3歳の長男が持つ聞く力
長男は、よくしゃべります。
毎朝目覚めると、「パパ!おっきしようよー!」と言って布団の中から僕を引きずりだそうとするし、僕が朝ごはんを準備しているときには「今日は保育園に行くのー?」と質問してくる。
お気に入りの動画を見ているときも、よくしゃべる。
長男は自動車が大好きだから、消防車や救急車、カーキャリアなどの車が動画に出てくると、「あ!!消防車だ!」「カーキャリアだ!〇〇くんがおもちゃを持ってる」などと興奮気味に訴えてきます。
僕の家から保育園までは、自転車で片道15分かかるので、行きかえりの道で自動車や天気、花、月、など目に映るあらゆるものを話題にして2人で話すんです。
お風呂に入っているときも、ずっと喋っているからね。
大好きなトヨタハイエースのトミカを浴室に持っていき、「一緒におふろであったまろうね!」と優しく語りかけています。
長男はおしゃべりが大好きなのです。
そんな彼が、一言も発しないときがあります。
それは、パパが誰かと話しているときです。
僕ら夫婦には仲の良いご近所さん(このnoteでは、Nさんと呼びます)がいて、たまーに保育園のお迎えを手伝ってもらっています。
僕が保育園に長男を迎えに行き、園の近くまでNさんに車で来てもらい、自宅まで乗せていってもらうのです。
車に乗っている10分くらいの時間(道が混むので)、もともと話好きな僕はNさんとあーでもない、こーでもないと喋っているのですが、その間長男は黙って窓から外を眺めているんです。
僕は彼の様子を見て、「外を見たいだけなのだろうな」と思っていたのだけど、Nさんは別の見方をしていました。
この子は、パパが話しているのだから、自分はしゃべらずにいようと思っているのだろう。
保育士歴が長いNさんならではの鋭い洞察力に僕はびっくりしました。
実は、長男はNさんとふたりだけで車に乗っているときには、ずっと話しているそうなのです。
Nさんご一家とそのべ家は仲が良く、Nさんが長男を遊びに連れて行ってくれることがあるのです。我が家に車で迎えに来てくれて、近くの公園で遊んでくれます。
パパが同乗しているときと、Nさん一家と同乗しているときで長男の態度が違うことに気づいたNさんは、思い切って長男に質問をしました。
「ねえ、〇〇くんは、パパの話をずっと黙って聞いているよね。すごいね!」
すると長男は、「うん」と一言。
Nさんからそのことを聞いて、僕は胸が熱くなりました。
ずっと人の話を聞けるって、ものすごい才能だと思うんだよ。
ともすれば自分がしゃべろうとしてしまうじゃない?
さらに長男は、場の空気を読んで「黙っている」という選択をしている。
僕が3歳のときにはとてもできなかったよ。
いや、36歳のいまでもちょっと難しい…かも…。
ライターでインタビューを繰り返すうちに、人の話にずっと耳を傾けていられるってスキルかもしれない」と気が付いたのだから。
ま、まあですね、妻も僕も家ではよく喋るし、2人で盛り上がることが多いので、その姿を見て長男は「僕はパパとママと違って、少しは黙っていられる人間になろうかな」と幼心に思ったのかもしれないなぁ。
いずれにしても、長男の聞く力、場の空気を読む力を僕は尊敬しています。
育児は育自と言われることがあるけど、本当だなと感じます。
お読みくださり、ありがとうございました。
そのべゆういち
charoma0701@gmail
〇産後の夫婦関係構築に特化したオンラインサロンを始めました。(2021年4月1日より)
〇ご近所づきあいについて書いたnote
〇人の話を聞くってスキルだと気づいたことを書いたnote
ご支援をありがとうございます!いただいたサポートは、子育てをテーマにした企画や取材費に充てさせていただきます。