見出し画像

中国語の自分にあった学び方 読書百遍意自ずから通ず、昔は素読、今は音読!中国語・音読百篇したら朗読になる!

自分にあった学び方を探してみよう。このトピックで今回は、学習の習慣化です。ポイントは「単純行為は習慣化しやすい!」です。音読100回は野球の素振り百回などのように習慣化しやすい基礎トレです!

毎晩缶ビールを1本、あるいは夜のくつろぎタイムにワイングラス1杯とコーヒー一杯などの行為は、行わずにいた日は、やり残し感がでて一日が終われません!

時間を決めた、単純でエネルギーの要らない行為が習慣化させやすいようです。

「読み・書き」教養の基本は昔は素読でした。「読書百篇意自ずから通ず」論語読みの素読です。コトバンクの解説は「初めはむずかしくてわからない書物も、辛抱して何度も繰り返して読んでいると、おのずと理解できるようになる。」でした。

外国語上達の王道は繰り返し同じ単語やフレーズを口に出すこと、昔のことわざ通りですね。フレーズでも文章でも音読百篇すれば、口にだすだけで意味が頭をよぎるようになります。


音読は学習作業ですから、忍耐がいる?

外国語学習で挫折するのは、なかなか達成感が見えないからですね。

毎日何か勉強しようとして、あれもこれもと手をだすと却って継続しません。HSK合格も悪くはないのですが、過去問を繰りかえし勉強するのは社会人には相当きついです。

だからと言って、基礎のトレーニングは中国語でも上達に欠かせません。割り切ってすこし我慢が必要ですが、半年は何かを継続することをお勧めします。初めは努力やエネルギーが必要ですが、習慣化すれば「\(^_^)/ヤッタ!感」が得られるものが良いですね。

お薦めはピンインの音節表をひたすら縦読み(子音別に読む方法)横読み(母音別に読む方法、と音読です。今回は音読を取り上げます。

※ やみくもにピンインを読むことはお勧めしません。ピンインの発音の仕方を事前に身に付けてから行うべき練習です。日本語の耳で中国語を真似ることはできません。中国語の母音・子音・声調を分解して、どのように中国語の言語の音を発音したら良いかの土台作りをまず行ってから、まずピンインの基礎練習(声調・単音節・二音節・母音・子音の練習)をお勧めします。

※ 音読はピンインの読み方がある程度できるようになってからフレーズや句、文章を読むようになさってください。バットの素振り百回は、バットの振り方の正しいフオームがある程度できてから、ホームランやヒットを沢山打てるようにするための練習です。球の打ち方も知らないで、バットを百回振り回しても、ホームランは打てません。

ということで、単純な学習法の一番のお勧めが音読です。私の昔の経験ですが、中国語のエッセイを5分くらいの量の区切りにして、皆の前で読むという課題がありました。A4一頁の3分の2位の量になるでしょうか。ネイティブのように上手に読みたいと考え、中国人の先生にお願いして、昔ですからテープに吹き込んでもらい、5分を一日30分読み込みます。

最初は30分かかって2回くらいしか読めません。そのうち数回くらい読めるようになります。全部で50回くらい読み込むまでは、読むのが精いっぱいで意味は取れません。

ここまでは外国語学習の忍耐の世界です。

読みにくい単語にはピンインを振ります。フレーズや語句は括りにして塊で読むようにします。そんな作業も結構苦行です!

ところが100回が近づくと、だんだん意味が取れるようになります。

ピンインを正確に読むことに集中していた意識が、意味に合わせて今でいうチャンク(意味の塊)や長めの文節毎に、息の区切りも自然にするようになります。

5分の朗読の30分ですから、流暢になると4から5・6、回くらい読めますので、1か月になる頃は音読回数は100回のラインになります。

そのころには自分の頭の中で、中国語を読んでいるという感覚ではなく、日本語の朗読と同じ感覚になってきます。そして講師の模範朗読はすっかり自分の朗読に上書きされてきますから、もうシャドーイングやパラレルリーデイングの必要もなくなります。

つまり毎月何らかの達成感が味わえます。自分の朗読を録音して聞いてみます。シャドーイングや、聞いて同じ文を繰り返すパラレルリーデイングもきちんと織り込んでおけば、先生の録音したものに少しは近づいています。読みのスピードが速くなって、ネイティブぽくなっています。なにより次の効果もあります。

各自の習慣化しやすい量で、その代わりに100回を目安にすることをお勧めします。3から5分で一周間で20数回くらいを目安にすれば1か月で100回ですね。

音読が朗読に替わってきたころには、読むことが楽しくなってきて、また別のものを読みたくなります。

単語の暗記や文法で意味をとろうとする学習また作文は結構きついものがありますが、音読から朗読への過程の経験は、朗読になるころには楽しくなってきます。感情を載せたくもなります!

何より、そんな時に中国語を話す機会があると、言葉が自然にでてくるようになります。

読書百篇って、AIの学習法に似ているなと思いませんか。昔、素読今はAIの学習法。ですから3から5分の朗読を月1回完全に行って、それをまず半年行えば、それこそいくつかのトピックのスピーチの量です。

どれだけの単語や語句や文章が身に付くでしょうか。それからHSKの過去問をやってみて、何級が可能かを確かめてみてください。

論語を子供が空で暗記した学習法、案外馬鹿にはできないものです。ですので

お薦めは、音読をしようだけではなく、目標を朗読に置くことです!

CCTVの朗读者。司会者の女性は中国No1の、中国語がきれいな司会者と言われています。
日本語でも俳優たちの味のある朗読は聞いていて飽きませんね。
中国語も同じです。味わいのある朗読を目標にした中国語学習はお勧めです。

まとめ

学習を習慣化させることは結果として効率的学習法になり、挫折しなくなります。習慣化させるために、単純で長続きする方法をレベルに合わせて自分にあったものを探すことが大切です。

音読はある時期まとめて継続的に行う学習法でお勧めです。何年も行うことは、エネルギーの消耗につながりますから、あるところで目標達成と割り切って、次の習慣的学習法をお探しになってください。

そして日々の主観的学習法以外に、YouTubeで文法の動画を見たり、NHKの学習ドラマを見たり、HSKを受験し過去問を解いたりと飽きさせないでバラエティに富む学習法の工夫はモチベーションを落とさないことにもつながります。