画像1

脳死になったら、臓器提供しますか?

EGU理学療法室
00:00 | 00:00
こんにちは。
もうすぐ子供たちの七五三で、着物姿を見るのが楽しみな江口です。
 
今回のテーマは「脳死」
 
死って怖いですか?
 
 
「そういう話は怖いからやめて!!」
 
 
たまーに、そういう返答聞くこともあります。
 
(そういう方はちょっと、今日の話はパスしてください。)
 
 
たしかに。
 
 
私もまだ死にたくないし、死ぬことは想像したくない気持ちも分かります。
 
ただ、死ぬって必ずやってくる。
それは紛れもない事実だし、終わりがあるからこそ、今をときめこうとも想えることも事実。
 
 
死を目の当たりにする現場にいるわけではないですが、
医療従事者の端くれとしては、
死っていうことは怖いけれど、目をそむけることはしないわけです。
 
 

 
 
改めて、最近、「脳死」って何かな。
というのを見つめ直しました。
(何がきっかけだったか忘れちゃった。ドラマだったっけかな。)
 
 
みなさんは「脳死」と「植物状態」の違いを明確に答えられますか?
 
 
これ、端的に言うと、
呼吸・体温維持・自律神経という生命活動の根本を司る
[脳幹]
という部分が生きているかどうか。ということ。
 
 
[脳幹]が生きていて、大脳(感覚統合するところ)がダメージ受けている場合は、
まだ、呼吸も心臓も自立的にしていて、まれに回復する可能性もある。
 
これを「植物状態」と言います。
 
 
対して、
 
 
[脳幹]・大脳など全ての脳機能が停止されている場合は、
心臓は動けど、呼吸は停止。薬や人工呼吸器で心臓は動いているが、回復する可能性はない。
 
これを「脳死」と言います。
 
 

 
「脳死」にならないとできないことがあります。
 
 
それは、臓器提供です。
 
 
腎臓・膵臓は心臓が止まってからでも提供できますが、
心臓・肺・肝臓・小腸などは心臓が止まってからでは提供ができないのです。
 
 
ドナーカードって15歳以上の方は自分の意志を表示して、
臓器提供するか否かを決めることができます。
 
 
みなさんは持っていますか?
 
 

 
 
私は臓器提供するという意思表示をしています。
(それが良いとか悪いとか、そういう話はしないでね。)
 
 
回復する見込みがある「植物状態」なら、少しは待ってもらいたいけれど、
それは叶わないのならば、心臓が動いていようが、温もりがまだあろうが、
「脳死」という状況ならば、難病や重度の症状で困っている方へ臓器を提供して、
少しでも私の身体が役に立つ方を選びます。
 
 
ただー。
 
 
じゃあ、自分の子どもだった場合は・・・。
 
 
そういうケースは誰にだって起こり得ることですよね。
 
 
私はー。
 
 
この場では分からない・・・。
 
 
答えだせないです。
 
その場になって、必死で悩まないと分からない。
 
 
自分の身体なら判断つくけど、
いざ子供が、まだ心臓は止まっていなくて、手足は温かくて、眠っているかのような状態にいたら・・・。
 
 
分からない。
 
 
・・・。
 
 

  
そんな難しい話を考えた七五三をもうすぐに控えた今日この頃でした。

いただいたサポートは今後のコンテンツ作成の活動費にまわして、さらなる「おもしろい」ものを作っていきます♪