ビジネスマナーとスーツ その2〜政財界のお偉いさん、日本の夏のスーツ着用は環境問題よりも重要ですか?

ぼくはそもそもスーツが嫌いです。
百歩譲って冬に着るのはまだいいとして(それでもネクタイは大嫌い)。
日本の猛暑で着るスーツほど嫌いなものはないし、なによりも猛暑に耐えてまで着る意味がわからない。
そんなぼくが語るビジネススーツとマナーへの疑問。
今回は、前回の記事の続きです。

猛暑でのスーツ着用に意味があるのか?

企業の場合、就業規則でスーツ着用を謳ってるかそれ相当の文言で縛っている企業もある。
また、文言化されてなくとも暗黙の了解というか、上からの同調圧力で着用せざるを得ない企業もある。
ではなぜ、夏の猛暑の中、スーツを着なければならないのか。
たしかに日本でもクールビズが浸透してきたが、それでも・・・な状況だ。
日本の夏はここ何年も猛暑続きなのに、汗びっしょりかきながら外回り。
慣習だから、とか、マナーとして着用する、と謳っている文献もある。
その「慣習」や「マナー」が今の今まで変わらず、正当化されて受け継がれてしまっている面がある。

夏はオフィスや電車のクーラーをガンガンにきかせている。
これはわざわざスーツを着て厚着しているからです。
(今年は乗り物の換気をするため窓を開けているのでしかたない理由でもあるけど)
女性社員は寒い。男性社員だって寒い。
する必要がない我慢を強いられているのです。
この猛暑の中、暑すぎる格好は少なくとも爽やかには感じない。苦行以外何物でもない。
結果、これだけの理由ではないにせよ、温暖化が急速に進んだ。

そして学生はこの中で就活。
それでも採用説明会や面接で明るい表情を出せって言っても、心から出せるわけがない。
採用担当者のみなさん、むしろスーツや普段着じゃない服で来た学生は不採用、ってことにしてほしい。
むしろ、そういう会社が好まれると思うんですが。

その土地の環境に合わせた正装を着ればいい

スーツの本場イタリアやイギリスは8月はバカンスだ。
そもそもスーツはほぼ着ないそう。
沖縄はかりゆしウェアが、ハワイはアロハシャツ正装。
その土地に合った気候の服装が正装であっていいはず。
日本の高温多湿な夏の気候では、スーツを着る環境ではないのだ。

環境問題よりもビジネスマナーの方が大事ですか?

財界のお偉いさんたちへ。
すっかり日本の夏が連日猛暑となっても、スーツを着るのが当たり前と言えますか?
これがグローバルなんちゃらとでも言うのでしょうか?
環境問題に本気に取り組むんだったら、スーツ着用を強制させないでほしい。
環境問題よりもスーツ着用が重要なことでしょうか?
夏でもスーツを着用させることが環境問題よりも勝るという、誰もが納得する理由は明確にあるのですか?
もはや日本の夏のスーツは時代錯誤だし、世界の非常識です。

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