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生還

ある朝それは起きた。

アラームが鳴り、いつもと同じようにスマホに手を伸ばしアラームを止めようとする。

推定30cm。ひょっと腕を伸ばせばすぐに届く。造作もない距離だ。

するとどうだろう。なぜか手が届かない。
なぜだ。なぜ手が届かない。

仕方ない。腕を伸ばすだけではなく上体を起こして距離を稼ごう。
いい加減音がうるさい。

ビキィッという普段聞き慣れない爆音が腹から鳴る。
それも痛みを伴いながら。

何が起きてると言うんだ。

意味がわからない。

フラッシュバックするは昨日の出来事。

場所は山の麓。

あれ、なんでここにいるんだっけ。

考える暇もなく前方より怖目のお兄さんがテンション高めにマイクでこう問う。

「What is your profession!!!」

それに周りにいる屈強な見た目をした男と女たちはこう返す。

「Aroo!Aroo!Aroo!」

意味がわからない。

君たちの職業はなんだ。

「アルー!アルー!アルー!」

です。

バカです。

その後3秒後に。

そのバカどもが目の前の山に向かって走り始めます。

そこから通算にして訳20km。

山を上り降りしながら。

30の障害物に立ち向かう。

そんな現実をフラッシュバックして僕は気づきました。

あ、これ筋肉痛だ。



はい。

ここまで読んでいただきありがとうございます笑

先日スパルタンレースという障害物走とハリケーンヒートというトレーニングメニューを越えてきました。

去年は障害物を全てスルーしたのに対して、今回は全て完走したので、文句なしです。

今思い返すとまともな人間なら絶対にやらないだろうなという数々の内容が準備されていました。

はっきりいうと頭悪いです笑

それでも暴挙に挑む勇敢さがそこにありました。

次の日まともな人間としての活動が制限されるくらいには筋肉痛とエネルギーの低下が凄まじいですが、僕は元気です。

限界状態の時、あーもう無理だ〜とか、きっつー死ぬーーー、とか思っ超けど。

踏み越えた後それを振り返れば、ああ、いい経験だったなと思う時が来ます。

だから何か掴みたい未来があって今が苦しい人。

諦めるな。

絶対にその忍耐は意味がある。

振り返った時当初とは違うものになってしまったとしてもそれは素晴らしい経験になる。

死ぬか否かの状況を越えた今だから自信を持って言えます。

その覚悟は確実に光を放ちます。

応援してます。

今回はこの辺で、
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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