伝える時のNGワードとは!?
「これを見たら分かるようになっています」という言葉を、聞いたことはありますか?
もしくは、自分で言ったことはありますか?
これは「伝える技術」という観点でいくと、まさにNGワードです。
「これを見たら分かるようになっている」ということは、別の言い方をすると「これを見ないと分からない」ということです。
ということは「見ているか」ということが、とても大切になってきます。
つまり「見ていない」ことを嘆くよりも「どうやったら見てくれるか」を考えないと、伝わらないということです。
まずは、よくある事例をご紹介します。
上司:この前お願いしたことはできているかな?
部下:はい、この前メールで送ったように、あれを見ていただいたら分かるようになっています。
部下のこの答え方も問題ありですが(笑)その点はここではスルーしていきます。
上司:あ〜あれね。それで結論から言うとどうなのかな?
部下:それも見ていただければ分かるのですが・・・。
部下のこの答え方も問題ありですが(笑)「見てくれていない」苛立ちもあると思いますが、その点はここではスルーしていきます。
上司:そうか〜。正直あれはちょっと分かりにくいんだよね〜。
部下:そうなんですか・・・。
これはまさに「これを見て」という行為が、この上司にとってはハードルが高すぎるという事例です。
「これを見たら分かるんですけど」と言う言葉の裏には「なんでこれを見てくれないのか」という思いが存在します。
しかし、ほとんどの場合は相手にも「見ない理由」があるのです。
相手が不真面目な人であれば問題外ですが・・・。
多くの人は「見なければいけない」という認識があるのに「見ていない」のです。
一言で言えば「見たくない」のです(笑)
もちろんほとんどの人は「見たくない」という言い方はしませんが、突き詰めていくと先程の事例のように「ちょっと分かりにくい」というようなコメントが返ってくるのです。
だから「これを見たら分かるようになっています」という言葉はNGワードなのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?