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「思考力」とは? 〜 問題を解決する力編 〜(毎週火曜日更新中)

 今回は、これまでご紹介した思考力をふまえて「問題を解決する力」について考えていきましょう。
  問題を発見し、考えられるさまざまな解決策から最適だと考えられるものを選びとるにはどのような力が必要なのでしょうか?

「問題を解決する力」は、以下の 5 つの力から成り立っています。

  1. 問題を見つける

  2. 応用する

  3. 解決方法を考える

  4. 選択・判断する

  5. 関連付ける

では、これら一つ一つの力は、実際の授業ではどのような場面でみとることができるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

1.「問題を見つける力」とは、身近な環境や学んだ内容の中で、まだ問題と認識されていないことを発見する力を指します。
単なる観察を超え、日常的な出来事や学術的な知識の中から、何が問題なのか、そしてなぜそれが解決すべき問題だと言えるのかを考えることで、新たな視点や洞察を得ることが可能になります。
このスキルは、創造性や批判的思考を駆使して、見過ごされがちな矛盾や改善の余地を見つけ出すことに繋がります。

理科の授業の例を考えてみましょう!

2.「応用する力」とは、学んだ知識を実生活や実際の課題に転用する力を指します。この力は、知識を暗記や理解するだけでなく、それを具体的な状況に適用し、問題を解決するための重要なスキルです。
学んだ内容が机上の空論で終わらないよう、どのような場面で活用できるのかを考えることは、変化の多い現代社会において、新たなチャンスを見つけ出し、成功へつなげるための鍵となります。

数学の授業の例を考えてみましょう!

3.「解決方法を考える力」とは、問題に対して異なる角度から光を当て、さまざまな解決方法を想起する力を指します。
この力を養うためには、自分の視点を絶対視せず、新しい視点や方法を模索することや、既存の知識や技術にとらわれず、新しいアイデアを取り入れる柔軟性と創造性が求められます。

社会の授業の例を見てみましょう!

4.「選択・判断する力」とは、さまざまな解決方法の中から、最も適切なものを根拠を持って選びとる力のことを指します。複数の解決策を考えたとしても、文脈や状況によって最適なものは異なります。自分の文脈にとって最適な解決策を選びとるには、情報収集、分析、論理的思考といった能力が総合的に求められます。この力は、ただ問題を解決するのではなくより良い未来を築くために、社会に出てからも必要不可欠なスキルです。

道徳の授業の例を見てみましょう!

5. 「関連付ける力」とは、一見すると無関係に思える複数の情報やアイデアを結びつけ、新しい価値や視点を生み出す力のことを指します。ゼロから価値を生み出すことは困難ですが、すでに存在するものを組み合わせて新しいものを生み出そうとすることは、革新的なアイデアを生み出すきっかけとなります。これは、創造性や問題解決スキルを育む上で非常に重要な要素であり、柔軟な思考と多様な知識を基盤として育まれます。

技術の授業の例を見てみましょう!

こちらの記事は毎週火曜日に更新いたします。
次回はここまでのシリーズをまとめたいと思います。
お楽しみにお待ちください。

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