『世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる』をインターママが読むと。

世田谷で世界基準を目指して作られたという園の創設者による育児本。

結局、今の<均質的で、調和をとるのが上手な>日本人の有様を良しと捉えるか、<堂々と自分の思いを主張する力>が世界に出て行く上で、大きく不足していると考えるか。この本では、言うまでもなく、後者の立場で現在の幼児教育をぶったぎっていくというスタンスです。

これまでこう言った類の育児書を読んだ中で、<学校行事の不必要性>や<ルールを逸脱すること>、<給食の和食にも牛乳がつく理由>に言及されているのはなかったので、その点では新鮮さがあったように思います。

例えば、娘たちが通うインターではいわゆる学校行事のために、練習することってほとんどなくて、練習があるようなケースでも、そのステージの出来栄えは極めて自由な感じです。「上手い子を真似する文化」がないので、音痴だろうと、リズムがずれていようと咎められることがない。そういうのって、案外気楽でいいもんだな、と思ってはいましたが、そういう考えもありなんだと思えたのは収穫でした。

総じて、インターに通わせていることで伸ばしてあげられる面、というのを日本側からみて整理できたという感じでしょうか。

お友達にもインターに通う子、日系幼稚園に通う子がいて、それぞれに良さがあるし、日系幼稚園の子が決してリーダーシップにおいて劣ると思ったこともないので、うまく視野を調整する意味で使えたらいい本かなと思います。

これを読んで、読み直したくなった本があるので、別途ご紹介させていただきます!

よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!