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オンライン授業は不平等?集団教育より個別最適化を。

学校のICT化を阻止しているもの。

「予算」「デバイス整備」「ネット環境整備」などはもちろん影響していると思いますが、一番の原因は一部の教員による「ICT反対勢力」ではないでしょうか。

そのような先生たちを否定するつもりはありません。保守的な姿勢を崩さないのはある意味芯がしっかりして素晴らしいです。そういう先生たちはだいたい子どもたちの面倒見が良いですし、校務もきちんとこなしてくれるタイプの先生です。


このコロナ休校でインターネット(ZoomやYouTubeやEdmodo)を活用た学習機会の提供を検討した学校も多々あったと思いますが、結局は「家庭にネット環境がない子どもたちにとって不平等」という理由で却下になった学校も多いのではないでしょうか。


この「不平等だ」という考えは文科省も明確に否定していますし(5月11日文科省説明会)、国連のユネスコも"Starting point is not the same for all."(意訳すると「足並みは揃えなくても良い」) と言っています。


そのように「不平等だ」と言って反対した先生は、子どもたちを「集団」としてしか見えていないのかもしれません。一人一人の子どもに最適な学習機会を提供する「個別最適化」の考えを持っていないのかもしれません。今、一人一人に何が最適な学習かを考えると、時々全員に同じプリントを配布するだけの学習支援という選択にはならないと思います。ネット環境がない子どもたちは学校のパソコンを貸し出すとか、パソコン教室で勉強をみてあげるとか、合理的配慮ができるはずです。


この「個別最適化」の考え方を持っていないと今後のGIGAスクール構想も失敗し、せっかく巨額の税金を投資して調達したデバイスも「文鎮化」してしまいます。

もう一度、文科省大臣のメッセージを読み返してみましょう。

子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育 ICT 環境の実現に向けて~令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境~≪文部科学大臣メッセージ≫

これまでの我が国の 150 年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端の ICT 教育を取り入れ、これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教育は劇的に変わります。この新たな教育の技術革新は、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり、特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるものです。



もうしばらくStay Home.



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