニュースは追いかけてほしいです、と公開リクエスト(笑)。

岡田 そのお言葉、重く受け止めさせて頂きます……(笑)! SNS担当として「映画.comではそんなにフォーカス当たってなかったけど、これ注目しておくべきじゃない?」っていうものって、最近ありました? 

小山 そう言われてしまうと、すぐに該当作品を思い浮かばない自分が情けないのですが、今回のPVランキングで1位になった「ハリー・ポッター」シリーズでナルシッサ・マルフォイ役を演じたヘレン・マックロリーさんの訃報は、ファンの方々の愛情あふれるコメントをTwitterで拝見して、「ネットっぽいなぁ」と思いました。たくさんのファンに愛されていたことが皆さんのツイートから伝わってきて、速報してよかったなと思いました。

ドーナッツ こちらのマックロリーさんの訃報記事が、今回の第1位になりました。

1位:「ハリー・ポッター」シリーズのナルシッサ・マルフォイ役、英女優ヘレン・マックロリーさん死去

ドーナッツ ナルシッサは、ハリーと敵対するマルフォイの母親役なんですが、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」で本当に大きな母の愛を見せてくれるキャラクターなんです。ハリポタファンとしては、とてもショックなニュースでした……。

小山 Twitterの引用RTの欄を見てもらうと、いかにファンに愛さていた役だったのかが分かると思います。

岡田 毎回訃報がランキングに入ると、めちゃくちゃ複雑な気持ち。ハリポタ、まだまだ見切れてないんですけど、ドーナッツさんの感想を聞いて、見てみたくなりました。

ドーナッツ フィルモグラフィを改めて見てみると、印象的な作品に数多く出演していらっしゃいますね。少し前に「人生はシネマティック!」を見たばかりだったので……。お若いのに、本当に残念です。

小山 Twitter担当としても、必要だと信じて訃報のツイートをしていますが、やっぱり悲しいですよね。特に訃報が続いた時は、気分が少し沈みます。最近だと田中邦衛さんの訃報がつらかったなぁ……。でも作品は残るので、亡くなった人々が遺された素晴らしい作品を、事あるごとに紹介していきたいなと思っています。

ドーナッツ 小山さんが、すごく素敵にまとめて下さいました! ということで、本日はこのあたりで振り返りを終了したいと思いますが、最後に何か言っておきたいことがある方、いらっしゃいますか?

岡田 この振り返り会議は、アカデミー賞の翌日にやっているわけですが……。

ドーナッツ 語りたいことはたくさんありますよね(笑)。

岡田 うん、ある。でも、言わない。長くなるから(笑)。

小山 岡田くんが言及しているとおり、来週のネタになってくるとは思うのですが、編集部総出で取り組んだアカデミー賞の特集は、映画ファンの皆さんにはチェックしてもらえればと思います!

岡田 ベストなまとめ、ありがとうございます!

ドーナッツ ありがとうございました!

小山 お疲れ様でした!

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