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『ぽんこつポン子』想像図記事はどのようにして生まれたのか?

アルでマンガに関する記事を書いている江口ひろです。

2020年8月、嬉しすぎるコラボ記事に携わることができました!

『ぽんこつポン子』に関する記事を私が書き、作者である矢寺先生がその記事のためにイラストを描いてくださったのです!

しかもそのイラストは、ロボットであるポン子の図解。作中には描かれていないお宝情報満載のイラストを提供していただいたのです!!

その記事がこちら! ↓

何がどうなってこうなったのか? 記事が生まれるまでの経緯をご紹介していきます!

そもそも『ぽんこつポン子』ってどんなマンガ?

『ぽんこつポン子』は田舎に住む老人とメイドロボットとの日常を描いたマンガです。

一人静かに暮らす独居老人のもとに、ある時メイドロボットが訪れます。

メイドロボットとはいえ、旧式のためミスばかり。

静かに暮らしたいと思っていた老人は、突如現れたぽんこつロボット(通称、ポン子)との出会いによってドタバタな日常が始まります。

作品の魅力は、こちらの記事でご紹介してます!

今回の企画内容

【目的】
新刊発売にあわせて『ぽんこつポン子』の良さをもっと多くの人に知ってもらいたい!

【企画内容】
ロボットであるポン子の機能にフォーカスした記事を書く。 ➡ ポン子の分析を通して作品の魅力を伝える。

【記事公開までの流れ】
・私(with編集長)が記事の構成案を考える
・作者の矢寺先生にチェックしてもらう
・記事にあったイラストを先生に書いていただく
・イラストに合わせて記事を完成
・公開!

という夢のようなコラボ記事を書かせてもらいました!

編集部内でのやり取り

編集長のアイデアはこんな感じでした。

『ぽんこつポン子』を、ケイブンシャのネタっぽく昭和のレトロメカや怪獣解説ノリで、レトロフューチャー的に紹介する感じの記事はどうでしょう?

・・・ちょっと何言ってるかわかんない。

最初メッセージをもらった時は、そう思いました。ワードの意味をご紹介します。

「ケイブンシャ」って?

㈱勁文社(けいぶんしゃ)が出版した「ケイブンシャの大百科シリーズ」のこと

㈱勁文社は「ケイブンシャの大百科シリーズ」として怪獣をはじめとした様々な解説本を出版していました。

コンパクトなサイズでありながら、マニア向けの細かい情報が盛りだくさんです。

解説するのは、特撮ヒーローや怪獣だけでなく、プロ野球やアイドルなど様々な「大百科シリーズ」を出版し、人気を博しました。

しかし、この会社は2002年に経営破綻してしまいました。

「レトロフューチャー」って?

懐古趣味(レトロ)的な未来(フューチャー)像のこと。 (by wikipedia)

20世紀の人たちって「21世紀には自動車が空を飛んだり、家事は全部ロボットがしてくれるはず!」ってみんな疑いもなく夢を抱いていたよね。と、SF作品に描かれた未来像と現実とを比較しながら、郷愁を楽しむことです。

勉強になりました!

では、なぜレトロフューチャーな記事にしようとしたのか?それは『ぽんこつポン子』はレトロフューチャー的要素を含んでいるからです。

「新しさの中にある古さ」がポン子の一つのテーマだと思う

「人型ロボットが家事を全部こなしてくれる」っていう設定は昔の人々が抱いていた未来ですよね。(⇐レトロフューチャー感!)

更に『ぽんこつポン子』は、時代は近未来の日本ですが、舞台となるのは発展に取り残された片田舎です。そこに住む老人のもとに訪れたのが、スクラップ間近の旧式ロボットでした。

未来のストーリーなのに、「古さ」が盛りだくさんなんですね。

都会 ←→ 田舎
新型ロボット ←→ 旧式ロボット

そしてこの「古さ」は「懐かしい」だけでなく、その先にある「死」も感じさせます。だからこそ『ぽんこつポン子』は、笑えるだけでなく、琴線に触れる作品になっているのです。(きっと)

といった背景から、”新しいけれど古い”ロボットであることを読者に感じてもらうために昭和ネタを盛り込んだレトロフューチャー感な記事にしようと思ったのです!そうすることで『ぽんこつポン子』の魅力がより際立たせることができるわけです!(そうですよね?編集長⁉)

矢寺先生にイラストを描いていただけた!

そんなこんなで記事の構成案を作成し、作者の矢寺先生に見ていただきました。「面白い!」と言っていただき、この記事のためだけにイラストを作成していただきました。(しかも2枚!)

【書いていただいたイラスト】
・ポン子の図解(ただし想像図)
・オチのためのイラスト

ポン子の図解は、作中に描かれていない機能の説明が多数紹介されていたのです!このイラストを見たときは興奮しました!

イラストに合わせて文章を修正。再度、先生に読んでいただきOKをもらい、記事は無事に公開されました。

多くの人に読んでもらえた!

文字数5,000以上の長文記事でしたが、多くの人からリアクションをもらえました!

↑ 矢寺先生が記事紹介してくれたツイートは、執筆時点で490いいね

私の記事紹介ツイートも多くの方に読んでもらえました!

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ありがとうございます!

今回は先生とのコラボ記事ということで、「絶対にスベれない」というプレッシャーの中での記事執筆でした。多くの方から反応を頂けて一安心!

以上が『ぽんこつポン子』想像図記事の制作経緯でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ここまで読んでいただいたあなたは、すっかり『ぽんこつポン子』に魅力を感じているはず。どうぞ心置きなくお読みください。

作品の社会的側面については別記事で紹介

今回の記事とは別に、社会的側面からみた『ぽんこつポン子』の魅力をちゃんめいさんが書かれています。作品の奥深さが分かるので、せひ読んでみて下さい!↓


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