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自由を求め、"くらすように遊ぶ"夫婦のノマドライフ | #くらすように遊ぶマガジン

EFC Inc.公式note「 #くらすように遊ぶマガジン 」は、私たちとともに遊び、はたらき、くらしている仲間たちの「生き方」を紹介する「ライフスタイルマガジン」です。
このマガジンを通して、読者のみなさんがこれからの生き方や「豊かなくらし」について考え、アクションを起こすきっかけにしていただけたら幸いです。

みなさん初めまして。
4年前北海道へ足を運んだことをきっかけに、北海道にどっぷりハマり、現在上川町への移住を考えている、埼玉在住の梶日菜子(かじ ひなこ)です!

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普段はカフェで働きながら、オリジナルの巾着(chaku chaku)を作って販売したり、この夏は1ヶ月間北海道・上川町の層雲峡ホステルでヘルパースタッフをさせて頂きました!
今回はこのEFC公式note「  #くらすように遊ぶマガジン  」で、 初インタビュー記事を書かせて頂きます!よろしくお願いします!

「進学して、大学卒業後は就職して結婚して家庭を持つ。」
なんとなく、そんな風に生きていくんだろうなぁと思っていました。でも、大学在学中に様々な働き方や暮らし方をしている人たちに出会い、「そういう暮らし方もあるんだ!」と知ることができ、自分の理想の暮らし方について考えるようになりました。
近年は、「アドレスホッパー」や「ノマドワーカー」、身近なところでいうと「テレワーク」など、住む場所や働き方、暮らし方が多様になっていますよね。
すでにこういった制度を取り入れている企業もありますが、まだまだ浸透していない企業や職種があるのも事実です。
すぐに実践はできなくても、そういった暮らし方や働き方を「知る」ことはできます。
知っていれば、今は出来なくても将来出来るかもしれません。
今回ご紹介する堀井さんご夫婦の「住む場所や仕事にとらわれない生き方」を知れば、皆さんのこれからの「暮らし方」について視野を広く持つきっかけになると嬉しいです!

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堀井政弘(まさひろ)さん、恵(めぐみ)さん
住む場所や働き方の枠にとらわれず、大好きな自然のある場所で「くらすように遊ぶ」を実践されているご夫婦。
政弘さんは、50歳を機に自営業を辞め、スキー場などでシーズンワーカーという働き方をしています。現在はキャンピングカーで生活しながらりんゆう観光で黒岳ロープウェイのお仕事をされています。
恵さんは、東京の会社を辞めてリゾートバイトを始め、現在は政弘さんと共にキャンピングカーで生活しながら層雲峡オートキャンプ場で受付業務などをされています。

今回はお二人が層雲峡に来たきっかけ、そしてどのような生活をしているかや「豊かな暮らし」についての考えをお聞きします!

道南から上川町・層雲峡へ

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梶:堀井さん今回はお時間を頂きありがとうございます!今日はよろしくお願いします!

政弘さん・恵さん:よろしくお願いします。

梶:さっそくですが、お二人は今年の春から上川町・層雲峡での暮らしを始められたそうですが、層雲峡に来たきっかけは何だったんですか?

政弘さん:実は去年6月に二人で黒岳登山に来たんです。7合目あたりから霧がかかっていて冷たい雨が降ってきたので、途中で断念して帰ったんですけど、やっぱり悔しくて7月にもう一度リベンジしに来ました。

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梶:お二人とも登山や自然が好きなんですね!翌月にリベンジしに来るのはすごいです...!

政弘さん:リベンジに来たときは晴天で、二人で山頂まで登ることができました。帰りのリフトもとても気持ちよくて、ロープウェイのスタッフさんもみんな若くて、いい感じで、「ここで働きたいね〜」なんてその時何気に話してました。

梶:その時からもう層雲峡で働きたいと思っていたんですね!

政弘さん:いや、その時はまだそこまで具体的には考えていなくて、なんとなくって感じだったんですけど、そのあと、函館で予定していた仕事がなくなってしまったこともあって、ふと「層雲峡の夏山リフト気持ち良かったな」というのを思い出して、ロープウェイを運営している会社に電話して仕事がないか聞いたんです。

梶:すごい行動力...!恵さんもすぐ賛成されたんですか?

恵さん:賛成というか、突然「層雲峡で働くことにしたから」って言われたんです。

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梶:え!事後報告ですか??

政弘さん:そうですね。

恵さん:でも私も層雲峡を気に入っていたので、「いいね!いつ行くの?」ってすぐ楽しみになりました!
最終的には私の方がワクワクしていたくらい笑

自然の近くで自由に生きる

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梶:そんな行動力のあるお二人ですが、これまではどういうことをされていたんですか?

政弘さん:ほとんど自営業です。栃木県で車関係の仕事をしたり、キャンプ場も運営していました。自然が好きで、車も好きで、趣味が仕事に繋がっている感じですね。
趣味を仕事にすると、趣味じゃなくなってしまうという悲しいところもありますが、50歳をきっかけに自営業をやめて、今のような生活をしています。

梶:自然が好きなのは、小さい頃からですか?

政弘さん:小さい頃から。学校が終わると良く魚を釣りに行っていましたね。

梶:自然豊かなところで育ったんですね。中学高校になってくると都会への憧れとか出てきませんでしたか?

政弘さん:高校に通う途中の駅とか帰り道や、少し行った場所に宇都宮とか街の遊びができる場所はあったので、そういうところにも行きましたが、身体を動かすことの方がずっと好きでしたね。

梶:街の遊びも経験した上で、自然の中で体を動かす遊びの方が好きだと。ほとんど自営業をしていたとお聞きしましたが、就職されたことはないんですか?

政弘さん:若い頃は何回かしましたけど、27歳で自営業を始めてからはしていないですね。

梶:それは自営業で生活していけそうだなっていう手応えがあったとか?

政弘さん:生活していけるとか、そういうことはあんまり考えたことがなくて。やっぱり自由がいいですよね。自分でやるのが一番自由じゃないですか。それで自営業を始めちゃった感じですね。
子供の頃から自由に生きていたから、会社員はやっぱり続かなかったんですよね。例えば、鹿が罠にかかっちゃったら、足がもぎれるまで自由を求めるでしょ?多分そういう感じです。

堀井さん

梶:(例えがめっちゃワイルド...!)「自由」って大事なことなのに生活する上で、どこか忘れてしまっている感じもしますよね。暮らす場所も、働き方ももっと「自由」でいいんだなと改めて思いました

政弘さん:俺の中では、「自由」が一番大事ですね。それが基本だと思うんですよ。

自然に合わせて「暮らす」

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梶:自分がその時暮らしたいところに行って、「暮らす」。一見当たり前のようですが、実際にそういう暮らし方をしている人は多くないように思います。

政弘さん:「知らない」からじゃないかな。
「できることを知らない」
「そういう生き方を知らない」
単純にそういうことだと思います。

梶:確かに…!「する」「しない」以前に「知らない」というのは大きいですね。堀井さんが、今のように住む場所や仕事に囚われない生活を始めるきっかけはなんだったんですか?

堀井さん:キャンプをすること自体は、みんなが週末キャンプに行く感じと同じです。でも、それって短期間で違う場所ってだけで「家」じゃないですか。それの延長みたいな感覚ですね。
自営業で釣り堀とキャンプ場を運営していた時に、夏の暑さで釣り堀の水温が上がっちゃって魚がみんな死んじゃったんです。それで3ヶ月営業できない状況になってしまって...

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堀井さんご夫婦が暮らしているキャンピングカーの中

梶:それは死活問題ですね!どう対応したんですか?

政弘さん:例えば、電気の力を使って水を冷たくするとか、暑さに強い別の魚種と入れかえるとかをすれば夏の最後の1ヶ月は営業が出来るかもしれないけど、結局そうやって自然に逆らうとものすごいエネルギーを使うし、大変だから3ヶ月休むことにしたんです。

梶:3ヶ月休業!潔い!自然に逆らわず自分の生活や仕事のやり方を環境にフィットさせることにしたんですね。

政弘さん:そうですね。いいきっかけだから遊びに行こう!ということで、キャンピングカーでちょっと涼しい標高の高いところに移動して、そこで夏を過ごした経験が今に繋がっています。

地球の治癒能力

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梶:自分のいる場所を涼しくするんじゃなくて、自分が涼しい場所に移動すればいいじゃん!っていうことですね。わかりやすい…!

政弘さん:みんな固定の家にいたら、夏暑ければエアコンを使うじゃないですか。結局それは自然に逆らうってことなので、暑いところにいてわざわざ電気代払って中だけ涼しくしても、外は室外機で暑くなって、結局街全体が暑くなっちゃうっていう、悪循環ですよね。
ヨーロッパの人とか長期で休みが取れるような人たちは結構キャンピングカーを持っていたり、別荘を持ってたりするじゃないですか。そういうのを日本の若い人もやればいいんじゃないかなと思います。

梶:日本も徐々にですがそういう空気感になってきていますよね。ワーケーションとかもよく聞くようになりましたし。

政弘さん:そうですね。今回のコロナはいいきっかけだと思います。
コロナは悪いことばかりではなくて、「地球の治癒能力」かなって思いますね。

梶:地球の治癒能力!なるほど、自浄作用みたいなことですね。なんか「自由」といっても色々あるじゃないですか。欲しいものを買うとか消費する自由、楽しさだけに向かう自由、みたいな。堀井さんは不自然じゃない、違和感がない、理にかなった「自由さ」みたいなものを求めていますね。

政弘さん:江戸時代の人たちはみんなそれをしていましたよね。僕はちょんまげにはしないけど、江戸時代の人が目標です(笑)

梶:(堀井さんのちょんまげ…ちょっと見てみたいな...)江戸時代のように自然と共に、自然の摂理の中で生きることへの憧れみたいなことでしょうか?

政弘さん単純に自然が好きだから、ただそれを大事にしたいっていう気持ちですね。東日本大震災の時の原発の事故とかで、エネルギーのこととか考える日が多くて、その頃に山の中で釣り堀とキャンプ場を運営していたから、不便ではなかったんです。街を見ると、停電していて、ガソリンは買えないしスーパーに行っても何もなかったですよね。
でも、山の中は山菜が採れたり、釣り堀で魚釣って食べたりできました。
水も出ていたし、キャンプ道具もあったから本当に不自由なく暮らせていたんです。

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梶:普段から都市機能に頼らず暮らしていれば、未曾有の災害時もそこまで影響を受けずに自然の中で生き抜けそうですね。

政弘さん:どうしてみんな「街中」で不便なことをしているんだろう?っていう疑問がありましたね。
自然に逆らっているからエネルギーが壊れた時、電気が壊れた時に、不便になりますよね。最初から頼らなければ、何かあったときに不便にならないなと実感しました。

梶:パーマカルチャー的な考え方というか、生き方ですか?

政弘さん:あんまり考えてやっているわけではないけど、そういう感覚は持っているのかもしれないです。だからって、ずっと電気のない生活が出来るかって言われたらそこまではできないけど、上手にバランスよく使っていければいいんじゃないのかなって思います。

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梶:拠点を持たずにキャンピングカーだけで完全なノマドライフをしようと思ったことはありますか?

政弘さん:考えたことは結構ありますね。

梶:でも拠点を持たない完全なノマドって結構大変そうですよね…?

政弘さん:俺の場合はキャンピングカー以外にもバイクとかがあるから、それを置いておく場所が自ずと拠点っていう感じになっていますね。全く拠点を持たないっていうのは難しいかもしれないです。

梶:やっぱり無拠点というのはハードルが高いんですね。

政弘さん:でも今はインターネットがあるからどこに住んでても、いろんなことが出来るし、発信もできます。上川町含めこういうところに来ても、若い人も仕事は出来ると思いますよ。

梶:「発信」でいうと、インスタグラムをやられていますよね。たくさんの方に自分たちの暮らし方を知ってもらいたいという思いもあるんですか?

政弘さん:将来的に2人でそういうことができればと思っていて、それの前段階で少しずつ始めた感じです。移住の応援だったり、地元のおじいちゃんたちが持て余している土地や畑をどう使ったらいいかを提案したりっていうことを自分たちで会社を立ち上げてやりたいねって話しています。

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堀井さんのInstagram
https://www.instagram.com/hammock_fieldplanners/

梶:今後、キャンピングカーで生活するんじゃなくて、ここって決めてそこに定住することもあり得ますか?

政弘さん:あり得ますね。

梶:じゃあ今はそういう場所を探すのも含めて、移動する暮らしをしているって感じですか?

政弘さん:休みの度にいろんなところに行ったり、キャンプに行ったり、いろんな所を見て、これからそういう場所を考えるっていうところだけど、多分北海道からは出ないと思います。

梶:北海道本当に良いですよね。私も北海道が大好きです!

政弘さん:やっぱり、自然と美味しいものですよね。
本州に住んでいると、誰でもなんとなく北海道いいなってなりますよ。

豊かなくらしとは

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梶:最後に、お二人にとって「豊かなくらし」ってどういう暮らしですか?

政弘さん:縛られない、というかやっぱり「自由」ですかね。
美味しいものも必要、美味しい空気も必要。
当たり前のことがあるのが豊かなのかもしれないです。

梶:当たり前のことがあるのが豊か……私も今回のコロナでそれを強く感じました。お二人は今、豊かに暮らせていますか?

政弘さん:豊かに暮らせていますね。何にも縛られていないって感じています。このインタビューを受けているのも特別なことをしている感じはないけど、特別じゃないものの良さが見えにくくなっているんだろうなと思います。だから、僕たちみたいな人たちがいることをもっと発信した方が良いんだろうなっていう気持ちがあります。

梶:政弘さん、恵さん、今日はどうもありがとうございました!

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「自由」に暮らすこと。
自分が住みたい「場所」で、好きなことを「仕事」にすること。
自分がどう豊かに楽しく暮らせるかを考え、行動する方が「自由」だなと思いました。みなさんもぜひ、自分らしく「豊かなくらし」を探していきましょう〜!

恵さんがご出演した上川町の移住情報発信番組「 #かみかわに住んだら 」の映像もあります!
こちらも合わせてぜひチェックしてみてください!

ライター・カバーデザイン:梶日菜子( https://twitter.com/k313110 )
写真・編集:絹張蝦夷丸( https://twitter.com/kin6r )

Being outdoor makes our lives better.

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