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あの日の思い出 3・11

あの日

日本中が恐怖におののき

震撼させ 悲しみのどん底に突き落とされた

あの日・・・

あれから11年


当時わたしは 

茨城に住んでおり 被災しました

とはいえ、私の場合は、
お皿が数枚割れたのと、1週間の断水程度だったけれど

それでも
あの時の恐怖は
今でも 思い出し、
心がしめつけられ
涙がほとばしることがあります


そんな恐怖の中

今にも折れそうな
私の心を支えてくれたもの

それは・・・

1輪のチューリップ

こんな感じの色でした


当時、断水で、水が出ないため
あちらこちらのスーパーやコンビニを駆け回りながら
水や食料を買い求めていました

お店の中は 人影も少なく
陳列棚には、ほとんど商品がなく
何とも言えない緊張感と
殺伐と
閑散とした店内で
ふと目に留まったもの


それは、レジ横に陳列されていた
小さな花束たち

平和なときには、「お部屋に花を飾ろう」と
思っていても

この混乱のさなか
お花は必要不可欠なものとは言えないのでしょう

ほとんどの商品が品薄の中
彼女たちのコーナーだけは

教会のステンドグラスの下、
さんさんと日が当たる壇上で
清らかな歌声を届けてくれる
コーラス隊のように
私には見えました




そのなかの1輪のチューリップと
目が合ったとき

「わたしをお家へ連れて行って・・・」
そう 語っているように思えました

「こんな時に、お花なんて・・・」
一瞬思ったけれど

「いや、こんな時だからこそ、お花!」
と思い直し
買い求めて帰りました

家に帰りさっそく 飾ってみる

暗く、モノトーンの 闇の中で
そこだけ、明るく、華やかに
私の視線を誘導してくれる

目が合うと
「連れて帰ってくれて ありがとう」
「大丈夫、元気出して!!」

いつも にっこり 微笑んでくれ
それが嬉しくて ついつい、目で追ってしまう

目が合うと
また
にっこり・・・


当時の私のすさんだ心に
どれほど 励ましをくれたことでしょう

あんな小さな
花に どれだけのパワーを
秘めているんだろう⁈

どれほど、たくさんの人の
癒しになってきたんだろう⁈

いまでも
ピンクのチューリップを見ると
「あの時はありがとう・・・」
そっと 心の中で お礼を言う

いまも、 誰かのそばに寄り添って
そっと 癒しているんだろうな・・・

私も、そんな人になれたらいいなぁ・・・


今日もみなさまにとって 素敵な一日でありますように 🎵


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