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【スタッフ募集】ふと立ち寄りたくなる、“海のない、このまちの港”ではたらく | #くらすように遊ぶマガジン

EFC Inc.公式note「 #くらすように遊ぶマガジン 」は、私たちと共に遊び、はたらき、くらしている仲間たちの「生き方」を紹介する「ライフスタイルマガジン」です。
このマガジンを通して、読者のみなさんがこれからの生き方や「豊かなくらし」について考え、アクションを起こすきっかけにしていただけたら幸いです。

みなさんはじめまして!
私はPORTO(ポルト)が大好きすぎて上川町在住ではないのですがPORTOのサポーターになった、江丹別町民の大村 紫乃(おおむら しの)です。おしの、と呼ばれています。

旭川からもほど近い層雲峡オートキャンプ場で昨年3月に開催された、ゆきんこCAMP FESをきっかけに、上川町に通いはじめ、ゆっくり過ごせるPORTOに長時間滞在することもしばしば…

そんなPORTOで「テンチョーになってくれる人を募集するらしい」という情報を聞き、働いている皆さんに突撃インタビューを敢行することに…!

そもそもPORTOってなんだ!?

北海道上川町の中心市街地にある元銀行の建物を改装して、2021年の10月にオープンしたのが交流&コワーキングスペースPORTOです。

コワーキングスペースと聞くと、入り口でお金を払って利用するイメージですが、PORTOは町の人がお散歩のついでにふらっと立ち寄ったり、学校帰りの子どもたちが遊びに来たりするオープンスペースです。

1階は大きな本棚で区切られていて、手前は誰もが無料で自由に利用できる交流スペース。電源やWi-Fiを使いたければ、お金を払って本棚の向こう側のコワーキングスペースへ。2階にはオンラインミーティングもできる個室や静かに作業ができるワークスペースがあります。

空間を完全には分けず、どこか空気を共有しながら各々がやりたいことをやる。
そんな雰囲気が魅力的な、町民の憩いの場です。

地域おこし協力隊主催の朝ヨガイベント

交流スペースは、町内外の人がレンタルスペースとしてイベントやセミナー、ワークショップなどを開催することもできます。

1階の奥には元銀行らしく大きな金庫室、通称「ギャラリーKINCO」があり、町内外の方が写真展や発表会に利用しています。

そして、入り口には移住・観光・くらしの総合相談窓口もあり、地域を360°で知れる施設です。

PORTOのあるこの通りの向こうには、まだ白く染まった大雪山が見えます。

半袖でゴミを出すお母さん、自転車で遠くまで走るというおじさん。
大雪山へ向かって真っ直ぐにのびるこの通りのそこここに、ようやく春の暮らしが芽吹き始めています。

そういえば通りにこだまする足音も、ずいぶんと軽やかになりました。

今回お話を伺ったのは、そんな上川町の暮らしを内側から見つめてきた、PORTOの三人娘たち。

左から ひなこさん、かすみさん、かなこさん

町の港の中の人たち

春の日差しに目を細めながら、PORTOの外でインタビュースタート!

おしの:さっそくですが、皆さんのことを教えてください!

上川町移住コンシェルジュもしているかなこさん

かなこさん:株式会社Earth Friends Camp(以下、EFC)取締役のかなこです!
札幌市出身で他の町に住んだことがないまま、上川町に移住してきました。趣味は登山とかアウトドア、外で過ごすことが好きです!

本業はシステムエンジニアのかすみさん

かすみさん:かすみです。出身は羅臼町で、大学からは札幌にいました。2年半前に上川町に移住してきて、在宅でSEの本業をこなしつつ、ピンチヒッター的にPORTOで働いたり、イベントに顔を出したりしています。

昨年EFCに入社したばかりのひなちゃん。もうすっかりおなじみに

ひなさん:EFC社員のひなこです!
埼玉県出身で、趣味は食べることです…以上です(笑)

おしの:ひなちゃん、超簡潔!!!(笑)
そしてみなさん移住者だったんですね。
元々移住者の方が働いているPORTOは、今後上川に来る人にとっても、入りやすい町の玄関口のような存在になりそうです。

インタビューの間もたびたび地元の人が挨拶をしてくれる、暖かい空間でした

おしの:今はかなこさんとひなさんの2人体制で回していて、時々かすみさんがサポートに入っている感じなんですか?

かすみさん:はい。そうだったのですが、実は私、来月上川町を出ることになりまして…

おしの:なんと!!

かなこさん:そうなんです…
2021年10月のオープンからちょうど半年位なんですけど、この半年間の中でも色んな人がきてくれて、色んなことを企画してくれているのに、私とひなちゃんだけでは伴走しきれなくなってきていて。

半年やってみて、やっぱり「専門的にPORTOをしっかりみてくれる人が必要だよね」って話になりました。
オープンした時から薄々気づいてはいたんだけど…(笑)

おしの:具体的にはどんな時にそう感じるんですか?

かなこさん:基本的に私とひなちゃんの二人でPORTOを回しているんですが、やっぱりPORTO以外の社内業務もこなさないといけないんですよね。
PORTO以外の業務も進めたいけど、目の前のお客さんの対応を優先させないといけない時などに、「PORTO専任のスタッフがいてくれたら…」と思いますね。
あとは、2人体制だと片方が休みだともう1人が全部対応しなきゃいけない。1人の日にお客さんが5人来ると、もうわちゃわちゃしちゃうんですよね。

受付でお客さんの対応をするひなこさん

かなこさん:かすみちゃんが来てくれていた時は、人数が増えることで余裕が生まれて、お客さんの対応範囲が増やせたし、手も届きやすくなりました。

今回の募集もまた「スタッフ」でもよかったんだけど、来てくださる人への配慮も含めてPORTOをしっかり作っていく上では、専門的にPORTOを支えてくれる「テンチョー」として任せたいなって思って募集することにしました!

来てくれた人の目的に寄り添える人

おしの:課題感はなんとなくわかりました。
では、PORTOの1日の流れってどんな感じですか?

ひなさん:まず9時半に出勤して、オープンの10時までにお掃除します。
10時からは書類整理やInstagramでオープンのお知らせを更新したり。
お客さんとお話ししていたら大体12時とか13時とか、気がついたらお昼になってる感じですね。
来客がない時は、私の場合はEFCのウェディング事業の業務をしたり、オンラインのミーティングにでたり。業務を時間で区切らず、フレキシブルに働いてます!

かなこさん:バックアップやサポートはもちろんするし、連携もしていきます。その上で行く行くは胸を張って「私はPORTOのボスです!」って言ってもらえるような人にテンチョーとして来てもらえたら、私たちもお任せしやすいかな(笑)

おしの:PORTOのボス!字面にすると強いですね(笑)

かなこさん:PORTOの「海のないこの町の港」っていうキャッチコピーは、実はジブリの魔女の宅急便の世界観をイメージしていて、作中に登場するパン屋さんの奥さんの「オソノさん」みたいな人がいいよねってよく話してます(笑)。

おしの:たしかに!オソノさんみたいな人が町の入り口としていてくれたら心強いですね!

かなこさん:町のことをたくさん知ってて、知り合いもたくさん居て、さらに来た人の目的に寄り添って、良い意味でちょっとだけお節介してくれるような、オソノさんみたいな人がここに居てくれたら、上川がもっと面白くなるだろうなって思っています。
でも、性別も年齢も関係ないし、上川に住んでいる人でも、上川の人じゃなくてもいい。だから、はじめから知り合いが沢山いなくてもいいんです。それは自分達が上川町に来た時と同じことだから。

おしの:すでに上川町内で暮らしている人でももちろん良いし、町外からの応募でも一緒に町を知りながら、町に溶け込んでいくように働けるのも良いですね!

かなこさん:
うんうん!まずは元気に「おはようございます!」からはじめてもらえればいいかな!
ほんとのところ、「PORTOの業務はコレ!」っていう具体的なものってほとんどないんですよね。

かすみさん:仕事のメインは「いること」かも(笑)

かなこさん:そう、まずはいてくれるだけでいい!

おしの:店長の裁量も広そう。

かなこさん:基本的になんでもやっていいです。
私たちも思いつきで色々挑戦しているし、こないだはかすみちゃんがギャラリーを使って写真を展示してくれました。
PORTOの顔として、地域の人たちの「やってみたい」に伴走ができる人でいてくれれば嬉しいです。

おしの:○○さんがいるからポルトにいく。ってなるような、灯台みたいな人が求められている、と。

3年間の事業委託、実質残り2年半の事業

「聞きにくい質問もどんどん聞いてほしい」とかなさん

おしの:では、ちょっと答えにくいかもしれないですが、現実面もお聞きします。給与や特に事業の持続性の面についてはどうですか?

かなこさん:PORTOは上川町役場から委託を受けてEFCが運営している施設で、事業計画は3年間ということになっています。すでに半年立っているから、実質残り2年半。そのあとPORTOがどうなるかは、正直に言うとまだ決まっていません。継続するかもしれないし、上川町の事業としては一旦終了してしまうかもしれません。
なので、今のところは2年間一緒に走ってくれる人を探しています。
でも、今やっている自分のお仕事を辞めなくても、働き方を工夫して、テンチョーの仕事と両立できるのであればダブルワークもOKなので、そこは気軽に相談してほしいですね。

かすみ:私もPORTOの業務の間に本業の仕事をさせてもらったりしていました。

かなこさん:あとは、PORTOとしては2年しかお仕事がない状況になってしまう可能性もありますが、EFCはPORTO以外にも事業を行っているので、その取り組みを気に入ってくれて、私たちも一緒にやりたいと思える人だったら、その後の雇用も考えることは出来ると思っています。
正直、普通にSNSなどで求人を出すだけでも何件かは応募がくると思うんです。お給与も単身者が上川で暮らすには困らない額を出せると思っています。けれども給与や待遇だけじゃなくて、私たちの想いを汲み取ってくれたり、共感して一緒に考えて行動してくれる方がいいなと思ったので、今回、あえてインタビュー記事にしてもらおうという事になったんです。

PORTOではたらく

おしの:働いているお二人の感覚も気になりますね。良いところ悪いところ含めて、何かありますか?

ひなさん:もともと頻繁に上川町へ遊びに来ていたこともあって、実は私は不安もあんまりなかったんですよね…(笑)
もしかしたらかすみちゃんの方がもともと接点がないところからポルトのスタッフを引き受けてくれたので、そういう不安とかもあったのかな?

おしの:かすみさんはどういう経緯でPORTOへ?

かなこさん:Instagramで上川関連の投稿をみていたら、かすみちゃんの投稿を見かけて、「この人、絶対上川に住んでる!!って」(笑)

かすみさん:特定されてる(笑)

かなこさん:それで何回かDMで連絡を取り合って、一緒にご飯を食べにいった時に、「かすみちゃん、バイトする?」って誘って。

かすみさん:「今の仕事を続けながらでもよければ、いいですよ」って答えて。その後「てか何するんですか?」って聞きました(笑)

おしの:めっちゃフットワーク軽い!笑 
そして、その誘いにのれるのもすごいですね…!
外から見た時に結構大所帯だと「中に入りにくいのかな」という印象も出てくると思うのですが、その点はどうですか?

かすみさん:急に距離を詰められる事に抵抗がない人であれば、大丈夫だと思います。私の地元の羅臼の人たちもそうなんですが、「この人は仲良くなれそう」とわかると、「うちでご飯食べてく?」といった感じで急に距離が近くなります(笑)
パーソナルスペースを詰められる事に引かない人は、あまり気にせずのれると思いますよ!

かなこさん:もちろんちゃんと人は見極めて声かけてますよ!(笑)かすみちゃんだから声をかけました。一緒に何かやりたい!という思いがある人には積極的に声をかけてます。

ひなさん:PORTOは仕事というより“くらし”に近くて、業務が終わったらシャットアウトというよりも、仕事終わりにみんなでそのままご飯食べたりすることも多いので、仕事と生活の境界線は曖昧です。でも、気分じゃない時は普通に断れるし、それで尾を引くこともないです。

おしの:なるほど。距離が近くないとダメって言うことは全然ないんですね。
もし町外からの応募で、テンチョー就任と共に上川町へ移住しなければならないとなった場合、移住支援や福利厚生的なものはありますか?

かなこさん:移住に関する相談は移住コンシェルジュの私が全面的にサポートします!女性限定になっちゃうけど、自社でシェアハウスも運営しているので、そこに入居してもらうこともできます。車がなくても、JRやバスでも通いやすい立地なので、たとえば旭川からの通勤でもそこまで困ることはないと思いますよ。

未来のテンチョーさんへ

おしの:それでは最後に、未来のテンチョーさんに一言お願いします!

ひなさん:道内の人だったら、私にとっては「北海道の先輩」になるから、移住者として色々教えてほしいです。道外の人だったら、逆になんでも聞いてほしい。道外だから無理、って言う風には考えないでほしいな、って思います。

かすみさん:私は上川から出ていってしまうので、帰ってきた時に、受け入れてほしいです。「おかえり」してほしい(笑)

かなこさん:うんうん。おかえりが出来る場所が増えると面白くなるとおもうなぁ。
未来の店長さん。私を含めてEFCのメンバーはみんなアイデアを出すのは得意だけど、形にするためのマンパワーが追いついていないので、助けてください(笑)
私たちを含めて、上川町に関わるみんなと一緒に、PORTOでどんどんチャレンジしてほしいな。

ガラス越しにみえる暮らし

今回のインタビューを通して、スタッフのみなさんのPORTOに集まる人達の気持ちや、やりたいことに真摯に寄り添いたい、という想いを感じました。
きっとその想いに共感できる人が、灯台の灯りのように地域を照らすのだと思います。

実は今回のインタビュー、実に和やかな理由で、たびたび中断されていました(笑)
手を振ってくれるご近所さん。日差しがまぶしすぎて席替え。
わんこ連れの奥さん。挨拶してくださるおじさま。
コワーキングスペースに歯磨きしにくる大工さん。
後ろから「できたよ〜」とみんなに手渡される「コーヒー」
出来立てのフォトブックを届けてくださった配達員さんとの「お疲れ様です」
カメラマンのことを自分のスマホで撮るひなちゃん(笑)
前夜にお世話になったスナックのママの車越しの「ありがとう」

すごいなぁ!上川町!
何がすごいって、PORTOの土台は、小さな愛の連鎖だったということ
たった1時間のインタビューの中で、たくさんの暮らしが窓ガラスに映り込んでいました。

未だみぬテンチョー様。
次にPORTOにいく時は、私もガラス越しにご挨拶できることを楽しみにしています!

募集要項

公式リリース:https://www.earthfriendscamp.com/single-post/porto_tencho

■業務内容
・PORTOの運営業務全般
・物販プロデュース
・イベント企画・運営など
・SNS運用
・その他EFCの事業に関わる業務

■募集条件
・20~45歳の方
・普段お使いのパソコンがある方
・人と人を繋げるコミュニケーション意欲のある方
・未経験の物事にも積極的に興味を持ち挑戦できる方
・自然が好きな方
※いきなりテンチョーなんて、、という方!責任を背負うのではなく、自分の施設と胸を張って言ってもらいたいためにテンチョーという呼び名にしています。

■あったら良いスキル(なくても全然大丈夫!)
・車の免許あります!
・写真撮るのが好き!
・飲み会大好き!
・料理が好き!

■雇用形態と待遇
・正社員(2024年3月まで。以降の契約更新については相談して決めていきましょう!)
・アルバイトでも個人事業主としての委託契約でも可。(社会保険加入の有無も含めてお互いの都合を話してすり合わせて決めましょう)
・勤務時間:実働週4~5日 1日8時間程度
・シェアハウス紹介(家具家電付き)
・勤務に支障のない範囲で副業可。
※給与やその他待遇についてはお申し込み後の面談時にご説明します。

■上川町の生活
・大雪山国立公園がすぐそこ!森の散歩や山歩き、ウインタースポーツが楽しめます!まちからは大きな山が見える…!
・我々EFCの他にも、地域おこし協力隊など、同じようにまちで活動する方々が近くにいます。
・食品は地元スーパーか直売所で。となりまちのパン屋さんに行ったり。
・JR駅や高速ICがあるので札幌や道東へ行ったり来たりも。(車もご紹介できます)
・車で1時間弱で旭川へ。スタバやユニクロ、無印があります。(都市も地方も良いバランスで楽しんでいます)
・歩くのが好きだったり、携帯を見なくて良い日がある人は上川町に合う気がしています。

■応募方法:下記のフォームからご応募ください。書類選考後、こちらからご連絡しますので、面接(ポルト or オンライン)の日時を決めましょう。

ライター:大村紫乃(https://twitter.com/monq_design
編集:志水陽平(https://twitter.com/kokorozashimizu)、絹張蝦夷丸( https://twitter.com/kin6r
カバーデザイン:梶日菜子( https://twitter.com/k313110
写真:渡辺誠舟(https://twitter.com/seisyu_jp
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