見出し画像

たった4人のための「小さな卒業式」

第28回目の投稿です!

とうとう大学を卒業したので、明日からはれて社会人となります!
そこで、社会人になる前に、僕にとって人生で一番大きな出来事となった “大学生活最後の3日間” の話をしたいと思います。

 

それは、コロナの影響で24日に行われる予定だった “大学の卒業式” が無くなったことから始まります。

卒業式が開かれることによって、僕は “学生の終わり” を他者から告げてほしかった。
居心地の良い環境から、きちんと追い出してほしかった。自分の中に、節目となる機会を設けてほしかったのです。
ですが、それも叶わず卒業式は無くなりました。

 

しかしそんな中で、
 
僕が住んでいたゲストハウスで後輩や社会人の方が、大学の代わりに “小さな卒業式” を開いてくれたんです!

 
 
その小さな卒業式の内容は、卒業生の入場から始まり、卒業生へのメッセージ、卒業生からの一言、合唱、写真撮影というものでした。

 
 
大人数ではないので硬くならず、あのほのぼのした感じが、その場にいた僕たちを何とも言えない温かさに包んでいました。

 
また、みんなのメッセージが、僕たちと時間を供に過ごしたからこそ生まれる、僕たちに対しての、僕たちのためだけのメッセージだったから、心に響いた。

知らない誰かに向けて発する言葉ではなく、親しい存在が思ってくれて発する言葉だったからこそ、とても嬉しかった。

僕は涙をこらえるので必死でした。

 
 
 
その後の合唱では、皆で「旅立ちの日に」を歌いました。
合唱曲って地元が違ったり、環境が違ったりしている人でも、学校にさえ通っていれば、共通して皆が知っている。
J-popとかだと有名な曲でも、誰かしらは歌えなかったりするけど、合唱曲は皆が歌える。
 
それってとても素敵なことじゃないですかね。
 
パート別には歌えなくても、だいたい歌える。
皆が足を揃えて歌うことができることって素晴らしいし、心が通っている感覚がたまらない。
そんなことを思いながら、皆で輪になって合唱しました。

 
 
 
その後は写真撮影。
この瞬間を記録として残せるように、皆で写真を撮りまくりました。
卒業生のみで撮ったり、そこに後輩たちが1人ずつ入って撮ったり、皆で撮ったり、ポーズを決めて撮ったり、カッコつけて撮ったり、変顔して撮ったり、たくさん写真を撮りました。
見返すだけで楽しくなってくるような、そんな写真です。

 
 
こんなことをして、僕たちの “小さな卒業式” は閉式しました。

 
 
 
 
 
僕はこのゲストハウスに引っ越してきて本当によかった。
この仲間と出会えて本当によかった。
こんなふうに受け入れて貰える環境があって、僕たちのために式まで開いてくれる。

仲間が僕たちに「節目」を与えてくれた。

今、一番欲しかったものを与えてくれた。

僕たちはちゃんと “卒業” したから、迷いなく “これからの道” を進むことができる。


後ろ髪引かれず、後腐れなく、前に進むことができる。

 

これから先、辛いことや寂しいことが待っているのかもしれません。
でも、だからといって「あの頃に戻りたい」なんて思うことはありません。

本当に楽しかった時間だったけど、時間が戻ることは絶対ないし、そもそも戻る必要がありません。

なぜなら、 
あの瞬間は僕の中にずっと残っているし、これから先をもっともっと楽しいと思えるような人生に、自分の手でしていくのが、僕が今、本当に成すべきことだから。

 
 
送り出してくれた仲間には、節目をくれて、ちゃんと前を見るきっかけを与えてくれて、本当に感謝しています。
そんな素敵な仲間に、そんな素敵な場所に、巡り会えたことを本当に嬉しく思います。
ありがとう。

 
 
 
最後まで読んでいただきありがとうございます!
スキ、フォローして貰えると嬉しいです。
次回は卒業式の次の日である「追いコン」についてです。お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?