見出し画像

富士そばが雇用調整助成金を不正受給。その後の展開について

✅富士そばが雇調金を不正受給

立ち食いそば大手の富士そばが別の店で従業員を働かせていたにもかかわらず雇用調整助成金を申請していたことが分かりました。

立ち食いそば店「名代富士そば」の運営会社が、グループ内の別の運営会社の店で働かせていた従業員を1カ月以上休業扱いとし、その間の休業手当について雇用調整助成金(雇調金)を申請していたことがわかった。会社側は取材に対して事実関係を認め、東京労働局に報告したと回答。雇調金を受給したかどうかは「不正かどうか労働局の判断を仰ぎ、その結果を踏まえて回答するか決めたい」としている。
(朝日デジタルより引用)

別の記事では退職していた人に対しても退職扱いにせずに不正受給をしていたそうです。

 首都圏で立ち食いそばチェーン「名代富士そば」を運営する会社が、東京都内の店舗に勤務していたアルバイト男性をグループ会社に転籍させた後も直ちに退職扱いとせず、1カ月余り「特別休暇(特休)」とする勤務記録をつけて雇用調整助成金を受給していたことが2日、会社側などへの取材で分かった。

運営会社の親会社「ダイタンホールディングス」(東京)は取材に助成金の申請、受給を認め「特休にすることは本人と話し合って決めた。不正かどうか判断しかねるが、東京労働局に報告しており、判断に従い対応する」とコメントした。
(共同通信より引用)

✅反省の色がない富士そば

雇用調整助成金は従業員を休業させた分に対して支給される助成金です。そのため別の店で働かせていたということは休業には当たらないため助成金をもらうことができません。また退職している人も休業させているわけではないので当然もらうことができません。このような状態で助成金を申請することは不正受給に該当します。

ニュースの中で富士そばはこのように言っています。

不正かどうか労働局の判断を仰ぎ、その結果を踏まえて回答するか決めたい

特休にすることは本人と話し合って決めた。不正かどうか判断しかねるが、東京労働局に報告しており、判断に従い対応する

会社としては不正受給ではないと認識しています。これは明らかに不正受給になると分かって申請しているはずです。全く反省の色がありません。こういう会社はいくらでもあるけど、大手がすると助成金の額がとんでもない額になります。

本当に雇用を維持するために雇用調整助成金を利用している会社に対して失礼です。不正受給した会社には制裁が待っています。

✅不正受給するとどうなる?

不正受給をすると会社は大きなペナルティを受けることになります。そのため富士そばは不正受給によるペナルティを受けることが予想されます。

●不正受給をした場合は以下の金額を求められます。
不正受給により返還を求められた金額
不正受給の日の翌日から納付の日まで、年5%の割合で算定した延滞金
不正受給により返還を求められた額の20%に相当する額

●5年間助成金申請できなくなる
不支給決定日または支給決定取消日から起算して5年間は、雇用関係助成金は支給できなくなります。

●事業所名等の公表
事業主の名称、代表者氏名、事業所の名称・所在地、概要、不正受給の金額・内容が公表されます。そのため社会的信用が失墜します。

●刑事告発
不正受給が悪質の場合は詐欺罪として刑事告発されます。不正受給により実刑になった会社もあります。

✅不正受給だけのペナルティではすまない

不正受給により色々なペナルティを受けることになります。さらにこれはニュースになるため不正受給している会社は食材も偽装しているのではないのかと思うようになることも考えられます。そのため富士そばを利用する客はかなり減るでしょう。

富士そばは以前にはホワイト企業として話題に上がっていました。しかしふたを開けてみると勤務表を改ざんしたり未払い賃金があったりなどブラック企業と変わらない勤務形態でした。

不正受給は社員の密告や周りの聞き取り調査等により必ずばれます。不正受給に手を染めた富士そばは厳しい制裁が待っている。

画像1

🌻サイトマップ(全記事リンクによる一覧)
🌻業務一覧(当事務所が取り扱っている業務)
🌻お仕事のご依頼(全国対応可能)
🌻プロフィール

🌈お知らせ(当事務所のお知らせ、法改正等)
🌈セミナー情報


🍊Twitter(フォローお願いします)
🍊LINE公式アカウント(問い合わせ)

画像2


この記事が参加している募集

自己紹介

スキしてみて

よろしければサポートお願いします。会社に役立つ情報を書いていきます。