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絆が丸く丸く永遠に続きますように maru lien キズナ

こんにちは!note更新担当のたぬ子です。

今回は、東温市で木工作家・ワイヤーアーティストとして活躍されているmaruマル lienリアン キズナさんに、ワイヤーアートを始められたきっかけや、魅力についてお伺いしました。

[プロフィール]
■氏名
 maru lien キズナ 
■ジャンル
 芸術(木工作家、ワイヤーアート)
■経歴
 昭和55年生まれ。山羊座A型。
 小さい頃からものづくりが好き。
 29歳の頃、木工品をイベントで販売しはじめる自宅制作が手狭になったころ、松山で作業場を借りる。
 31歳、木工棚に飾るひとつとしてワイヤークラフトをはじめ、今に至る。
■SNS
 ・Instagram(@marulien_kizuna

『おやまのアトリエキズナ』は”キズナちゃんち”

― 屋号『maru lien キズナ』の由来を教えてください。

 名前の頭文字がMだから、Mから始まる屋号がいいなあと思っていて。lienが、フランス語で絆という意味で響きがいいし、絆が丸く丸く永遠に続きますようにという意味を込めて、最初にmaruとつけて『maru lien』。
 そこに、私が横文字苦手で「なんて読めばいいんだろう」と思ってしまうから、分かりやすくキズナを後ろに付けて、『maru lien キズナ』という屋号になりました。そうしたら、みなさんキズナさん、キズナちゃんって呼んでくれるようになって、キズナという名前が自分に馴染んできましたね。

― 店舗名『おやまのアトリエキズナ』にも、キズナが入っていますね。

 店舗名を考える時に”キズナ”と入っているほうが、ずーっと”キズナちゃん”で知ってくれている方は「“キズナさんち“と親しみをもってくれるかな」と思って、店舗名にも入れたんです。
 最初は、アトリエとしてこの場所を借りようとしていたので、お店をする気はゼロだったんです。当時はイベントに出店するのが楽しかったから、お店をかまえてお客さんを待つというのも想像つかなかったですし。作家さんの作品をお預かりして個展を開催するのだって「管理能力がないからできない」と思ったけど、好きな作家さんの作品を預かって、それを「好きだ」と思って買ってくださる方がいることの幸せに気づいて、止まらなくなったんですね。
 だけど、それを「生きがいだ」と思って続けていたら「自分の作品づくりが全然できてない」ということに気付いて。去年、個展のお声がけをいただいたけんですけど、もっとやりたいことがある状態で個展を開催するのは「表現がもったいないな」と思ってお断りさせてもらいました。それが、自分の作品づくりと向き合うきっかけとなって、この夏の個展開催に繋がりましたね。

ハシビロコウは看板犬

― ワイヤーアートを始められたきっかけを教えてください。

 イベントで木工作品を販売する時に「何か飾りたいな」と思っていて、雑貨屋さんでたまたまワイヤーのかごを見つけたんです。それが可愛くて。
 最初から”自分の商品スペースには自分が作ったものしか置かない”と決めていたので、ワイヤー雑貨も自分で作ろうと本を読んだんですが、私には合わなくて独学で毎日コツコツ作り始めました。
 最初は小さいかごばかり作って、木工作品に並べて販売していたんですけど、だんだんとリクエストをもらうことが増えて、レパートリーが広がっていきました。

― キズナさんと言えば、ハシビロコウのイメージが強いのですが、ハシビロコウもリクエストがきっかけで作り始めたのですか。

 店舗をかまえるにあたって「お店の顔になる作品がいるなあ」と考えていた時に、お友達から「ハシビロコウって生きものがいるけど、作ってみたら?」と、サラッと言われて。それまで存在を知らなかったので、高知の動物園へ見に行ったりして、約120㎝の大きなハシビロコウを作りました。
 オープン当時、コロナで県外への移動を自粛していた時期だったので、ハシビロコウを動物園に見に行きたい方たちが、テレビ取材で流れたうちのハシビロコウを見て、続々とお店に来てくださって、オーダーもたくさんいただきましたね。
 それからハシビロコウは看板犬のような存在で、常に一羽は玄関にいるように作っています。

― ハシビロコウがお好きだから、代表作として作られたのだと思っていました。

 最初は全然知らなかったんですけど、作っているうちに愛着が湧いてくるし、見に行ったら溺愛して、どんどん好きになって、今はもうファンというか大好きです!元々、鳥の脚と鼻が怖くて苦手なんですけど、今は飼いたいぐらい鳥が好きです(笑)
 作品を作るために観察していると、それぞれの個性が分かっておもしろいので、動物はなるべく生きているみたいに、愛おしく作りたいですね。

空間と影が大きな魅力

― 作品を作られる時は、何かを参考にされているのですか。

 写真を参考にして作っています。

― 頭の中で、立体を想像して作られるのですか。

 それがおもしろいんですよ!
 鳥だと、くちばしをまず作って、頭ができて、体、脚と作っていくんですけど、その部位ごとのバランスを考えて作るのは、得意だと思っていて。車や建物は、バランスが崩れるとそのものに見えなくなるので、そこを正確に精密に作るのがすごく好きなんです。
 でも、1個できたからといって同じものがまたできるかと言ったら、そうではなくて。1個目を見本に2個目を作ると、何か違う仕上がりになるんですよ。だから、また写真を見て新たな気持ちで作っています。同じものができなくて、その都度違うものができるから楽しくて、続けてられるのかなと思っているところです。

― ワイヤーアートの魅力を教えてください。

 完成したものだと、空間と影が大きい魅力ですね。空間があるんだけど作品は立体で面白味があるというか。ワイヤーを1本1本繋げて繋げて作っていますけど、作れるものが無限にあって奥が深いです。

 作る過程だと、柔軟に、自由自在にできるところですね。動物は1㎜目がズレるだけで表情が変わるので、好きなように表情を作れるというのも魅力ですかね。最後にポーズを作り替えたりして、魅力たっぷりです。

― 完成したあとにポーズを変更することはできるのですか。

 変更することはできます。ワークショップをする時に「自分で直せれるようになったら、長く続けることができますよ」と、お伝えしています。思ったのと違う仕上がりになった時に、一度外して作り直すことができないと、未完成のまま辞めちゃうか、初めから作り直さないといけないので、長く続かないんですよね。

やりたいことは十分できてる

― 今後、愛媛でやりたいことを教えてください。

 有名になりたいわけでもなく、冒険心もなくて、石橋を叩いて叩いて叩きすぎて壊しながら渡るようなタイプなので、私の力量の範囲内だと十分やりたいことをやっているような気がしていますし。今の状態に、お客さんも満足してくれているので、そこまで欲深くならずにいられるのかもしれないですね。

絵しりとり 麦 ⇒ ギ○○

ご自身がワイヤーで制作したギ○○を横に置いて、描いてくださいました。
このまま音楽を奏でられそうなギ○○ですね!


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